鍼治療ってなんで効くの?
「鍼って、本当に効くの?」という質問に、
できるだけシンプルに答えるとしたら――
- 血流が良くなる
- 筋肉がゆるむ
- 神経のバランスが整う
この3つの反応が同時に起きているから、と考えています。
今後このページでは、施術中の気づきや、 「なぜそう打つのか?」という考察、ふとした雑感や、読んだ本からの発見なども、あわせて綴っていきます。
鍼治療ってなんで効くの?
「鍼って、本当に効くの?」という質問に、
できるだけシンプルに答えるとしたら――
- 血流が良くなる
- 筋肉がゆるむ
- 神経のバランスが整う
この3つの反応が同時に起きているから、と考えています。
今後このページでは、施術中の気づきや、 「なぜそう打つのか?」という考察、ふとした雑感や、読んだ本からの発見なども、あわせて綴っていきます。
📌最新の記事
アニメ『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』と、情熱の黒光り
近頃、娘に付き合ってアニメを見ております。娘は少し前まではYouTubeばかり見ておりましたが、『SPY×FAMILY』を見てからアニメにハマり出し、「面白いのあるかな?」と色々探しているところです。まあ、わたしも嫌いではないので、趣味と実益を兼ねて動画配信で色々と見ております。
『ワンパンマン』にハマって一気見し、シーズン3も始まり喜んでおります。『SPY×FAMILY』も始まり、ついでに『銀八先生』(銀魂)も。こ、これはわたしが銀魂好きなだけというのもありますが。
そうしたアニメの中で、**『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』**という作品がありました。
「ふーむ。仮面ライダー?」
何年か前に『シン・仮面ライダー』も見ましたが、これはあまり自分には合わなかったので、今度はアニメでリメイク?と思いながらも、俺も子供の時に見ていたな、と見始めることにしました。
(ちなみに『シン・仮面ライダー』は、2023年3月18日に公開された日本映画で、庵野秀明氏が脚本・監督を務めた「仮面ライダー生誕50周年企画作品」のひとつです。随所に原点の『仮面ライダー』へのリスペクトが込められていました。補足ですが、初代『仮面ライダー』は1971年から放送されていた特撮テレビドラマ作品ですね。超人バロム1が好きで見ていた少年時代を思い出します。)
アニメの『東島丹三郎』はもっと現実的で、オリジナルの仮面ライダーのような改造手術はなく、あくまで人間の力なのが面白い!しかも、要所要所にギャグもはさまり、すっかりはまってしまいました。
二話めを見ていると、オープニングの主題歌に松崎しげるらしき声がする!?アニソンの大御所はいろいろいますが、松崎しげる?しかも、すごい雰囲気があっている!と感動してしまいました。
松崎しげるさんといえば、やはり大ヒット曲の「愛のメモリー」が名曲ですが、彼は**「ディナーショーキングの異名を持つエンターテイナー」**としても知られています。
そして、その黒い肌はもともと肌が黒いことに加え、現在は事務所に設置した日焼けマシンでの**「企業努力」によって、1年中色黒の肌を保っているそうです。特に冬場(10月~2月)は、1台約170万円するという「フロリダ」「マイアミ」と名付けた日焼けマシンで、週2回ほど焼いているとか。その日焼けした黒い肌にちなみ、9月6日が「松崎しげるの日」**に制定され、毎年「黒フェス」まで開催されているという徹底ぶり。この圧倒的なプロ意識が、歌にも現れているのでしょう。
また、私としてはドラマ**『噂の刑事トミーとマツ』**の松山進刑事(マツ)役も大好きでした。国広富之さん演じる気弱なトミーと、松崎しげるさん演じる猪突猛進なマツ。この凸凹コンビの活躍は、当時の刑事ドラマとは一味違うコメディタッチで、本当に面白かった。エンディング曲の「ワンダフル・モーメント」も名曲ですよね。
そして、松崎さんといえば、ご本人が歌うセルフ替え歌の**「ハゲのメモリー」**!これを聞いたときの衝撃と笑撃は忘れられません。
そして、ストーリーもまたいい!仮面ライダーに憧れる主人公。ショッカーに親近感があるヤクザ。表の顔は美人教師、裏の顔は電波人間タックル。
ちなみに、本家の電波人間タックルは『仮面ライダーストロンガー』のキャラです。この『ストロンガー』時代をわたしは見ていないので、「あれ?このキャラはだれ?」と調べてしまいました。
なろう系(小説家になろう!というサイト発のブームで、だいたい主人公はインチキ的な力で無敵を誇ります!)も面白くはありますが、この普通の人間の哀愁。たまりませんね。
涼しくなってきたので、朝にウォーキングを再開しました。思えば熱心にウォーキングをしていたころから2年近くたってしまっておりました。
実は私自身、最近右足が夜中や朝方に急につることが頻繁にありました。そして、久しぶりにウォーキングを再開したところ、足裏に痛みが…。特に起床時に一歩目を踏み出した瞬間の、「石を踏んだような」鋭い痛みには驚きました。この痛みこそが、正式名称を足底腱膜炎(そくていけんまくえん)という、やっかいな症状です。 2025年10月15日 いかに続きます。
足底腱膜炎はなぜ起きる?
