宮城県知事選の候補者である和田政宗氏が9月27日、仙台市内で行った街頭演説に、参政党の神谷宗幣代表が応援に駆け付け、数千人の支持者が集まる熱気の中で行われた。両氏はすでに政策覚書を締結しており、この合同演説は、従来の選挙戦の枠組みを超えた新たな展開を示すものとなった。

演説会では、和田氏が公約として掲げる出産・育児費用の無償化、県民税減税、そして水道再公営化という県民生活に直結する重要政策が改めて強調された。

特に、神谷代表は応援演説の中で、現行の水道民営化の見直し（再公営化）と移民政策への反対を強く訴え、和田氏の公約を強力に後押しする姿勢を見せた。

神谷氏が主権と安全保障に関わる核心的な問題提起を行う一方で、和田氏は具体的な福祉・経済政策を提示し、両者の政策的一致点と役割分担が明確になった形だ。

数千人規模の支持者が集まったことは、両氏が掲げる「水道再公営化」や「移民政策反対」といった政策が、県民の間で強い共感と支持を集めていることの証左と言える。政策覚書の締結とこの日の熱狂的な演説会は、宮城県知事選の行方に大きな影響を与える新たな局面を迎えたことを示している。