第10回観測的宇宙論ワークショップ
オンライン研究会(2021年11月17日〜19日)
開催趣旨
本研究会は、観測的宇宙論を中心に関連するテーマ(宇宙物理学、重力理論、重力波、素粒子物理学)にわたる理論と観測の進展を議論し、参加者間の交流を通して新しい研究を生み出すことを目的とします。日本国内では、すばる望遠鏡による広域観測プロジェクト(HSC,PFS)や宇宙背景輻射の偏光観測プロジェクト(POLARBEAR,LiteBIRD)、さらに大型電波干渉計による観測プロジェクト(SKA)など、観測的宇宙論に関する課題を主目的とした大型観測プロジェクトが進行中です。豊富な観測データに裏打ちされた定量的解析により、暗黒物質、暗黒エネルギー、ニュートリノ、インフレーションなどの性質がかつてない高い精度で明らかになりつつあります。ごく最近では、多数の高速電波バーストの発見、重力波による連星合体イベントの観測、さらに中性水素21cm線を使った宇宙再電離期の観測など、目覚ましい観測成果が出つつあるだけでなく、打ち上げが迫る赤外線望遠鏡JWSTによる初代天体観測の期待など、新しい領域を切り拓く宇宙論の観測手段の確立も進んでいます。
本研究会では、特定のプロジェクトや理論・観測の枠に縛られることなく研究者の興味・関心に基づく研究について講演して頂き、広く意見交換することで、新たなアイデアに基づく研究の推進、ならびに観測計画へのフィードバックの促進を目指しています。招待講演者の方には専門分野の進展や未解決問題、将来的な観測プロジェクトについての講演をしていただき、一般講演者には目一杯ご自身の研究の話をしていただく予定です。大学院生を含む若手研究者の積極的な参加を期待しています。
参加登録:
講演・参加の申し込みは終了しました。
プログラム:
招待講演者(敬称略):
井岡邦仁(京都大学)
石山智明(千葉大学)
稲吉恒平(北京大学)
小幡一平 (マックス・プランク天体物理学研究所)
黒柳幸子(IFT Madrid/名古屋大学)
須山輝明(東京工業大学)
森脇可奈(東京大学)
吉浦伸太郎(国立天文台)
研究会世話人
大栗真宗、高田昌広、高橋智、樽家篤史、成子篤、西道啓博、浜名崇、日影千秋
お問い合わせ
obscosmws2021@gmail.com