イソギンポ

Parablennius yatabei (Jordan & Snyder, 1900)

レア度:

形態:体長は6~7㎝ほどのニョロニョロ類。眼の上に櫛のように分枝する大きな皮弁を持つ。背鰭の棘条部と軟条部の間に切れ込みが入るため境界は明瞭。体色は変異に富むが、各鰭が黄色く、体側に褐色の横帯が入る個体が多い。体色ではナベカ Omobranchus elegans に似るが、ナベカには眼上皮弁と背鰭の切れ込みがない。

生息域:積丹半島および臼尻以南に分布。

生態:雑食性で、付着珪藻のほか多毛類や端脚類を捕食する。繁殖期は初夏で、カキ類の遺殻などを基質として卵を産み付け、オスが卵保護を行う (道津・森内, 1980)。

その他:

2018年10月 山上
2018年10月 山上

引用文献:

  1. 道津喜衛・森内親二, 1980. イソギンポの生活史. 長崎大学水産学部研究報告 49, pp. 17-24.