本日は、ご来場頂きありがとうございます。

1か月という短い稽古期間の中で、30分という短い作品とはいえ、年少〜小学3年生までの、まだ精神的にも不安定な子達だけで、舞台を創りあげられるか、心配なことばかりでしたが、なんとか今日という日を迎えられてとても嬉しいです。

稽古場では、小学生の子達は、率先して幼児の子達の面倒を見たり、幼児の子達も、自分がやるべき事に一生懸命にとり組んでいました。

もちろん、集中力が途切れて稽古にならない事もたくさんありましたが、毎日稽古に通い、その場にいることだけでも、子供達にとっては大変な事だと思います。

この作品は、大人のキャストが何人かいる中での舞台とは違い、子供たちだけでお芝居をして、物語を進めなければいけません。

複数人での台詞のかけ合いも多く、最初はたどたどしかったのが、稽古を重ねるうちに少しずつスムーズになってきて、なんとか形になっていきました。

子供達も本番をとても楽しみにしていますが、稽古で上手くいっていたとしても、生の舞台です。本番では、何が起こるかわかりません。

子ども達の今まで稽古してきた成果、そして舞台に向けた一瞬一瞬の必死さを温かく見守っていただけたら幸いです。

作・演出／西田　伎来