Objective Coaching Masterclass


2020年3月からオブジェクティブコーチングマスタークラスを開講します。

これはコーチングを学んでマスターしたいプロフェッショナル志向の皆さんへの招待です。

マスタークラスとは


コーチングを実践するプロフェッショナルからレッスンを受け、現実にコーチングを活用・利用できる少人数プログラムです。高い意欲と目標を持つ受講者が30時間にわたって直接指導を受け、コーチングのスキルとマインドを身につけるクラスです。


20世紀後半から20数年の間に、コーチングという職業や実践方法は世界中に広まってきました。当初はごく一部の企業や個人が占有していたプロフェッショナルなコーチング技術が、今では一般の社会人、ビジネスマン、教育者にも手の届く方法となっています。かつてはごく一部の経営幹部だけが受けていたコーチングも、今では企業のさまざまな立場の人から企業以外のさまざまな職業の人までが対象となっています。


ところが、せっかくコーチングを本で学んだり学校で勉強したりしても、実際に十分活用できるようになる人はごくわずかです。コーチングという技術を習得して独立してビジネスにできる人も非常に限られています。

マスタークラスでは、

・コーチングとは何か ー コーチングはコミュニケーションの技法ではない

・プロフェッショナルの心得 ー コーチングの手順と姿勢と精神

・なぜコーチングが必要なのか ー コーチングによって何が可能になるのか

・コーチングをビジネスとして成立させる方法 ー なぜコーチングを勉強しても使えないのか

・コーチングをあらゆる日常に活かす方法 ー コーチングと他のアプローチとの違いと併用

などを学び、受講者が自分の目標と価値観に応じてスキルの稽古、マインドの醸成、現実への実践ができるようにガイドしていきます。

オブジェクティブコーチングとは何か


オブジェクティブコーチングは古くて新しい方法です。オブジェクティブとは客観性を意味します。客観的に見て、客観的な成果を上げることがオブジェクティブコーチングの目的です。これはビジネスや組織の世界では本来絶対に必要な方法です。しかし、現在(2020年)世間のコーチングの中では異類の方法となっています。


企業経営や組織運営、チームマネジメントやプロジェクトマネジメントの現場で行われるプロフェッショナルコーチングは、セラピーやカウンセリングのようなセッションとは全く異なります。常に客観的な現実の中にいて、具体的な成果や成長が求められます。コーチングの目的は癒しや治療ではありません。コーチングの目的は自己発見・自己認知に基づいたリーダーシップの発展です。そのためには対話と思考をベースにした試行錯誤と現実認識が必要です。


オブジェクティブコーチングはその名の通り、コンサルティングやトレーニングとも異なります。コンサルティングはクライアント(依頼主)の相談に応じ、必要な助言や助力を行うものです。トレーニングは生徒の学習目的に応じた教育訓練を提供するものです。コーチングは、クライアントが自ら考え、自ら決定し、自ら行動し、自ら成果を上げ、自ら学ぶことをリードし、ガイドし、後押しし、促進するものです。


コーチングにはあらかじめ決められたカリキュラムがありません。全てクライアントの現実と価値観、状況と目的からスタートします。コーチングは問題解決でもありません。問題をいくら解決しても、クライアントが創り出したい成果を挙げられるとは限らないのです。オブジェクティブコーチングでは、クライアントの志と価値観に基づいて成長や成果を推進するチャンスを提供します。そのプロセスでオブジェクティブコーチングのクライアントは、自分の仕事や人生の舵取りを可能にするナビゲーションシステムを手に入れることになります。


オブジェクティブコーチングは企業や組織や個人の要請に応じて20年以上にわたって成果を上げ続けています。過去、エグゼクティブコーチングを語る会、エグゼクティブコーチング上級講座、オブジェクティブコーチング道場などでその方法を公開している以外には詳しく知られていません。今回のマスタークラスによってその全体像が体系的に共有されます。

受講対象

このコースはコーチングを学んで実践したい人が対象です。プロフェッショナルコーチになりたい、プロフェッショナルのスキルを使って自分と世界を変えたいという方の受講を受けつけています。これまでの知識や経験は問いません。コーチングについて全くの初心者でも経験者でもベテランでも区別なく歓迎します。

・プロフェッショナルコーチ(コーチ志望含む)

これから独立しようとしている人

コーチングを仕事にしたい人たち

これまでのコーチング経験の行き詰まりを打破したい人

エグゼクティブコーチングのスキルを高めたい人

・企業経営者・企業組織のマネージャー

・経営コンサルタント・トレーナー

・学校の先生や家庭の親

など、コーチング初心者を中心にいろいろなスキル・経験レベルの受講者を歓迎します。

期待できる効果


まずは自分の人生や職業キャリアから立て直したいと思う方なら、オブジェクティブコーチングを学んで実践することが役に立つかもしれません。また、基本的な物の考え方をアップデートし、状況対応や問題解決ではなく、成果創造や主体的変革を行うスキルやマインドを身につけることができます。


