お悩み相談 [R15]
お悩み相談 [R15]
夕食を終えてシャワーを浴びて、今日はもうなにも予定がない。自室でお気に入りの剣拓を眺める。儀式用の剣の巧妙な細工もいいが、実戦向けの剣の刃の曲線も美しい。この世界ではおかしな見た目の剣も多いが、ごく普通の武器としての剣の形が好きだ。シンプルに大きくて強そうな見た目に浪漫を感じるのは当然のことで、なんだって格好良い方がいいに決まっている。十天衆の装束だって最高に格好良いデザインだと自負している。
一人で満足して頷いていると、コンコンッと軽快にドアがノックされた。剣拓を消して立ち上がる。
「はいはーい」
あまり人が訪ねてくることがないため、少しわくわくしながら扉を開ける。なんだったら相手によってはついでに剣の話をしたい。
「……ロベリア?」
開けた先には思いもよらぬ人物が立っていた。珍しいこともあるものだ。たまに挨拶を交わすくらいで、得意な属性も違うため接点がない。そんな相手が眉を寄せて辛そうな顔をしている。
「シエテ、キミに相談したいことがある」
「俺に?」
「キミが適任なんだ。キミだったら大丈夫だと、笑ってすませてくれそうだから」
捨て犬みたいな目でこちらを見てくる。相当に不安なことがあるのだろう。
「まぁ、とりあえず中に入って座ってよ」
椅子に座ってもらい。自分は少し離れてベッドの上に腰掛ける。笑ってすませて欲しいような悩みの割には深刻そうな顔をしている。
「それで相談ってなにかな?」
「それが……その……」
「言うことがまとまってない感じかなぁ」
「ノン、そういう訳じゃないんだ……けど……」
相談をしにきたというのに下を向いて頭を抱えたまま話をしてくれない。どうしたものか。ロベリアの頭の天辺を見ながら時間だけが過ぎていく。悩んでいる人の元に出向いて強引に介入することはあっても、頼まれて相談を受ける経験は多くない。こういう時にどうしていいのかわからない。
「そうだ! お茶を貰ってくるから言いたいことを頭の中でまとめておいて。なんだったらその辺の紙とペンを使ってもいいから。それじゃあ、シエテお兄さんは食堂に行ってくるけどすぐ戻るからいい子にしてるんだよ」
項垂れた頭を撫でてから部屋を後にする。これは完璧な対応じゃないだろうか。
年下のあまり接点のない子に頼られてる! 上気分で食堂に早歩きで向かった。もしかしたらスキップになっていたかもしれない。だって頼られるのは嬉しい。上機嫌でお茶だけでなくお菓子も貰ってきた。
「ただいま。クッキーも貰ってきたから一緒に食べようね」
ロベリアは待っている間、全く動いていないようだ。体を固くしたまま座っている。顔を上げてこちらを見てくる目は僅かに潤んでおり、やっぱり捨て犬のようだ。
「緊張しないでも平気だよ。誰にも言わないし、できることはなんだって協力するからね」
お茶を差し出して微笑みかける。おずおずと受け取って一口飲んだのを見守ってから自分も一口飲む。温かいお茶を飲みながらリラックスして待っているとようやくロベリアが口を開いた。
「キミの……シエテのペニスを見せて欲しい」
「えっ?」
聞き間違えかもしれない。もしくは相手の言い間違えか。だってこんなに緊張しているし、ついうっかりということは、……なさそうだ。視線が俺の下半身をがっつりと見ていて言葉のとおりなんだろうということがわかる。
「な、なんで。理由は? 経緯を教えて。なるべく順番通りに。じゃないと無理だよ」
あまりに混乱していて小刻みに手と首を横に振ってしまう。説明を聞いても受け入れがたいだろうが、話を聞くことは続ける。対話だけで解決出来るかもしれない。
「オレは説明が下手だとよく言われるから、上手く説明できるかわからない。だけどキミのを見れば解決できると思って」
「全然わからない!」
「シエテはよく温泉やサウナに行くと聞いた。だから一般的なんだと思う」
「…………いや、わからない。えー、よく見られてそうだから見せることに抵抗なさそうってこと?」
「ノン、よく見られているのはよくない。あまり見られていないものを見たいんだ」
こんなのもうなぞなぞじゃないか。切り口を変えるしかない。
「うーん、そもそもロベリアは何が不安なのかな。そこを先に知りたいかな」
「風呂に行くとよく見られている気がするんだ。俺のペニスがおかしいのか調べる為に、他人のものを見ようとしたら団長にマナー違反だと注意されて」
