ウリタエビジャコ

Crangon uritai Hayashi & Kim, 1999

レア度:いつでも見られる

形態:黒や茶の斑点が全身に多く散在する。頭胸甲が腹節よりも幅広い。額角は細長い二等辺三角形に突出する。頭胸甲上、額角の少し後ろに、小さなトゲを一つ持つ。背面の模様のおかげで、砂の上ではすぐには見つからない。大きさは4㎝程度の個体が多いが、それより大きいものも少数ながら見られる。

生息域:七重浜では、足が届く範囲にいるエビジャコはほとんどこの種らしい(中谷先生談)。

生態:砂地に生息。足を素早く動かして砂に潜る。飼育下で、テトラプランクトンをばらまくとモシャモシャ食べる。

その他:それまで何かと分類が混乱していたエビジャコ類を整理した Hayashi & Kim (1999) の中で新種として記載された。はじめは「ダルマエビジャコ」という和名が当てられたが、本種は記載される以前から「ウリタエビジャコ」の名称で呼ばれていた経緯があり、「新たな和名よりも親しまれている和名を」という理由から和名が改称され、現在は「ウリタ」とする見解が強い (https://nobnob.hatenablog.jp/entry/23567362)。

2021年2月@七重浜 大友砂への擬態は見事の一言
2021年2月@七重浜 大友
2021年3月 春成 探してください
2021年3月 春成
2021年3月 藤本
2021年9月19日 りった
2021年9月19日 りった

引用文献:

  1. Hayashi K. and KIm J. N. (1999). Revision of the East Asian species of Crangon (Decapoda: Caridea: Crangonidae). Crustacean Research 28. pp. 62-103.

  2. Nob!!の勝手に甲殻類~ミジンコからタカアシガニまで~(その2), 2010-01-06 ダルマエビジャコなど. URL: https://nobnob.hatenablog.jp/entry/23567362 (2021/3/22 訪問).