戯曲紹介
戯曲紹介
― フェータル ―
1994年度版 新版ハムレット
フェータルは、実験公演と銘打っている。
もちろん、ハムレットの脚色なのだが、あまりにもの変更に、ハムレットと謳うには、おこがましい程の変更ぶりで「FATAL」としている。
フェータルには、"運命的""宿命的""致命的"等の意味が在る。ハムレットという作品の本質をどう観たのかが鍵。既存のハムレットを観ると、登場人物の多さに困惑し、又、"何故こんなに人が死ぬのだろう?"と疑問が湧く。なので、少し、生かしてみました。もちろん死す人も居ます。そして初演の新版ハムレット同様、男優2人、女優2人で、登場人物を絞って、コノ"フェータル"は演じられる。どう変更し、どう踏襲したかも見モノです。
「尼寺へ行け、尼寺へ。」「死すべきか?生きるべきか?」等の有名な台詞たちの扱い、登場のさせ方もお楽しみいただきたい。
ハムレットという芝居をよくご存知の方にも、ハムレットという名を知っていても、ほとんど内容は知らぬ方にも、お楽しみいただけるはず。
ハムレットを〈学生〉とした、コノ芝居、とくとご覧あれ。
最後に、本家のシェークスピア作「ハムレット」を比較の為、お読みいただくのも一興。