(1988年公開)
監督 ジョン・マクティアナン
作品紹介
クリスマス映画と言えば?
ホームアローン?
ジングル・オール・ザ・ウェイ?
クリスマスキャロル?
いやいや、やっぱりこいつだ!
ダイ・ハードだろ!!!!
男の子の誰もが小学生の時「もしも、学校がテロリストに占拠されたら」なんてしょうもない妄想を授業中したでしょう。
なんなら今でも仕事中考えたりしてる事でしょう。
(特に嫌な仕事が待ち構えてる時に考えがちではなかろうか)
そんなあなたは妄想の中でどんな振る舞いをしますか?
もちろん、勇敢に戦うって?
そうですね。我々の様にシュワルツェネッガーやスタローンやヴァンダムやらセガールを教科書にして育った人間は「俺も彼らのようにできる」と勘違いしてしまいます。
まるで、AVを教科書に間違ったセックスを覚えたガキと一緒です。
そうではないですね?
僕らは、アクションスターでもAV男優でもないですよね?
テロなどに巻き込まれた際には
「ラン・ハイド・ファイト」つまり、「逃げろ!それがダメなら隠れろ!最悪戦え!」
です。
筋肉アクション映画という名のポルノばかり観ている皆さん、わかりましたか?
え?なんだって?
「ダイ・ハードもそういった筋肉アクションポルノだろ?」だって?はーい。あなたが本作見てない事が分かりました。
それは、なんとなくの印象で語ってますね。
そんな貴方の為に、ご紹介させて頂きます。
クリスマス・イブの夜、ニューヨーク市警の刑事ジョージ・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、才色兼備でバリキャリの妻ホリーに会うため、彼女の勤めているロサンゼルスのナカトミ商社へ向かう。
ナカトミ商社は当時のバブル日本を象徴するかのような、最新ハイテク高層ビル(おそらく自社ビル)では、社長や社員らがクリスマスパーティを楽しんでいた。
そんなハイテクビルを最新兵器で武装したハンス(アラン・リック)率いる武装集団に占拠され、パーティーに出席していた社員は人質にされてしまう。
ニューヨーク市警のマクレーンよりも稼いでいるであろう、キャリアウーマンのホリーに「家庭に入れ」と時代錯誤の交渉をし口論の末、一人パーティー会場から離れていたマクレーンは、偶然にも難を逃れ、ハンスらが占拠するフロアから脱出する。
圧倒的戦力差の中、外部との唯一の連絡手段である無線を使い、協力者となったロサンゼルス市警のパウエル巡査部長と共に、マクレーンはガッツと機転を効かせてハンスに挑む!
なんとなくのイメージで見てないそこのあなた!
マクレーンを筋肉バカだと思っているあなた!
意外に思ったのではないでしょうか?
無敵のマッチョがバッタバッタと敵を殺して回る作品ではなく、頭を使って敵を欺き、隠れながら人質を解放して敵を倒していく。
満身創痍になるし、弱音も吐く、心が折れそうにもなる。そう。マクレーンは頑固オヤジではあるが、普通の人なのです。
ぼくらと一緒の普通の人が、精一杯頑張る。
そんなアクション映画になっております。
無線のやりとりしかないパウエル巡査部長とのバディ感も心地よく、無線が繋がるだけで心強く、勇気づけられる見せ方も秀逸。
後に世界中のキッズを魅了したハリー・ポッターシリーズのレギュラーキャラクター、スネイプ先生役だったアラン・リックマンはインテリクソ強盗とて登場。
アクション映画としてバランスが取れている上に頭ひとつ飛び抜けた素晴らしい一作となっております。
まだ観てない方は是非クリスマスに観てほしい!
これから初見で観れる方が羨ましい。
そして終わったらみんなで叫ぼう!
イピカイエー!!