アメリ
アメリ
(2001年公開)
監督 ジャン=ピエール・ジェネ
作品紹介
妄想好きの女性が、現実と妄想の区別がつかなくなり、恋した男性をストーキングしては殺めて、写真を撮っとアルバムにする。
と言う話なのではないか?と思い、当時アルバトロス・フィルムに所属していた叶井俊太郎氏が「間違って」買い付けてしまった大ヒット恋愛・コメディ映画。
パリに住む空想好きの女性アメリは、部屋のバスルームで40年前に住んでいた少年の思い出の品を見つけた事から他人を幸せにする喜びに目覚め、人々に様々なおせっかいを始めていく。
独特な世界観と物語が魅力的な本作は本国フランスでも大ヒット、日本でも空前の大ヒットを記録し、現在でもファンの多い作品。
アメリ最大の発明は「アメリ」と言う「やばい女」を「ユニークで愛されるキャラクター」に落とし込めたことに他ならない、劇中でやっていることは犯罪すれすれ、と言うか犯罪だったり、現実に存在していたらドン引き間違いなしのこの「アメリ」という女性を美しく凝った画で見せることで、成立させている。
日本映画に出てくる「おしゃれ」風、「魅力ある」風の女性登場人物(往々にしてだいたい「やばい女」か「狂った女」にしか見えない)は、アメリからインスパイアを受け、失敗したものがほとんどなので、原点を知る意味でもおすすめ。