朝起きると頭がボーッとしたり、午前中頭がぼんやりして授業に集中ができなかったということはありませんか?
実は、朝食が大きく関係しています!
朝食は、脳の大事なエネルギー源となる「ブドウ糖」を補給する役割があります。寝ている間、脳と体は「ブドウ糖」からつくったエネルギーを消費し続けています。特に、脳は基本的に「ブドウ糖」からしかエネルギーを使うことができません。
そのため、朝食を抜いてしまうと、脳が働くためのエネルギーが足りなくなってしまいます。すると、始めにあげた「頭がボーッとする」「授業に集中できない」などの集中力低下につながります。
朝食と学業成績に関する研究では、朝食を食べると学業成績に正の効果をもたらすことが示されています。
この研究は、朝食の摂取が達成動機(モチベーション)を高め、達成動機が学業成績の向上につながるという仮説を検証した研究です。
PISA(留学生評価プログラム)に参加した15歳の中国人学生(男女比約1:1)8000人対象
厚生労働省が実施する「国民健康・栄養調査」では、朝食の欠食率は男女ともに20歳代で最も高いとされています。
また、農林水産省の「食育に関する意識調査」における、朝食を食べるために必要なことについての質問では、朝食を食べていない若い世代において、朝早く起きられること、自分で朝食を用意する時間があること、朝、食欲があることなどが多く挙げられています。
つまり、食欲がない、時間がない、面倒に感じることが、若者の朝食欠食の原因となっています。
朝食を摂ることは大事だといってもやはり食欲がない、時間がない、面倒だと感じていませんか?
そんな方におすすめできる簡単な朝食の摂り方を紹介します。
コンビニエンスストアなどで、簡単な食品を買えば、時間がなくても、手軽に買って朝食を摂ることができます。また1つで豊富な栄養素を摂取するために、具材が豊富に入ったおにぎりやサンドイッチ、チキンが入ったサラダ、ゼリー飲料、野菜ジュースなどにしましょう。また栄養成分表示で炭水化物や糖質が表示されており、これらの食品はブドウ糖が多く含まれているので、食品を選ぶときは炭水化物や糖質の表示をぜひ確認してみてください。
・コーンフレークやヨーグルト、はちみつ
コーンフレークは調理過程がなく時短になる手軽な食品です。さらに牛乳をかけるだけでなく、ヨーグルトやはちみつを用意しておけばこれも調理過程が少なく、食欲がないときでも食べやすいです。
・インスタントのスープはるさめ
インスタントのものを用意しておけば、お湯をそそぐだけで完成するのでこれも手軽です。また種類が多いものは経済面の負担も少なく、飽きもこないので、常備しておくにはぴったりな食品です。
・ゼリーやバナナ
ゼリーやバナナは調理する必要もなく、食欲がないときでも食べやすいので、常備しておくとよいでしょう。ゼリーはいくつかついたものにしておけば、1つが小さいので食べやすく、残りを常備しておくことができるので、経済的です。
少ない量でも、コンビニエンスストアなどで買ったものでも、まずは朝食を摂ることが重要です。朝に食べ物を食べるという習慣を身につけ、集中力を高めて授業に参加しましょう!