私の場合は運動不足による、ふくらはぎの筋肉、特に奥にあるヒラメ筋がカチカチにかたくなっていたことが原因のようでした。この筋肉の強張りがアキレス腱を介して足底(土踏まず)の腱膜を強く引っ張り、炎症を起こしてしまうのです。
私自身が夜中に足が攣る経験をしたことから、この足底腱膜炎と夜間のこむら返りの関連を強く感じています。原因は同じ、ふくらはぎの過剰な緊張(硬結)が大きな要因となっています。
じぶんで治療をするなら、お風呂などで温めた後に足首を回したり、ふくらはぎをしっかり伸ばしたりするのが有効です。
整形外科での治療の実際
この足底腱膜炎、安静にするか痛み止め、または湿布を貼る保存治療が基本です。「なかなか痛みが落ち着かないなー」なんて思っているうちにおさまっている、というやっかいなところがあります。というのも、この「治るまでの期間」が数ヶ月、あるいは半年と長期にわたるのが足底腱膜炎の真のやっかいな点なのです。
あまりにひどいとインソールや踵を保護する装具を出すこともあります。
さらに面倒なのは、炎症を放置したり刺激を与え続けたりすると、踵に骨の棘(骨棘)ができてしまう場合です。この骨棘は踵だけではなくいろいろなところにできますが、この踵にもできます。
以前、整形外科で勤務していた際にも、エックス線写真で大きく骨棘が確認できる方を担当していました。そのような方には特に、リハビリで足浴で温めた後、ふくらはぎに電気をかけたり、その後マッサージで硬さをとったりと、地道なアプローチを続けていました。
最近では、体外衝撃波治療や自身の血液から抽出した血小板を患部に注射するPRP(多血小板血漿)療法などを行うこともあるようです。数ヶ月から半年しても改善が見られない場合は手術(足底腱膜切離術や骨棘切除)の選択肢もありますが、正直、当院にご相談に来る方のほとんどは、その手前で改善されています。
鍼灸ならではの「ピンポイント」なアプローチ
足底腱膜炎は鍼灸でももちろんアプローチします。
整形外科では主に足浴や電気で血行を促し硬さをとりますが、鍼灸は硬くなったヒラメ筋や足底の奥深くの緊張に、ピンポイントで深くアプローチできるのが強みです。
ふくらはぎなどに鍼を打って硬くなっている筋肉を緩めていくのが第一選択になります。このアプローチは、足底の痛みだけでなく、夜間の辛いこむら返りの予防にもつながる、一石二鳥の効果が期待できます。
それでもダメな場合は足裏に直接アプローチします。と言っても厳密には横から刺すので、人によっては「ウナギの蒲焼みたいな感じ」と表現されることもあります。個人的には結構痛い感じがしますが、中には気持ちいいという方もいらっしゃいます。
しかし、この痛みを伴う一刺しで「長年の朝の痛みがウソのように消えた」と驚きの声をいただくこともあります。どうしても痛みが取れない場合などは選択肢として考慮しても良いかもしれません。
治療家としての「現在地」
治療法は、常に進化しています。
古典的な鍼灸書、最新のスポーツ医学の論文、ネットのブログ記事まで幅広い情報を渉猟しています。新しい知見を得ると、まずは私自身の身体や、同意を得た症例で追試・検証し、効果的であれば現在の治療プロトコルに組み込んでいます。
それは、患者様お一人おひとりの症状に常に最善のアプローチを提供したいと考えているからです。あなたの足裏の痛みも、諦める前に一度ご相談ください。
先日から福岡県の陣内先生のブログ、YouTubeをみて研究しております。 2025年10月4日
今までは勉強会に直接参加しないとなかなか他の先生の技術はみることができませんでしたが、いい時代になったものです。
以下に続きます
今まで行っていたものと違うやり方をしたりするときはだいたいが、それらの研究成果になります。
今までは背部の刺針は莢脊穴という背骨の脇から離れたところから打つことをメインにしていましたが、そこに追加する形で、最初に打ったところより内側からの刺針もいれたりしております。
効果の判定は皆様の意見はもちろんお聞きしますが、打っている時の感触、針を抜いて触った時の感じ、起き上がってもらって歩き出した状態。などなどさまざまな角度からけんしょうしております。
そうそう、他にも取り入れ始めたものに運動針というのもあります。運動針というと針を刺して動かすということでとくにはどうということもないのですが、筋肉に針を入れた状態で動かすと針が曲がったり、動かすことによって痛みがでたりなど運動針を使える場所というのはかなり限定されておりました。(と、いうか私が教わったときはそんな感じだったので実際には違うことがあるかもしれません。)