「それで俺の見るのに繋がるってわけ? なんで?」
「団長がシエテに相談するようにと」
「団長ちゃんのせいか……」
なんて適当なことを言ってくれたんだ。まぁ、15歳には荷が重い話題かもしれない。思春期の男の子が青年男性の股間のお悩み相談にのるには確かに無理がある。
「バランスがいいと思うって。あと言いふらしたりはしないだろうし、笑ってすませてくれるから大丈夫だって」
一応、信頼はされてるのだろう。最初から笑ってすませてくれそうだと言っていたのは、団長が言ったからなのか。面倒なことを回されただけな気もする。
「俺のよりもお前のを見た方が早いんじゃないなぁ。みんなが見てくる原因がわかるかもよ」
「それは……先にバランスがいいと言われるものを見てからにさせて欲しい! お願いだシエテ、他に相談できる人がいないんだ」
十賢者の男性陣の顔を思い浮かべる。青年ヒューマンはロベリアしかいない。団長は15歳。他に股間を見せてくれるような縁のある相手がいるとも思えない。そもそもロベリアの交友関係なぞ知らないが。思い詰めるとそれこそ無差別にズボンを下ろすくらいはしてきそうな印象はある。
「はぁー、じゃあ先に見せるから。このことは絶対に誰にも言うなよ」
団長の言うとおり体のバランスはいいと思う。鍛えていて肉体美にはそれなりに自信がある。さっさとすませてしまおうと、ベルトを外して下着ごと下ろす。このおかしな状況下で勃ちもせず縮こまりもしていなくてよかった。心を無にするのは得意だ。ロベリアはしゃがんで顔を近づけてまじまじと見ると、目を輝かせて勢いよく立ち上がった。
「トレッビアンッ! 確かに綺麗な形をしている。色も可愛らしい肉色だ。サイズのバランスも体型とマッチしていて」
「やめろ!」
感想を述べ始めたので、慌てて下着を上げて隠す。ズボンも戻してベルトを固く閉めるとロベリアは残念そうに座っていた場所に戻った。
「ああ、もっと見ていたかったのに。陰毛は髪の毛と違っておとなしいんだね。薄くて控えめなところがまた」
「だからやめろってば!」
いくら自信があったとしても、こうも賞賛されると恥ずかしい。確かに髪の毛のように無造作に跳ねたりしていないし、若干薄く見えるのは金毛だからであり、更に下着や水着からはみ出ないように処理しているからであって特別薄い訳じゃないと思う。デリケートな問題だから触れないで欲しい。
「すまない。あまりに芸術的で感想が溢れ出てしまった」
「もー恥ずかしいなぁ。まぁ、これがヒューマンの平均的なサイズだと思うよ」
「そうか……シエテが平均的なのか……」
興奮気味に話していたのが一気に元のしょぼくれたテンションに戻ってしまった。
「ロベリアの、出せる? やめておく?」
「……シエテに見てもらいたい」
なんかその言い方いやだなぁとは思っても言えなかった。余計なことを言うと更に時間がかかりそうなので黙って見届ける。早くこのやりとりを終わらせて寝たい。
のろのろと手を動かして取り出してたブツの大きさに息を飲む。そしてすぐに納得した。
「ひっ。あ、あぁーーー、なるほどなるほどー」
「おかしいかな」
「ふふっ、いいや。あははっ、大丈夫。わかったからしまって」
「笑ってるじゃないか。やはりオレのは変なんだ。シエテのと全然違う……エレガンスとは程遠い!」
ロベリアは服装を戻しながらショックを受けた顔をしている。
「えー、変じゃないって。めちゃくちゃ立派じゃない。みんな思わず目線がいくほど羨ましいんだよー」
「シエテもこうなりたいと思うかい?」
少し考えてから正直に答える。
「俺は今のままでいいかなぁ。デカすぎると剣を振う時に邪魔になりそうだし。魔術師でよかったね」
「やはり、オレのはデカいのか」
「うん、あと黒いし凶暴って感じ。男の理想だって。自慢していいよ」
まさにタワーじゃんと思いついた冗談までは流石に言わなかった。俺だって天星剣王の剣はどうのとか言われたら微妙な気持ちになるし。とにかくもう話を終わらせて帰って欲しい。
「オレはシエテみたいな美しい方が良かった」
「ないものねだりじゃないかなぁ。男の大多数はロベリアみたいなので女の子をヒィヒィ言わせたいって願望を持ってるものだって」
「本当に? でもシエテはそんなこと思ってないんだろう?」
