丹路槇(にろまき)です。すごく久々に小説を書き始めて、毎日が楽しいです。男と男の拗らせ恋愛がすき。晩酌のおともは編み物。
2025.11.23 文学フリマ東京41 南1-2ホール V-06
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2025.12.26-31 WEBコミ同人祭 【申込済】
2026.02.22 COMITIA155【抽選結果まち】
2026.05.04 文学フリマ東京42 参加予定
過去に参加したイベント
2025.09.21 第11回TAMAコミ
2025.09.07 COMITIA153
2028.08.29-31 創作BLオンリー関係性自論7
2025.05.11 文学フリマ東京40
2025.02.21-23 創作BLオンリー関係性自論6
2025.02.16 COMITIA151
2024.12.01 文学フリマ東京39
2024.08.18 COMITIA149
2024.05.19 文学フリマ東京38
2024.02.25 COMITIA147
2023.09.03 COMITIA145
2025.08.28 第三回あたらよ文学賞 一次選考通過
2023.03.07 第54回埼玉文芸賞小説部門 佳作
A5 / 52P / ¥550-
大学生の灰野辺千秋はシッターのアルバイトに明け暮れている。派手な見た目だが常連の利用者がつくほど人気はそこそこだ。学校が長い春休みに入る冬の終わりごろがシッターの繁忙期で、千秋はシフトを詰め込み忙しなく働いていた。そんな時の新規利用者の予約、風邪が流行っている時期だからだろうと思うがどうにも違和感がある。 新規利用の高坂の家に行った日、生活感のない部屋の中で、クローゼットの中にいる息子とふたりきりの時間が始まる。息子の深青は幼児ではなく中学生くらいの少年だった。コミニュケーションが拙く、意思疎通の難しさを感じながら千秋は手探りで保育をしていく。食事中の粗相でやや場は乱されたが、代わりに千秋は深青の素顔を垣間見られたような気がした。しかし、保育が終わってからの心境の変化に、千秋自身がついていけなくなる。 シッターのバイトを辞めて渋谷のバーで働き始めた千秋は、ある日店の外で爆発音を聞き、事態の確認のために道へ出る。悪ふざけをしていた少年たちの中に紛れていた深青を偶然発見した。バーを抜け出して家まで送ると申し出るが、そこにいた深青は全くの別人で、保育者の千秋と父親を嘲笑する少年だった。千秋は怒りと自己正当化のために深青をレイプしてしまう。そのままタクシーに乗せて誘拐しようとする時、高坂の家で見た深青のもうひとつの人格が顕在していった。千秋は自分がしてきたことの無意味を知る。
A5 / 36P / ¥350-
とある世界で文字を見ると色が浮かぶ共感覚の種がいて、彼らはカラーズと呼ばれていた。 主人公の少年イクスは、別の種であるクリアの軍人につかまり、強制送還されることに。 輸送車は水害に遭い、送還中に出会った青年レッテンと共に脱出することになるが、ふたりははぐれてしまう。 ひとりで隠れて生き延びようとするイクスとレッテンが再会を果たすが、険しい逃亡の道はこの先もまだ続いていく。
A5 / 68P / ¥500-
妹を介護しながら高校へ行かずボクシングジム通いをしているトワ。ある日ジムが倒産、ふと思い立ってひと探しを始める。
はじめに乗り込んだのは闇バイト。テレビに出演している気象予報士そっくりの運転手から手かがりを得る。今度はSNSのスパムDM求人に電話をかけ、ボーイの派遣事務所に潜入、元お笑い芸人のキヨマに雇われてホテルへサービススタッフとして働く。
強運とまっすぐな行動力だけで誘拐未遂を阻止するトワ。なぜか自分も追われる身となり、助け舟に乗ったと思えば拉致されてしまい——。
順々につながるヒントから探し人チャッキーにたどりつくまでの、トワが妹に助けられながら新しい答えを探しに行く話。
A5 / 90P / ¥500-