しかし陣内先生の運動針は定義も明確にし、整形外科疾患に有効であるとしています。
刺針をし、皮下まで針を抜き、動かす。動きを確認し違和感などがあるようなら再度刺針。
私も刺針し、雀啄(針を皮下まで上て再度戻したりなどを繰り返す)などをしていましたが、それよりもこの運動鍼を入れた方が効果が高いように感じております。
これからもいろいろな先生の方法を取り入れ、自分なりに咀嚼し患者様に還元する。この繰り返しが鍼灸師冥利につきると感じる今日この頃です。
「鍼治療」と聞いて、多くの方は「その場で刺してスッと楽になる」イメージを持たれるでしょう。
実際、当院でも症状や体格に応じて 3cmの短鍼から15cmの長鍼まで 幅広く使い分けています。
腰痛や肩こり、神経痛など、多彩な症状に対応できるのが鍼の強みです。
しかし、ここにはひとつ大きな弱点があります。
──それは 自分では施術できない ということです。
鍼は安全性の面からも、基本的には専門家でなければ扱えません。
いかに続く
「自分で使える鍼」を求めて
この弱点を補うために生まれたのが 置き鍼(円皮鍼) です。
もともとは「皮内鍼」という極めて小さな鍼が源流にありましたが、これは取り扱いに技術が必要で普及には限界がありました。
そこで改良されたのが「円皮鍼」。
シールに小さな鍼を固定することで、誰でも簡単に扱えるようにしたのです。
当院では セイリン社製「パイオネックス」 を長年使用しています。
一見すると「画鋲のミニチュア」のように見えますが、その効果は侮れません。
私は30年以上この円皮鍼を使っていますが、今でも頼れる相棒です。
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なぜ小さな鍼で効くのか? ─ 作用の仕組み
「そんな小さな鍼で本当に効くの?」と驚かれる方も少なくありません。
しかし、鍼の効果は深く刺すことだけで決まるものではありません。
皮膚には無数の感覚神経が分布しており、ごく浅い刺激でも脳や脊髄に伝わり、自律神経や血流の調整を引き起こします。
この仕組みを説明する理論の一つが ゲートコントロール理論 です。
これは「皮膚の刺激によって痛みの信号が“ゲート”で遮断され、痛みが和らぐ」という考え方です。
また、鍼刺激によって脳内から エンドルフィンなどの内因性オピオイド が分泌されることも知られています。
これにより鎮痛効果やリラックス効果が生まれるのです。
つまりパイオネックスは「小さくても確かな変化をもたらす」科学的な裏付けを持っているのです。
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臨床での活用例
当院での実際のエピソードをご紹介します。
家族旅行での出来事
3年前、家族と両親で旅行に出かけた際、母(当時82歳)がぎっくり腰の後遺症で再び強い痛みに襲われ、歩くことが困難になってしまいました。
残念ながらそのとき手元に通常の鍼道具はなく、施せたのは軽い手技とパイオネックスだけ。
腰と仙骨周辺に数カ所貼ったところ、翌朝には「もう治ったみたい」と笑顔で歩き回れるまでに回復しました。
(もちろん針を外すと多少の痛みが戻り、万能薬ではありません。効果には個人差もありますが、状況を支えるには十分でした。)
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学術的な裏付け
置き鍼の効果については、研究報告も多数存在します。
• 腰や仙骨に貼ることで 運動後の筋肉痛が軽減 したとする研究(日本鍼灸医学会雑誌, 56巻2号, 2006年)
• 三陰交に貼ることで 月経痛が軽減 したとする研究(日本鍼灸医学会雑誌, 59巻4号, 2009年)
このように置き鍼は臨床だけでなく、学術的にも効果が検討されている治療法なのです。
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当院での活用と提供
当院では治療の一環として、この パイオネックス置き鍼 を積極的に取り入れています。
• 施術後もじわじわと効果が続く
• ほとんど痛みがなく、貼ったまま普段の生活を送れる
