戯曲紹介
戯曲紹介
― あるスターの場合 ―
私(江口)は、ジャニーズアイドルの歴代スターたちから、ソノ人を信頼する力、自己プロデュースする力、輝きをファンに届ける力等々リスペクトしていて、いつも深い関心を持って見て来た。
その最初が田原俊彦くんで(私にとってだが)コノ作品では、そのリスペクトを込めて、田川俊介として描かれる。だからと言って、トシちゃんの物語では、もちろんない。
あくまでフィクションで在る。
ジャニー喜多川氏が亡くなった。その為歴代のスターたちの姿が次々に流れた。
ソノスター像に似た(あくまで似た)人物が、自分を隠し、ネジ曲げ、生きて行く。
その己との葛藤。自分を取り囲むモノとの葛藤。そして精神崩壊。自分を利用して、駆け上がる若きアイドルスターがそこに拍車をかける。信頼するマネジャーと担当記者が絡んで、ソノ夢の見果てぬ先を提示する。ソレは、ほぼ真白な舞台で描かれる。