NIFS研究会「数理科学・プラズマ科学・物質科学の共通研究拠点形成 」
近年,数理・データ駆動科学的視点から異分野融合が進み,ブレークスルーを迎えることが多くなった.われわれは,数理科学・プラズマ科学・物質科学の融合をめざした研究会を開催する.核融合炉におけるプラズマ状態,物質における電子状態は,いずれも超大自由度をもつ内部状態であり,系全体の機能を決定している.その数理的取り扱いには共有性があり,本研究会立案につながった.3分野研究者が分野間交流を行い,今後の展開を議論する.
プログラム:
5月20日(月)
12:45-13:50
・星健夫(核融合研)「はじめに」(5分)
・曽我部知広(名古屋大)「数理科学の俯瞰と数値線形代数の研究シーズの紹介」
・山本有作(電通大)「量子アニーリングの行列計算への応用」
14:00-15:00
・工藤周平(電通大)「陽電子回折シミュレーションの高速化」
・和田健(KEK物構研)「陽電子回折とデータ駆動科学の協奏による表面構造解析の革新と展望」
15:15-16:15
・松井文彦(分子研)「マルチモーダル光電子キネマトグラフィー:表面相転移の観察から解明へ」
・小澤健一(KEK物構研)「顕微分光測定の進展と材料物性研究の現状:光電子分光の話題を中心に」
16:30-17:30
・高草木達(北大触媒研)「触媒材料開発における先端計測とマテリアルズ・インフォマティクス:現状と課題」
・福島孝治(東大)「ベイズ統計におけるサンプリング法の物質科学への応用」(オンライン講演)
18:30- 懇親会(参加申込は締め切りました)
5月21日(火)
09:15-10:15
・中野陽斗(NIFS)「計測データ解析フレームワーク2DMATの低速陽電⼦回折実験への応⽤」
・彌冨豪(総研大)「特異値分解を用いたプラズマ乱流の情報エントロピー解析」
10:30-11:30
・田中慎一郎(阪大産研)「放射光角度分解光電子分光による物質の電子状態研究:3Dフェルミ面の実験的決定とその表現」(オンライン講演)
・境健太郎(NIFS)「協同トムソン散乱法を用いた非平衡プラズマ診断」(オンライン講演)
11:40-12:40
・仲田資季(駒澤大)「幾何構造探索によるプラズマ流動場の活性化」
・星健夫(NIFS)「数理科学・プラズマ科学・物質科学の共通研究拠点形成へむけて」
12:40-13:40
・昼食・自由討論
会場:核融合科学研究所(501号室)/ハイブリッド開催
注:対面参加・オンライン参加に関わらず,下記URLから,Zoomシステムへの事前登録が必要です(参加申込は締め切りました)
連絡先:
星健夫(hoshi.takeo-at-nifs.ac.jp)
企画:
曽我部知広(名古屋大),仲田資季(駒澤大),星健夫(NIFS)
主催:
2024年度NIFS一般共同研究「数理科学・プラズマ科学・物質科学の共通研究拠点形成」(代表:曽我部知広,所内世話人:星健夫,NIFS24KIIQ003)
共催:
科研費基盤A「物理学・情報科学に共通する大規模行列関数の総合的数値計算法の創成」(代表:曽我部知広);2024年度NIFS一般共同研究「量子プロセスシミュレーション・データ駆動駆動科学ソフトウェアに対する次世代計算機むけ高速化技術」(代表:工藤周平,所内世話人:星健夫)