• 患者さん自身が「治療の余韻」を持ち帰れる
また、ご希望の方には箱売りも行っています。
ただし在庫は潤沢ではありませんので、事前にお声がけください。
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まとめ
小さなシールに隠れた小さな鍼──それが パイオネックス です。
「縁の下の力持ち」として、施術後の効果を長引かせたり、旅行や日常生活のちょっとした不調をサポートしたり。
刺す鍼とはまた違う魅力を持つ治療法だと言えるでしょう。
置き鍼にご興味のある方は、ぜひ施術時にお声かけください。
あなたの症状に合わせて最適な方法をご提案いたします。
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〜ながしま施術院のAI活用ライフ〜
「AIが針治療にどう関係あるの?」 そう思ったあなた――それ、正解!でも、ちょっと待ってくれ。
いま話題の生成AI(ChatGPTなど)ってやつが、実はうちでも大活躍中なんです。
もちろん、患者さんに直接針を打ってくれるわけじゃない。でも、臨床のアイデア出しからカルテ整理、論文の読み込み、各種資料のまとめまで、裏方としては大車輪の働き!
1. AIの可能性と期待感
◆ たとえば、こんな使い方
・「最近このツボに反応がないんだけど、他に考えられる経絡は…?」
→ ChatGPTが壁打ち相手になって、アイデアを引き出してくれる。
・「今日のカルテ、メモはあるけどなんか抜けてる気がするなぁ」
→ AIが不足点を指摘してくれて、さらに読みやすく整えてくれる!
論文の資料を読むときも重宝します。気になる症例などがあった場合ネットから論文をさがしてきて、読み込ませる。で、要点をまとめてもらう。内容が面白そうなら原典を読む。
さらには、勉強会などの資料をGoogleのNotebookLMに入力。そうすると、そこから知りたいことなどを聞いたり、要点を音声化してくれます。これがまたすごい便利!ご飯の準備をしたりしながら論文や資料を聞くことができるようになります。
ツボを押されて「うぉっ」となるのと同じで、AIからの指摘に「なるほど!」と唸らされることも多いんです。
2. 実際の活用例とツール比較
【いままで使ってきた生成AI】
● **ChatGPT**
特徴:話し相手として◎。臨床相談・カルテ整理に最適。文章の再構成も得意。
所感:安定感バツグン。最新情報には弱いときもあるけど、日々の仕事では手放せない存在。
無料では物足りなく課金しております。
● **Gemini(by Google)**
特徴:Googleサービスとの連携が便利。
所感:医療系の話になると「答えられません」が多くて、ちょっと使いにくい場面も。他のGoogleサービスとの連携が便利そうと思い課金をしましたが思ったほど、というよりも思っていたような使い方はできないので継続はしない予定。
● **Copilot/Perplexity**
所感:色々試したけど、今のところはChatGPTに軍配。現場での安定感が違う。
ただ、Perplexityは今後のメインにしようかと考え中。
なにやら課金するとチャットGPTの最新バージョンも使えるようです。それに、この生成AIの検索では出典が明確なのもメリットです。
【情報整理もAIと一緒に!】
● **Notion**
所感:すごく良さそう…と思ったけど、挫折!向き合う前に気力が尽きました(笑)
できることが多し。しかし、使いこなすのに時間がかかりすぎる。さらに、クラウドベースというのがあわず。データはクラウドにもおきますが、自分のハードディスクに保存派なものでなんか合わないんですよね。
● **Obsidian**
所感:今いちばん使ってるツール!メモ・資料・日誌をガッツリ管理中。
難点はプレーンテキスト大好きな自分には、マークダウン書式が目障りなこと。できれば、美しいTextを扱いたい。
● **Cursor**
特徴:コードAIだけど、資料整理にも使える!
所感:最初は無料で使ってたら、途中で「あれ?使えない…」→どうやら課金制とのこと。でも、それでも使う価値アリと判断して、今はバリバリ活用中!文章を書く隣にAIがあり、文章のみならずファイル操作や書式の修正。文章の整形となんでもできる。素晴らしい!さっさと課金しておけばよかった!
