非線形科学は非線形・非平衡な動的過程や相互作用に着目した学問領域であり,非線形性に由来する現象の代表例の一つとしてカオス・フラクタルなどの非常に複雑な現象が知られています.更に,非線形現象は振動同期現象・ソリトン・パターン形成・アクティブマター・機械学習・経済システムなどを始めとした広い専門領域において観測され,その数理的構造が共通する現象であれば分野を超えて応用していくことが可能です.このことから,非線形科学は普遍性の高い学問領域といえ,今後ますますその重要性が高まっていく学問分野であると考えられます.
本研究会は今後の非線形科学の更なる発展を迎えるための基盤とすべく広い知見を研究者間で共有し深めることを目指しています.今回は長期間に渡り非線形科学の広い範囲において多大な研究成果を示してきた研究者に特別招待講演を依頼しました.さらに,アクティブマター・生態系の統計解析・社会経済現象などの広い範囲における非線形・非平衡現象に関する講演を併せて企画しております.これらの講演でのご発表を通じて,今後の非線形科学の発展のための広い知見を参加者と共有できることを目指しています.
日時:2025年3月7日(金),8日(土)
場所(受付):九州大学 筑紫キャンパス 総合理工学研究院 D棟 1階
13:30 受付開始
14:00 -- 14:05 一日目 開会挨拶
14:05 -- 14:35 桂木 洋光(大阪大学 大学院理学研究科)「非線形な地球や惑星で起こる現象の素過程」(仮題)
14:35 -- 15:05 下川 倫子(奈良女子大学 研究院自然科学系)「界面現象がおりなすパターン形成」
15:05 -- 15:25 休憩
15:25 -- 16:55 特別招待講演 坂口 英継(九州大学 大学院総合理工学研究院)
「非線形科学の話題:同期現象、パターン形成、ソリトン」
16:55 -- 17:10 一日目 閉会挨拶 服部 励治(九州大学 大学院総合理工学研究院)
18:00 -- 20:00 懇親会(ぞんね 同キャンパス内)
10:00 受付開始
10:15 -- 10:20 二日目 開会挨拶
10:20 -- 10:50 三井 譲(九州大学 大学院芸術工学研究院)「同期現象に誘発されるTaylor’s lawの結合振動子系を用いた解析」
10:50 -- 11:20 多羅間 充輔(九州大学 大学院理学研究院)「同期するエレベータの相互作用」
11:20 -- 11:30 全体閉会挨拶
参加登録フォームから、参加登録をお願いします。
研究会 無料
懇親会 6,000 円(社会人),4,000 円(学生)
森野 佳生(九州大学 大学院総合理工学研究院)
翁長 朝功(九州大学 大学院総合理工学研究院)
上田 智子(九州大学)
「非線形科学研究会2025 in 筑紫」実行委員会:問い合わせフォーム