エゾヒトデ

Aphelasterias japonica (Bell, 1881)

レア度:

形態:大型のヒトデ。体色はふつう一様に赤褐色、オレンジ色、暗緑色で、腕に淡い色の色帯を持つものが多く、加えて不規則な斑紋を持つものもいる。口側は淡いベージュ色。アカヒトデに似るが、背面は棘のようなイボに覆われる。腕は長く5本あり、基部はよくくびれる。各腕の反口側には、稜板とよばれる構造が正中線上に沿って規則正しく並ぶため、一本ずつ線が入っているように見える。また反口側の頂点近くに見える黄色い粒は、「多孔板」とよばれる水の取入口である。

生息域:本州中部以北から樺太くらいまで分布する、日本近海の固有種である。

生態:比較的頻繁に、足を自切する。

その他:かの邪知暴虐のヒトデと同じく、本種もホタテガイやカキの食害に一役買っている。

2021年9月4日 りった