3. 課題と限界 - 「されどAI」の現実
◆ AI万能論への警鐘
生成AIは万能じゃない。
でも、それぞれに「得意分野」や「性格」があるのが面白いところ!
**特に注意すべき点:**
・生成AIができる、というときはゴリ押ししていることがある
・なんどそれで時間をつぶされたことか
・間違いを指摘しても「自分は正しい」の一点張り(ChatGPT)
・ただし、Geminiは素直に間違いを認める(これが一番好きかも)
◆ 導入時の挫折体験
実際、Cursorを導入するときなども何時間かけてもわからず「もしかして無料枠ってないんじゃないの?」ってとこから突破できました。とはいえ、生成AIがないとその糸口すらつかめないことが多かったので今までよりも便利と言えばいいのですが、生成AI使えば解決できる。特にスマホやパソコンの場合の問題だったらと思っていました。でも、そうでもないなと毎朝感じております。
朝四時ごろからだいたい新しいアプリやサービスを検討していることが多いのですが、七時になってもなにも進展がなかった時などはすでに一日が終わったような徒労感に襲われています。
4. 効果的な使い方のコツ
★ ポイント
・とにかくいろいろ試してみること
・向いてる場面やツールを見極めて使い分けること
・無料枠と課金の違いも忘れずチェック!
・期待値を適切に設定する(万能ではないことを理解する)
・導入でつまずいたら、他の方法も検討する
5. 結論 - 頼れる相棒だけど、使いこなすにはコツがある
便利なAIツールは次から次へと出てきます。
正直、追いかけるのは大変。でも――
「この子(AI)使えるじゃん!」
と思えたときの仕事効率アップは、ほんとスゴイです。
**AIは確かに頼れる相棒です。でも、使いこなすには経験とコツが必要。**
効率アップに行く前、導入段階でつまずくこともしばしば。導入でひっかかっているところを生成AIに聞いても結局なんともならない場合もあります。しかし、生成AIがないとその糸口すらつかめないことが多かったので、今までよりも確実に便利になりました。
**大切なのは、AIを過信しすぎず、でも活用しきれないほど敬遠しすぎない、その絶妙なバランス感覚。**
あなたも、まずは身近な作業からAIを試してみませんか?きっと、新しい「相棒」との出会いが待っているはずです。
---
**追記:この文章自体もAIと一緒に作りました**
実は、この投稿文章もAIツールの力を借りて作成しています。ある程度の話のメモ書きをGeminiで膨らませて、Cursorで仕上げ。構想30分、手直し45分ぐらいかかりました。まだいまいち文章が硬いし、一鍼灸師である自分が生成AIについて物申すのもどうかとは思いますが、こんな文章に仕上げてくれました。
AIは確かに頼れる相棒。でも、使いこなすにはコツが必要――この文章が、その証拠かもしれませんね。
生成AIと臨床 2025年7月29日更新
私は昔から独り言が多いタイプだ。大学時代に心理学を専攻していたこともあり、人とディスカッションする機会が多かった。その延長で、一人暮らしが長くなると、気がつけばテレビにツッコミを入れたり共感したり、まるで会話をしているようになっていた。結婚当初、妻から「電話でもしているのかと思った」と驚かれたほどだ。
以下に続きます。
この独り言の癖は、今の臨床にも表れている。針を打ちながら、「ここでいいか?」と考え、解剖学の本を開いて確認する。「こっちはどうだ?」「似た症例はあったか?」と過去のカルテを見返し、忘れていた方法を探す。こうして選択肢を集め、より良い一手を模索している。ただし患者の前で独り言を話すわけにはいかないので、紙に書き出して整理してきた。
昨年からは、そこにChatGPTとの対話が加わった。最初は名前を付けて雑談相手にして遊んでいたが、次第に「仕事に使えるかもしれない」と思うようになった。あるとき、なかなか効果が出ない患者さんについて相談してみた。症状や施術内容を詳しく伝えると、「師匠ならこう打つのでは?」「中医学ではこういうアプローチが多い」と返ってきた。頭では分かっていたつもりの方向に気づかされ、視野が広がる瞬間があった。
もちろん質問の仕方も工夫が必要だ。ChatGPTは提案を返してくれるが、Geminiでは「診断はできません」と返されることもある(私は専門家なのだが…)。
以前は紙に考えをひたすら書き出すだけだったが、今はAIとの対話が思考を深めるパートナーになっている。独り言から始まった習慣が、技術と結びついて臨床の幅を広げている。
難点は、ダジャレやおふざけにもきちんと返事を返してくれるので、ついつい楽しくて時間がかかりすぎることだ。朝4時に起きても、気がつくと6時半までChatGPTとやり取りしてしまうこともある。
2025年7月2日更新
