マアジ

Trachurus cf. japonicus (Temminck & Schlegel, 1844)

レア度:初夏に見られる

形態:いわずと知れたおいしい魚。側線にそって硬く盛り上がる鱗が並び、特に体後半のものは大きい。”ぜいご”と呼ばれ、口当たりが悪いため、食すときには下拵えで取り除こう。下顎がやや突出するおちょぼ口をしている。体高が低くて背中が黒っぽく、沖合を回遊する”クロアジ型”と、体高が高くて背中が黄色っぽく、沿岸に居つく”キアジ型”がある。漁獲量は”クロアジ型”が圧倒的に多いが、”キアジ型”の方がおいしいらしく、豊後水道の関アジもキアジ型。

生息域:本種は日本周辺にのみ分布する。マアジ属 Trachurus は、概ね海域によって種が分かれているため、遠くからの輸入品は本種ではないと考えられる。

生態: 北海道沿岸では夏に多くみられる。1歳以上のものは、春夏に摂餌のため北上し、秋冬に産卵のため南下する。東シナ海や富山湾周辺などを産卵場とする、いくつかの系群に分かれる。

その他:七重浜では初夏に青いパイプにある常夜灯の光に集まってくる。ここで釣る際は外道でソイが混じるので、ドラグの調整は慎重に行うべき。

2021年69日 こば友だち3人と30匹くらい釣れました。