タケギンポ

Pholis crassispina (Temminck & Schlegel, 1845)

レア度:

形態:体長25㎝くらいまでになる。ギンポによく似るが、本種では眼を通る褐色の横縞がはっきりしていること(ギンポは線の境界がやや不明瞭)、尾鰭が一様に黄色やオレンジであること(ギンポでは尾鰭後縁が白色か透明である)点で見分けることができる。手元に標本があるならば、本種の胸鰭鰭条数は13以下であること、さらに胸鰭は短く、頭長の1/3程度であることを確認できるとよい。

生息域:水深5m以浅の藻場などに主に生息する。

生態:待ち伏せ型の捕食者で、ヨコエビやワレカラといった小型甲殻類を主な餌とする(Yamada et al., 2010)。

その他:褐藻の中に潜んでいることが多く、鰭がオレンジだったり、眼がくりくりしていたりするため、北海道の魚種の中ではかなり写真映えする方だとおもう。

2021年9月21日 りったギンポかもしれない。
2021年9月21日 りった

引用文献:

  1. Yamada, K., Hori, M., Tanaka, Y., Hasegawa, N. & Nakaoka, M., 2010. Contribution of different functional groups to the diet of major predatory fishes at a seagrass meadow in northeastern Japan. Estuarine, Coastal and Shelf Science 86: 71-82.