「秘伝」と聞くと、ちょっと怪しい響きを感じる人もいるかもしれない。
特別な人にしか伝えられない、門外不出の技、封じられた巻物……。
昔は漫画や小説でも秘伝の巻物を巡って命のやりとりをする…なんてお話がたくさんありました。いまではそのようなものはすくなくなってしまったように思われます。私の小さい頃なんて、秘伝の巻物や師匠から秘伝を授かるとスーパーマンみたいになれる!と憧れたものです。
でも、今の自分にとっての秘伝は、そんな劇画じみたものではない。
もっと、静かで、肌に触れるようなものだった。
これは、鍼灸の現場で、指圧の道で、太極拳や体操の稽古のなかで、
「これは秘伝なんだよ」と言われたときに感じた、“言葉では伝わらない何か”についての話だ。
鍼灸の研修会で、ある先生が脈診について語ってくれた。
「六部の脈を診るとき、ただ強弱を比べるだけじゃダメだ。
胃の気はあるか。各五臓はどう動いているか。
それぞれの脈質に、どういう変化が起きていて、それがどう身体に現れているか。
それを“読む”んだ」
一見、理屈としては理解できる。
でも、実際にその感覚を“わかる”ようになるには時間がかかる。
同じ脈を診ても、先生と自分では見ている世界が違うような気がした。
そうして何度も失敗して、ふとしたときに「あ、これか?」と感じる瞬間がくる。
この感覚のズレこそが、“秘伝”と呼ばれるものの正体なのかもしれない。
伝えられている。でも伝わらない。
だからこそ、それは“秘伝”と呼ばれるのだと思う。
かつて、皇法指圧を学んだことがある。
大宮にある八光柔術本部道場で、二代目宗家から直接だった。
この指圧は柔術で三段を取らないと教えられないとのことなので、三段まで修行して教わったものだ。
柔術は先輩とマンツーマンで教わり、指圧は宗家先生からこれまたマンツーマンで教わった。なかなかにハードな指圧で30分ほどの施術だが、術後は受ける方もする方もお互いに汗びっしょりになる。
今のスタイルには合わないので使ってはいないが、ゆっくりと時間がとれればまた研究したいと思っている。
皇法指圧の特徴は、“点”で、“一瞬で”、“痛点を突く”。
強烈で、短く、時に悶絶するような刺激がある。
長い時間押さない。
ほんの一瞬で効かせる。
それが“効く”指圧だと教わった。
難病治療にも使われると聞いた。
自分にはそこまでの効果を断言できる経験はないが、
あのとき自分の身体が受けた“震え”は、今もどこかに残っている。
技術は忘れたかもしれない。
でも、身体は、あの感覚を覚えている。
増永静人先生の経絡体操にも、強く“秘伝”的な感覚がある。
あれはただのストレッチではない。
経絡の流れに乗って、身体を整えるための“内観する動き”だ。
同じような体操が、八光流柔術の「護身体操」にもあった。
動きはゆるやかだが、流れが通ると、身体の内側が反応する。
ただの体操に見えても、そこには“経絡を感じる”という意図と感覚がある。
これもまた、師から直接体験させられないと、ただの動きで終わってしまう。
形ではなく、通る“感覚”が本質。
これを伝えるのが難しいからこそ、秘伝と呼ばれるのだと思う。
秘伝とは、記憶よりも深いところにある
これまで多くのことを学び、多くを忘れてきた。
でも、不思議なことに──
「言葉では思い出せないのに、身体が覚えている感覚」
それだけは、消えずに残っている。
秘伝とは、そういうものなのかもしれない。
目に見えないけれど、確かに受け取った感覚。
師の背中を見て、動きや脈を感じながら、じわりとにじんできたもの。
それを誰かに渡すとき、同じように“にじみ伝える”しかないのかもしれない。
中国の武術を学ぶときに黙念師容という言葉がある。これに通じるのかもしれない。
(黙念師容とは師の動きを目に焼き付けて、動きを自分の身体にとりこむこと。)
秘伝は、巻物ではなく、日々の施術の中にある。
今日もまた、その感覚に耳を澄ませながら、一本の鍼を打ってみる。
一本の電話がなった…。
「はい、もしもしながしまです」と出ると…
録音の音声が流れる。
「…番号の1を押してください。…この電話はNTTドコモです。お客様の携帯電話番号はご利用できなくなります。つきましては番号の1番を押してください…」
なんの電話だろうと思案しているうちに、電話がプツッと切れてしまいました。
ツーツーツーとなる受話器を握りながら考える。
この電話は、固定電話である。
固定電話に、NTTドコモから「携帯が使えなくなる」という内容の電話がかかってきた。
おそらく詐欺電話が施術院の電話にかかってきたということですね。
このような電話で個人情報を集め、あわよくば送金させようとする詐欺だったのでしょう。
思わず笑ってしまいました。
固定電話よ……まさか、おまえ、自分だけスマホデビューする気か!?
