言語処理学会30周年記念シンポジウム
言語処理学会は、このたび創立30周年を迎えました。これを記念して、「言語処理学会30周年記念シンポジウム」を開催いたします。本記念イベントでは、30周年記念論文講演、各種表彰式、招待講演、パネルディスカッションを通じて、言語処理分野の過去、現在、未来を総括し、未来の言語処理技術が向かう方向性について議論する機会を提供いたします。言語処理技術に興味を持つすべての方々の参加を心よりお待ちしております。
日時
2024年10月19日 (土) 13:00-17:50
場所
シンポジウム: 一橋講堂(オンライン中継あり)
懇親会: 学士会館
参加申込
以下のフォームよりお申し込みください。
※申込締切: 2024年10月16日 (水) 23:59
※シンポジウムは最大500名、懇親会は最大290名まで。定員に達し次第受付終了。
参加費
シンポジウム: 無料
懇親会: 一般10,000円、学生5,000円
プログラム
13:00 開会挨拶: 鶴岡慶雅副会長
ご祝辞
文部科学省 研究振興局長 塩見みづ枝様
国立国会図書館長 倉田敬子様
13:10 学会状況報告
13:20 30周年記念事業セッション
30周年記念事業紹介
30周年記念論文講演
30周年記念論文賞・フェロー表彰式
14:30 〈休憩〉
14:45 招待講演1: Tim Baldwin先生 (MBZUAI)
Title: The Long and Winding Road of NLP: Reflections on the Last 30 Years
Abstract: Progress in NLP over the last 30 years, over the lifetime of ANLP and my own time in the field, has been nothing short of spectacular. In this talk, I will present personal reflections on where we have come from, collective and personal lessons learned along the way, recurring themes, and outstanding challenges.
15:35 招待講演2: 今井むつみ先生 (慶応義塾大学)
タイトル: 言語習得に記号接地は必要か
概要: ChatGPTをはじめとする生成AIの言語生成能力は瞠目すべきものがあり、多言語間の翻訳も流暢にこなす。しかし以前のAIと同様、記号接地はしていない。単語の意味を理解せずに、ひとつのことばをべつのことばで置き換え、大規模データの中の情報を漂流しながら統計情報を学習するだけで自然言語を生成している。それに対して人間の子どもは記号接地をしなければ言語を学ぶことはできない。それはどうしてなのだろうか?本講演では、人間の子どもは記号接地をどのように行なうのか、さらに、直接に身体経験を持つことができない抽象的な概念(例えば数のことばなど)をどのように習得し、語彙という巨大な抽象的な記号の体系を身体の一部にしているのかを考察し、人間の言語習得とAIの言語習得の本質的な違いについて議論する。
16:25 〈休憩〉
16:35 パネルディスカッション: 言語処理の課題と未来
モデレータ: 黒橋禎夫会長
パネラー: 乾健太郎前会長、荒瀬由紀先生 (東京工業大学)、大関洋平先生 (東京大学)、Tim Baldwin先生 (MBZUAI)、今井むつみ先生 (慶応義塾大学)、小島熙之様 (Kotoba Technologies)
17:45 閉会挨拶: 鶴岡慶雅副会長
18:30 懇親会 @ 学士会館
問い合わせ先
30周年記念事業委員会 記念シンポジウム担当
井之上直也 (北陸先端科学技術大学院大学)
河原大輔 (早稲田大学)
nlp30th-symposium at googlegroups.com