言語処理学会第27回年次大会ワークショップ
若手研究者交流のニューノーマルを考える
趣旨
自然言語処理技術に対する期待は近年急激に高まっていますが,質の高い研究開発を行える若手人材が不足しているという声が多く聞かれます.こうした状況を打開するためのワークショップが過去にも企画され,勉強会・研究会等を通じた所属横断的な交流が増え,普段明文化されにくい研究のノウハウ(研究の進め方,研究が研究として成り立つまでの過程,ライフワークバランス,キャリアプランなど)が共有される機会が増えたように思われます.しかし,コロナ禍にあったこの1年で勉強会や学会が急遽オンライン開催に移行したことで,こうした機会を持つことが難しくなってしまい,状況は好転するどころか,学生や若手研究者は不安が募るばかりと考えられます.
本ワークショップは,減ってしまった情報交換の機会を提供すると同時に,今後コミュニティとしてこうした状況に対処していくための持続的な施策を参加者の皆様と探る場を設けます.具体的には,キャリアや研究のデザインについての考え方,これからの勉強会・学会のあり方などについて,識者の話題提供を交えながら議論したいと考えています.
開催情報
日時:2021年3月19日(金)
場所:Zoomによるオンライン開催(Zoomリンクは年次大会の参加者限定サイトに記載)
プログラム
10:20 - 10:30 オープニング:井之上 直也
10:30 - 11:30 コロナ禍における学会・勉強会運営(座長:高瀬翔)
10:30 - 10:35 金山 博(日本アイ・ビー・エム株式会社)
言語処理学会第27回年次大会
10:35 - 10:40 湯村 翼(情報通信研究機構)
バーチャルSNS clusterを用いたイベント開催
10:40 - 10:45 渡邉 研斗(産業技術総合研究所)
オンライン勉強会で最新研究をキャッチアップできるのか? 本音で議論・交流できるのか?
10:45 - 10:50 井之上 直也(Stony Brook University)
NLP若手の会2020
10:50 - 11:30 パネルディスカション
パネルディスカッション用の事前アンケートにご協力ください
司会:高瀬 翔(東京工業大学)
登壇者:金山 博,湯村 翼,渡邉 研斗,井之上 直也
11:30 - 13:00 昼休憩
13:00 - 14:00 企業における研究・開発から、学生が研究をする利点についてと研究生活について(Part 1)(座長:井之上直也)
13:00 - 13:15 関 喜史(株式会社Gunosy)
スタートアップの開発サイクルに学ぶ研究活動の進め方
13:15 - 13:30 水本 智也(フューチャー株式会社)
なに話せばいいかわからなかったので、とりあえず大学頃からの人生振り返ってみた
13:30 - 13:45 馬緤 美穂(ヤフー株式会社)
企業で3年間言語処理と働いて思ったこと
13:45 - 14:00 人見 雄太(フリー)
特殊な経歴から考えるニューノーマル
14:00 - 14:15 休憩
14:15 - 15:00 企業における研究・開発から、学生が研究をする利点についてと研究生活について(Part 2)(座長:荒瀬由紀)
14:15 - 14:30 萩行 正嗣(株式会社ウェザーニューズ)
企業で"も"活躍できる人材像: 企業が院卒者のためにできること、教育機関としての大学に望むこと
14:30 - 14:45 徳久 良子(株式会社豊田中央研究所)
社会に出て活躍するために 今あなたたちがやるべきこと
14:45 - 15:00 西川 仁(アスタミューゼ株式会社)
研究の呪い
15:00 - 15:15 休憩
15:15 - 16:00 研究テーマの設計や持続可能な研究生活について(座長:西川仁)
15:15 - 15:30 平岡 達也(東京工業大学)
文系的な興味を理系的な達成目標に変換する
15:30 - 15:45 斎藤 いつみ(NTT メディアインテリジェンス研究所)
企業研究所における要約研究開発とフルリモート研究生活
15:45 - 16:00 谷中 瞳(理化学研究所)
それでも私が研究を続ける理由
16:00 - 16:10 クロージング:高瀬 翔
オーガナイザ
高瀬翔(東京工業大学)
井之上直也(Stony Brook University)
西川仁(アスタミューゼ株式会社)
荒瀬由紀(大阪大学)