「うん、俺は普通でいいや。別にモテても仕方ないし。いや、実際俺はモテるよ。モテすぎて困るくらい」
「確かに、シエテは美しいからモテるだろう」
「そう落ち込むなってば。ロベリアの方が俺よりもほんの少しだけモテるはずだからさ。変な趣味とか出さずに大人しくしてればだけど。じゃあ、もうこれで解決だよね」
肩を優しく叩いて部屋から追い出そうとした途中で、真剣な表情でこちらを見てくる。
「シエテ」
なにか覚悟を決めたような顔をして呼ばれたので思わずこちらも身構える。
「な、なに?」
「もう一度見せて欲しい」
「いやだよ。恥ずかしい」
「これで最後にする。目に焼き付けるから」
ギラギラした目をして迫ってこないで欲しい。
「そんなに見たいもんかなぁ」
あんなにすごいモノを持っている人物にここまで言わせるなんて、俺の股間はそんなにも価値のある姿をしていたのだろうか。
「画家を呼んできたいくらいだ! 今から呼んできてもいいかい?」
少しだけ見せてもいいかなと思ったが、やはり今の状況は異常だ。あまりにも熱意に溢れている。
「いい訳ないでしょ。だめ。もうこの話題は終わり」
「じゃあ温泉やサウナに行く時は教えて欲しい」
「えっ、なになに見にくるの? やめてよ。そんなの絶対に教えるわけないよね」
「なら今見せて欲しい」
「お前ねぇ、いい加減にしなよ」
叩き出そうと近づくと両手を握られ、熱の籠もった目で訴えかけてくる。
「シエテのはとても美しくて価値のあるものだ。あぁ、どうしてオレの魔術は録音しか出来ないのか。記録として残しておきたい。どうして他の人間はシエテの素晴らしさに気づいていないのだろう。いや、団長は気がついていて教えてくれた。トレビアンッ! 団長は恩人なだけでなく芸術の共有までしてくれたのか」
早口でまくし立てられ、何も言い返すことが出来ない。息を荒らげてこの男は何を言っているのだろう。狂気すら感じる。
「あー、もう、わかったから! 見せるから黙って! お前と会話してると頭がおかしくなりそう」
股間を見せ合ってる時点で既に頭がおかしくなってるのかもしれない。帰ってもらいたい一心でズボンと下着を一気に下ろす。変に恥ずかしがってもばかばかしいからベッドの上に腰掛けて脚を広げる。
「ほら、これでいいな。もう満足したろ?」
脚を閉じようとすると両脚に割り込んできて膝を押さえつけてきた。
「待ってくれ。くはっ、セボン! なんて愛らしいんだ」
「顔を近づけないで。手を離せってば」
あまり脚を閉じようとしても逆にロベリアの顔を挟むことになり得ない。ロベリアの頭を少しでも離そうと両手で押すが動かない。息がかかるくらい近寄って見られる。
もう嫌だ。諦めて力を抜いて寝転がり、遠い目で天井を見る。されるがまま時間が経つのを待つことにした。早くこの地獄のような時間が終わって欲しい。
「……あぁ、ひょっとして。いや、そんなことはいくらなんでも……ああっ! サ アロール、こんなことがあるのか!」
突然、ロベリアが騒ぎ出したので慌てて上体を起こす。
「な、なに」
股間の前でそんなに話さないで欲しいし、突然何か発見したみたいに言われると非常に恐ろしい。自分でもあまり見ることはない場所だ。何かおかしなところでもあったのだろうか。
ロベリアが目を閉じてゆっくりと顔を離していったので脚を閉じる。今のうちにと下着を履いて様子を窺うが、片手で顔を抑えて黙ってしまった。
「えっ、な、なに? 何があったの?」
「シエテは……」
言いかけて口を閉じる。眉間に皺を寄せるだけで先を話してくれない。
「えぇっ、なに病気とか」
「ノン、そういうのじゃない。これはオレの心の内に秘めておきたい……メルシー、シエテ」
立ち去ろうとするロベリアの腕を掴んで止める。
目を閉じたまま、決してこちらを向かない。しつこく居座ったくせに説明せずに帰ろうとするなんてよほどのことがあったのか。徐々に不安になってきた。
「待て待てなに帰ろうとしてるんだよ。言ってから帰ってよ。気になるじゃない」
ロベリアがやけに真剣な表情で口を開く。
「シエテは……、アナルまで綺麗な色をしていた」
「お前どこまで見たんだよ!」
「気になって、つい」
「つい、で俺はケツの穴まで見られちゃったの? もうお婿に行かないよぉ」
「くはっ、シエテが望むならオレが責任を取っても」
