ハヤテシロガネゴカイ

Nephtys caeca (Fabricius, 1780)

レア度:いつでも見られる?

形態:全長4㎝くらい。疣足の剛毛がよく発達して、小さいブラシのような見た目になる。全身淡い褐色を呈するが、頭部直後の節の背面には、もやもやした茶色の模様がある。同じく体の背面には細かい縦線が密に入る(筋肉?だろうか?)。前口葉は小さくて薄く、鈍い五角形であり、先端には小さな感触手が2本ある。疣足は凹型で、へこみの部分にかぎづめ状のエラを持つことが特徴。ただし、わかりにくい。

生息域:太平洋の広い範囲と、北部大西洋に分布。浅海から深所まで、あらゆる砂泥底に生息する。七重浜では、低潮線よりも下で人間ドレッジをすると採れる…らしい。

生態:動きは相当素早い。体をくねらせてよく泳ぐうえ、魚並みのスピードで体後端から砂に潜る。

その他:属名の「Nephtys (ネフティス)」は、エジプト神話の女神の名前に因んでいると思われる。「死者の守護神」または「葬祭の女神」とされる。

2021年3月 大友
2021年3月 大友 体中部の疣足と剛毛
2021年3月 大友頭部の様子、写りこんでいるのはシリス科の何か
2021年3月 大友各節背面に縦線が目立つ
2021年3月 大友