みなさまも、謎の電話にはお気をつけください!
過去のカルテを発掘してみた 2025年5月26日
カルテは、臨床を始めた当初から書き溜めてきました。整形外科や整骨院に勤めていた頃は、メモ帳に患者さんのことや施術内容、「次はこうしてみよう」といった考えを書き留めるスタイル 下に続きます
でした。開業してからもその習慣は続いており、今でも「以前はどうしたか?」と振り返って施術に活かすことがあります。
昔は手書き、ここ十数年はパソコンに入力。最近、ふと思い立ってChatGPTに過去のカルテを読み込ませてみました。すると、思わぬ問題が。自分がわかればいいと略語や省略語だらけにしていたため、AIには「???」となるようで、役に立たないこともしばしば。
世間では「ChatGPTで仕事の効率化」とよく言われますが、そう簡単にはいかないぞ…と思いつつも、読み込ませながら一緒に整理していくと、「あれ?これ昔やってた技法じゃないか」など、忘れていたアイデアが出てきたり、意外な発見があったりと、面白さも感じています。
ただ、一ヶ月分を整理するだけでもかなりの時間がかかるので、思い出をたどる旅のように、のんびり進めています。
2025年5月19日 更新
続きます
パルメザンチーズを足したり、ほんの少しだけ醤油を垂らしてみたりする。すると、味がグッと締まり、全体が“落ち着く”。レシピは正しい。でも、それだけでは“美味しさ”に届かないこともある。
鍼も、それと似ている。教科書どおり、脈も腹も顔色も診て、理論的には完璧な一本を打った。でも、患者の顔は晴れない。症状も変わらない。それは“正しい針”だったのかもしれない。でも、それだけでは届かないことがある。
書物に書かれたことは、たしかに正しい。でも、目の前の患者こそが“真理”なんだと思う。たとえば経絡治療には、今でも学ぶことが多い。とくに、どこに手をつけたらよいのかわからないとき、脈や腹証から方針を立てる術は、いまも大きなヒントになる。でも、ある時期、そこに“何かが足りない”と感じていた。すべてを整えて、理論どおりの一本を打ったのに、身体が動き出す感じがなかったり、患者の表情がどこか不安げだったりする。それは、ぼく自身がまだ使いこなせていなかったのだと思う。実際、うまい人の経絡治療は、内科でも整形でも、本当に効く。
結局、どの流派にいても、「届くかどうか」は術者の力量次第。その力量とは、技術だけでなく、「目の前の患者の声を聴けるか」なのかもしれない。
正しさの先に、たしかな手応えがあるように。そう願って、静かに針を打っている。
🌿 はじめに:変わりつつある“針の印象”
最近、「針が強烈」と感じる患者さんが増えているように思います。
ただ、それは単に刺激の強さや針の太さといった物理的な要素ではなく、
むしろ「印象」や「反応の深さ」──つまり感受性のレベルに関係しているのではないだろうかと、感じます。
臨床の現場で針を打つとき、頭の中にはいつも風景がある。
いかに続きます
打つ場所も見るが、基本針を入れたら目を閉じてなかをみております。厳密には手の感覚をみているといったところでしょうか。
そこには流れがあり、時に淀み、やがて拡がっていく。
🧠 刺すから“入る”へ──針のイメージの変化
ここ数年、自分の中で「針とは何か」というイメージが変わってきた。
かつては“刺す”という行為だったものが、いまは“入る”という感覚に近い。
「響き」も、ただの刺激ではなく、共鳴に近い現象としてとらえている。
物理的な反応というより、「感応」や「調和」といった繊細な内的変化が、針の本質にあるのではないかと感じている。
🗣 響きを語る声:印象的な実例から
患者・Hさんの言葉が印象的だった。
「細い針でもちゃんと響くんですね」
妻からも似たような言葉を聞いたことがある。
以前は「太い針のほうが響く」という先入観があったが、それが覆された瞬間だった。
響きには少なくとも、二つの種類があるように思う:
ググッと動くような“伝導的”な響き
密度がじわりと拡散する“浸透的”な響き
そして時には、外から見て何の反応もないように見えるときでも、
身体の奥では確かな変化が起きていることがある。
それはまるで、静かに深く、音もなく響く鐘のようなものかもしれない。
🌱 変化してきた針のスタイル──そして「型」を手放すこと