「望んでない! あー、なるほど。怒られるから言わずに帰ろうとしたのか」
「ノン、シエテを見ていたら滾ってしまったから部屋に帰って抜こうかと」
「はあ? 滾ったってお前……」
股間を見ると少し主張している。さっきの立派なあれが完全に勃ったらどうなるんだろう。
「……見たい」
「えっ?」
「勃ったらどうなるか興味あるから見せてよ」
「ノンノン、なにを言ってるんだ。どうかしてる」
「ただでさえデカいのが勃ったらどうなるか気になるじゃない。俺の恥ずかしいところ見たんだからお前のも見せて。いいよね?」
腕を引き、ベッドの上に座らせる。この状況により興奮してきているらしく、股間は更に大きく膨らみ、反り返っているのがわかる。
「……わ、わかった」
顔を真っ赤にして泣きそうな目で頷いたのを見た瞬間、血が湧き上がる感覚に襲われた。こんな顔もするのか。
ロベリアが身に着けていたものを全て脱ぐと、体格の良さとモノのデカさが際立つ。
「うっわ、すっごいね。こんなの挿れたらヘソの辺りまでいくじゃん」
「恥ずかしいからシエテも脱いでくれ」
期待するような眼差しで見られるのは悪い気分ではない。
「仕方ないなぁ」
ゆっくりと時間をかけて服を脱ぎ捨てていくと、食い入るような視線を感じる。何故かロベリアはベッドの上に正座で座り直した。おかしな光景を鼻で笑うとベッドに横たわる。
「シエテ、シエテ、舐めたい」
太腿に頬を擦り寄せて懇願してくる。
「お前、本当に俺のが好きだね……まぁ、いいよ」
「くはっ、かわいいな」
「そりゃあお前のに比べたら可愛いもんだろうね」
何度もキスされてから口に含まれる。本当に嬉しそうな顔をして舐めている。とても気持ちがいいが、一方的にされているだけなのは落ち着かない。
「ねぇ、俺も少しだけなら舐めてあげてもいいよ」
「ほ、本当に?」
目を輝かせて先端にキスをしてくる。頬を赤く染めて息を荒げて喜ばれるとむず痒い。
「横になって」
逆さに覆い被さって股間に顔を寄せる。本当に大きくて反り返っている。先端から先走りが垂れているのを吸ってみると思ったよりも抵抗感はない。頬擦りして根本から舐め上げるとロベリアの体が小さく震える。イクのを我慢しているようで時折シーツを握り締めて苦しそうな声をあげる。
何をそんなに我慢しているのか、深く咥え込むと腰を引いて逃げようとする。抗議するように太腿を噛まれたので一旦、口を離した。
「ちょっと、噛まないでよ」
「はぁ……シエテ、まだ続けたい」
そう言って陰茎より後ろに舌を這わせてきた。会陰部を舌で押されると体が跳ねる。刺激が強過ぎて思考が鈍っていく。
「んぁっ、そっち、だめ」
快楽から逃げるためにロベリアの頭を押し戻す。腕だけでなく足を使って肩を押すが、足を両手で掴んで音を立ててキスをしてくる。
「くはっ、キミは足の先まで綺麗だ」
足の指まで舐められてしまっている。
「シエテ、踏んで欲しい」
「……変態」
望み通りに陰茎の上に足を置き、ほんの少し力を込めると、ロベリアは子犬のような鳴き声をあげて果てた。それにまた、欲望を煽られる。
やってしまった。どうしてこうなってしまったのか。なんだか途中から楽しくなってきてしまい、ついつい一人の若者の性癖を歪めてしまった。元々歪んでいる相手だから許して欲しい。
最後までしていないのが救いだ。がっつり尻の穴に指を入れられていじり倒されたけど挿入には至らなかった。足と手と口だけで満足してくれて助かった。ヤッてないからセーフだ。あんなものが尻に入った日には日常生活に支障が出る。普通のセックスなんか出来なくなってしまうんじゃなかろうか。
よく眠っているロベリアの頭を撫でる。満足気な顔をしてぐっすりと眠っている。こうしていると可愛い顔をしている。虐めてやるともっと可愛い。なのに隙を見つけては雄の顔を覗かせる。完全に俺のことを抱く気でいたから油断できない。このまま距離を置いて関係が自然消滅してくれるのを待とう。
窓の外が薄らと白くなってきている。疲れた。少しだけ眠りたい。熱を持ったままの体に寄り添うと暖かくて心地よい。
次に目が覚める時、尻の穴に巨大な陰茎の先端まで埋められて、逃げるに逃げられず根元までハメられることになるだなんて想像もしていなかった。
俺は、でかくて立派なモノが好きなんだって、わからされた。