戯曲紹介
戯曲紹介
オリジナル ミュージカル
江口作品は歌、踊りを多用する傾向にあるが、今作のようにミュージカルと銘うつ作品は唯一だ。
そして、全てオリジナルで創っている。
その爽やかな題名「5月の物語」。ミュージカルという響き。
また当時皆の希望は"楽しく、動きのある芝居"だった事。
それ等からは想像出来ない人間模様が描かれる。
それが江口の頭脳回路と考えると、とても特出すべき、作品でもある。その人間模様はネタバレ回避で書かない。
けれど、王道のバカみたいに愛しちゃう"ロミオとジュリエット"みたいな青春もちゃんと描かれ、その二人の仲間のそれぞれのグループもちゃんと活躍するし、その二人の家庭も描かれる。
主人公の友人の書店員と大学生の恋も描かれるのだが、その大学生がやたら悩みまくる。当時"自由すぎて判断しにくい世の中だ"的な事を言っているが、その人生の選択に悩むのは今も変わらないだろう。
人生には、どうにも成る事と、どうにも成らない事が在る。
だからこそ、人は悩むのだろうか?
疑問を投げかけ答えを読者、観客に委ねるこの作品をお楽しみください。
5月="5月病"だろうか?