コーチングはビジネスです。独立してビジネスを発展させたい、そのための楽器のひとつとしてコーチングを使いたいという意図で受講し、成果を上げることもできます。大小の企業組織の中で部下の指導、後進の育成、組織の発展のためにコーチングの手法や考え方を活かすこともできます。


ビジネスとは富の創造、価値の創造です。組織の中でマネジメントをしていても、独立してプロフェッショナルサービスを提供していても、コーチは富を生み出し、価値を生み出す手助けをしています。富とは必ずしも金銭に限られません。もちろん経済的・財政的成功は望ましいものです。しかし精神的・人間的な豊かさこそがコーチングの本質的効果です。心の富(インナーウェルス)が豊かになれば、物質的な富(アウターウェルス)を支えることになります。


一方で、コーチングはビジネス以上の創造行為です。仕事に行き詰まったとき、人生に挫折したとき、それを克服すべきピンチとしてだけでなく、成長や成熟や発展のチャンスにも転換することができます。そのためのナビゲーション装置を開発し、導入することができるのがオブジェクティブコーチングの方法です。


コーチングを学ぶことによって、ただ単に気づきや洞察に恵まれるだけでなく、洞察や発見を具体的な意思決定に反映する方法も身につきます。無駄な迷いや悩みが吹き飛び、必要な熟慮や熟考に時間をかけ、効果的で効率的な行動や運動が容易になります。


さらに、オブジェクティブコーチングの大きな成果のひとつは、リーダーシップの実践です。自分自身の人生の地図と羅針盤を手に入れたら、それを自分のために活用することはもちろん、まわりの人や組織や社会のために活かすことができます。それはすなわちリーダーシップの発揮となります。

コースのデザイン

セルフコーチング、ライフコーチング、エグゼクティブコーチングの3つのモジュールから成っています。


モジュール1: セルフコーチング(3月〜5月)

誰かをコーチングする前に自分自身のコーチングができるようになっている必要があります(そうでなければ盲人が盲人を導く過ちになりかねません)。セルフコーチングでは、「どうやってコーチングの会話をするか」「どうやったら効果的なコミュニケーションができるか」という課題は取り扱いません(それはモジュール2・3です)。自分は仕事や人生で何を望んでいるのか」「自分の現実生活では何が起きているのか」「自分はこれからどういう価値観や目標を持って生きていくのか」という仕事や人生の根本にアプローチしていきます。

セルフコーチングの目的は、自己理解と自己変容です。自分の思考プロセスや行動パターン、得意なことや苦手なこと、やってきたことややりたいことを知り、人生の羅針盤と地図を手に入れることです。これができれば結果としてプロフェッショナルとしての自己管理も向上し、無用な迷いや悩みがなくなり、自負や自信をもってコーチングにアプローチすることができるようになります。

セルフコーチングのモジュールでは、集合ワークショップの演習に加えて、各自で取り組む課題が与えられます。自分のペースで自分の目的と状況に応じて具体的に学ぶことができます。学んだことはコーチング以外でも一生あらゆる人生の局面で活かしていくことができます。


モジュール2: ライフコーチング(7月〜9月)

誰かをコーチングするためには、契約に基づいた信頼関係が必須条件です(明確な契約なしに進めるユビキタスコーチングはその応用です)。クライアントは何を求めているのでしょうか。コーチであるあなたは基本的にクライアントの考えや感情を理解していないし、クライアントの人生についても無知です。自分が知らないというところから出発し、常に自分の無知にアクセスできることがプロフェッショナルコーチングの絶対条件です。

ライフコーチングのトレーニングでは、他人の話を客観的に理解する訓練を積みます。これは訓練次第で誰にでもできるようになりますが、訓練なしに身につくことはありません。「私は聞き上手で、トレーニングしなくても最初から他人の話をよく聞いている」という人は最も用心が必要です。もうわかっている、もう知っている、相手を理解していると思っているコーチにはクライアントの話を正確に聞くことができません。

ライフコーチングをどうやって始めるのか、どうやって続けるのか、どうやって終えるのかというコーチングプロセスの基礎と応用を学び、実際のクライアントを相手に実践できるレベルを目指します。また、プロフェッショナルコーチングに必要な契約と報酬の合意についても基本的な理解を目指します。


モジュール3: エグゼクティブコーチング(11月〜1月)

