マンジュウボヤ

Aplidium pliciferum (Redikorzev, 1927)

レア度:いつでも見られる

形態:たくさんの小さな個虫が集まってまんじゅう状になった群体ボヤの一種。長さ12cm、厚さは5cmほどでしっかりと岩などにくっついている。ひとつひとつの個虫が橙色をしているため、全体的に赤っぽく見える。半透明な部分は被嚢(ひのう)と呼ばれる部分で、個虫がたくさん入っている。


生息域:北海道以南の日本海側、相模湾以南の太平洋側、瀬戸内海に分布し、潮間帯から潮下帯の岩礁に生息する。七重浜では転石をひっくり返せば容易に見つけることができる。

生態:本種は無性生殖をおこなう。個虫にくびれができ、やがてそこから分裂し、新しい個虫が発生するという方法で群体は大きくなっていく。

その他:なかなかな見た目をしているが、触ってみると思ったよりも固く、寒天の様な触感である。

2019年7月 木戸
2019年7月 木戸