四人合わせて三人家族になる生活を始めて、じきに半年経とうとしていた 臨海病院で事務員をしている能崎は終業後にいわゆるワンオペ育児をしている。ひとり息子の夏嵐(からん)は手がかからないがひとりで過ごす困難があった。妻の曜子は仕事も家事も育児も完璧にやるひとだ。しかしある時ふらっと家から離れ、数日戻ってこない期間がある。能崎と曜子の間にできた綻びをそういう家族の形だと受け入れ努力していくのに苦悩していた。 そんな能崎を支えているのは年下の恋人である、臨海病院の研修医、三鬼だった。彼は医学生の時に当時教務課に配属されていた能崎と知り合う。研修医になってから交際を始めたふたりの関係は曜子にも知られており、能崎と三鬼と曜子と夏嵐、四人で三人家族の関係が続いていた。 能崎は三鬼先生や夏嵐、歳の離れた姉に甘えて今の生活がなんとかつづいているという状態に悩んでいる。三鬼には研修医修了後の進路で抱える課題があった。思い詰めた曜子はある時、能崎と三鬼に母親を諦めたいと自分の限界を吐露する。三人は役を決めたり取捨選択することではなく、これまで通りの関係を続けることを選んだ。 夏嵐の四歳の誕生日、記念の家族写真に三鬼が加わった。四人家族の生活が少しずつ始まろうとしていた。 妻や子と同じようにパートナーを愛し支え合いたい能崎、家族への愛はあるが日常からの離脱が必要で家庭に留まれない曜子、自分が好きだと思うものにただ愛情を注ぎたい三鬼。三者の関係に答えや明確な着地はないが、その関係を否定しないで受容し合う、あるポリアモリーの答え探しの話。
A5 / 38P / ¥500-
どこまでもお伴しましょう。アナタは永遠に、私と笑い合うことはないけど。 育児をしながらフルタイムで働く私(ニヨ)はある時ボーイズラブの沼にどっぷりとハマる。同僚で隣席の小堀(とかげ)とまったく同じジャンルに夢中になり意気投合し、二次創作を始めることに。仕事に趣味にと実りの多い日々を過ごしていたはずが、ある時からふたりには猛烈な価値観の相違が生まれてしまい――。 アラフォー遅咲き腐女子たちの、関係決裂までの話。
A5 / 106P / ¥500-
演奏家(ファゴット奏者)の篠宮徹はプロ活動をしながら楽ではない生活を送る四十路の独身者。楽器部品の材料調達で銀座の手芸店、東京クラフトセンターを利用している。そこで店番をしているエプロン姿の店員、戸谷幸里(ユキ)は耳の聞こえない青年だった。ある日ふたりは近くのコーヒーショップで偶然出会い、それから連絡を取り合う仲に。半年あまりの交流が続いた頃、突然の東京クラフトセンターの閉店を知った篠宮は……。
冒頭作「掻き出したいこころ」の他、ユキの自認する内面を描いた短編「微弱動」、ユキの同僚イトちゃんとの対話で投影する〝ないものねだりたち〟の話「三重奏」を収載したBL小説です。
※カクヨム未掲載の部分にR-18描写があります
※主な登場人物に女性がいますが、男女の三角関係を描くものではありません
A5 / 72P / ¥500-
兄弟BLの掌編集です。
兄に嫌われているのを分かっていながら意識するのをやめられない弟の楊が、ある日買い物の途中で知らない男性にナンパされる「綿が散るほど破けばいい」
大学生になった楊が塾バイトの飲み会に参加するが後輩に殴られ過去を暴かれる、そもそもその世界観が仮想という「墜落ナビゲーション」
親友のミシマンに女装願望を明かしてから兄に女の姿を認知される「匂いのない世界」
の三本立て。
出てくる登場人物とその性格は同じですが、必ずしもつながっているとは限らない世界観なのをご了承ください。
A6(文庫) / 284P / ¥1,000- 【R-18】
ふたりの世界がゆっくり進むBL小説を書きました。
学校で事務員をしている主人公・レイくん(錫白黎)とデイトレーダーの同居人・瀬崎のお話。 既刊「溺れる羽」「日日の止り木」「水紋を蹴って翔べ」に書下ろし短編「夜明けに発つ」を加えた総集編です。
A5 / 38P / ¥300-
高校の吹奏楽部に所属している狩野 直宏(かの なおひろ)は、顧問の紹介で県内の辺境にある修理工房を訪ねる。入部以来なんとなく仲良くしていた同期の河津 燈(かわづ あかり)とは、その日から気まずい関係に。 後日、母と共に警察署へ向かった狩野は――。
A5 / 54P / ¥400-
高校一年生の山郷遥(通称:ハルちゃん)は女性の恰好をして通学し、夜は駅前の焼鶏居酒屋でバイトをしている。ある日、地震で電車が遅れたのをきっかけに奇妙なことが続いて――。 常連のサラリーマン川上さんと付き合うきっかけになる「呼ぶのは、遥か」、ふたりが初夜を迎える「もう、化けない」、焼鶏居酒屋の社員で新米パパの柴さんや人気店員葉月さんなどのとりまく人々の姿が浮かび上がる「それが、不通なら」の短編全三作を収録。
A5 / 70P / ¥500-
WEBマガジン編集者をしている三河がスタッフの碧ちゃんに記事のネタ切れを宣言され、良い題材がないかとSNS上を探していると偶然高校の元同級生である大場透を見つける。彼はモノトニクスというアカウント名で恐竜の編みぐるみを制作し発表するという細々とした生活をしていた。再会してからのふたりの長い逡巡をそれぞれの目線で。