ライフコーチングがクライアント個人の生活や仕事や人生を扱うのに対し、エグゼクティブコーチングは組織のリーダーやマネジャーの指導力・リーダーシップ・マネジメントの向上を目指します。したがって、エグゼクティブにおいては組織特有の複雑さや面白さに触れ、クライアントの人間関係や信頼関係を観察し、目に見える向上や目に見えない根底の変化を目指します。

また、エグゼクティブコーチングではコーチングを受けるクライアントとコーチングプログラムのスポンサー・責任者が別々であることが多く、法人契約特有の複雑さを知っておく必要があります。

エグゼクティブコーチングは、個人のスキルやマインドだけでなく、チーム開発・組織開発・人材育成・後進育成など、企業などの組織全体の発展につながり、コーチングの効果が最も大きくレバレッジされる領域でもあります。モジュール3のトレーニングでは、実際の企業のケースも紹介し、その大いなる可能性やリスクについても見ていきます。

マスタークラスでは、3つのモジュール全てを体系的にステップバイステップで学んでいきます。セルフコーチングからライフコーチングへ、ライフコーチングからエグゼクティブコーチングへと段階を高めていきます。セルフコーチングができない人にはライフコーチングをしてほしくないし、ライフコーチングができなければエグゼクティブコーチングを行う資格はありません。各モジュールにはそれぞれの学習目標がありますが、カリキュラムをこなすことが目的ではなく、受講する人の目的と状況に合わせて創造性を引き出し、コーチング力を開発していきます。

クラスで解説した内容は録画して共有されます。万が一クラスに出席できなかった場合も後日視聴して学習することが可能です。


<参考図書および副読本>

セルフコーチング

自意識と創り出す思考(ロバート・フリッツ)

人生をマスターする方法(田村 洋一)

Your Life As Art (ロバート・フリッツ)2020年7月刊行予定


ライフコーチング

プロフェッショナルの条件(P・F・ドラッカー)

ケアの本質(ミルトン・メイヤロフ)

プロセスコンサルテーション(エドガー・シャイン)


エグゼクティブコーチング

偉大な組織の最小抵抗経路(ロバート・フリッツ)

組織の「当たり前」を変える(田村 洋一)

不確実な世界を確実に生きる(コグニティブエッジ 田村 洋一)

知識を価値に変える技(田村 洋一)

開催概要

    • 期 間:全18回(2020年3月-2021年1月)毎月2回 。6月、 10月は公式トレーニングセッションはありません。
    • 日 時:第2&第3木曜の19:30〜21:30(各回2時間)。

セルフコーチング : 3/12、 3/19、 4/9、 4/16、5/14、5/21

ライフコーチング: 7/9、7/16、8/13、8/20、9/10、9/17

エグゼクティブコーチング:11/12、11/19、12/10、12/17、1/14、1/21

    • 場 所:ZOOMで開催します。皆さんの希望で集合でボーナスセッションを行うこともあります。
    • 1年間の受講料: 33万円(クレジットカード払い可能)振込の場合はディスカウントがあります。
    • 教 材: テーマごとのテキストを配布し解説部分は録画したビデオを後日共有します。
    • 定 員: 12名
    • 修了証:3つのモジュールを全て受講した方には本コースの修了証を発行します。

講師紹介:田村 洋一

組織開発ファシリテーター。企業人教育、エグゼクティブコーチング、企業組織でのコンサルティングの豊富な実践経験と、多くの優れた教育家・コーチ・コンサルタントから学んだ経験を持つ。 2002年からメタノイア・リミテッド代表、ピープルフォーカス・コンサルティング顧問。ジェミニ・コンサルティング、野村総合研究所、シティバンクに勤め、日本、欧州、アジア、アメリカで大小さまざまなプロジェクトのマネジメント、国際的活動に携わる上で、ファシリテーションの多様なスタイルと方法論を身につけている。著書に『知識を価値に変える技』(2017年)、『システムが変わると人生が変わる』(2017年)、『人生をマスターする方法』(2008年)、『組織の「当たり前」を変える』(2006年)、『なぜあの人だと話がまとまるのか?』(2004年)、『プロファシリテーターの話がまとまる技術』(2011年)、共著書に『組織開発ハンドブック』(2005年)、『不確実な世界を確実に生きる―― カネヴィンフレームワークへの招待』(2018年)、監訳書に『自意識(アイデンティティ)と創り出す思考』(2018年)、翻訳書に『偉大な組織の最小抵抗経路 リーダーのための組織デザイン法則』(2019年)がある。

お問い合わせは STARクラブ事務局 santafeupdate@gmail.com へどうぞ。