戯曲紹介
戯曲紹介
― 劇団由さよなら公演 ―
由最後の作品として、江口が提出したモノは、芝居人を主人公としたモノだった。
そして、"欲望という名電車"(テネシー・ウイリアムズ作)のブランチ的女を落ちぶれた女優に、スタンレーらしき男をモノを書かないシェークスピアマニア(かぶれ)の作家に設定している。
ソノ夢を見続ける姿を"花咲くチェリー"に投影し、しかも、夢を夢で終わらせぬ結末を用意している。
ブランチも原作では病院送りに成るのだが、ソノ再生を願って居る。
幾重にも施された構造に、江口のテーマでも在る親子(母と子)や、天使、ホームレス等が配されて彩りと物語の多様性と深さにも貢献している。トータルで"甦り"の物語なのかもしれない。
江口に影響を与えた大作家、テネシー・ウイリアムズとシェイクスピアへのオマージュ作ともいえる。