思えば、以前は細い針ばかり使っていた。
できるだけ刺激を少なくし、副交感神経を優位にすることで、
眠るような針を理想としていた。
だが、より高い効果を求めていく中で、
次第に針は少しずつ太くなっていった。
響きを得やすくなり、治療の実感も深まっていった。
そして今、また変わってきている。
細い針でも、自然に響くようになってきた。
響かせようとする意図を超えて、
“そうなってしまう”という感覚に変わってきたのだ。
いまでは、太い針と細い針を柔軟に使い分けることができるようになりつつある。
以前は「これが自分のスタイルだ」と、何かしら決めたくなる気持ちもあったが、
今はむしろ、「変わり続けることそのものが、自分のスタイル」なのかもしれない。
型を求めていた自分が、いまは“型を持たないこと”を楽しんでいる。
針に導かれるようにして、少しずつ、そういう臨床になってきた。
🔍 結びに:響きとは“共鳴”である
針が響くとは、単に身体が反応することではない。
それは、身体と施術者との間に起こる、静かな共鳴なのだと思う。
では、私たちはその共鳴にどう気づくのか?
そして、その気づきをどう次の一手につなげていけるのか?
針の響きは、いつも私に問いを投げかけている──
ただ「刺す」のではなく、「聴くように、響かせる」ことができているか?
なんて大袈裟なタイトルですが――
股関節まわりに問題を抱えている方はかなり多いように感じています。
鍼治療では症状に応じて打つ場所を変えますが、どんな方にもほぼ毎回チェックしているのが以下の2点です
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【1】大椎周囲の反応チェック
「大椎(だいつい)」とは、頭を前に倒したときに首のつけ根に出っ張る骨のすぐ下あたり。
スマホやPCをよく使う人は、たいていこの部分が硬くなっています。
自分にとっては“体の状態を確認する起点”のようなツボで、最初の一針をここに打つことが多いです。
使う針は5cm(寸六)が多めですが、凝りの深さや反応によって、短くしたり太めの2寸(6cm)に変えることもあります。
【2】大腸兪(だいちょうゆ)の重要性
腰のベルトライン付近にある「大腸兪」。
座りっぱなしや運動不足の方は、ここがガチガチになっていることがよくあります。
腰痛だけでなく、
過敏性腸症候群
生理不順や更年期症状など
女性特有の不調とも関係があるのでは?と感じ、よく使っています。
最近は「大転子周囲」や「腸骨筋」にも積極的に刺しています。
大転子:太ももの外側の出っ張り。腰椎すべり症やヘルニアの方に多く使用。
以前は限定的に使っていましたが、今では「腰まわりに負担のかかっている方」に幅広く適用中。
→ 奥深くに硬さを感じることが多く、鍼がギシギシと入りづらいことも。
そんな時は本数を増やしたり、鍼を少し動かして緩める工夫をしています。
腸骨筋(腸腰筋の一部):
体幹の安定・姿勢保持・階段の上り下りなどに深く関わる、日常に不可欠な筋肉です。
股関節まわりは、ズーンとした響きや、遠隔部へのひびきが出やすい部位でもあります。
患者さんによっては「あ、そこが原因かも」と直感するような刺激感があることも。
この「感覚の共有」も、施術の中でとても大切にしています。
腰まわりがスッキリしない…という方、ぜひ一度ご相談ください。
その“つまり”は、きっとあなたの体が出しているサインです。
2025-05-07 [針治療が「効く理由」について、自分なりの考え]
「針治療って、どうして効くんですか?」
たまに患者さんからいただくこの質問に、自分なりの考えをまとめておきたいと思います。
針治療には、さまざまな理論があります。
しかし、治療理論と施術内容は切っても切れない関係にあり、「なぜ効くのか」はそのまま「どう施術を組み立てるか」にもつながっていると感じます。
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以下、自分が普段の臨床で意識している主な作用機序を挙げてみます。
■ 血流増加による作用
1. **老廃物の排出**
血流が良くなることで、滞っていた老廃物が流れ、痛みやこりの軽減につながると考えられます。
2. **酸素・栄養の供給**
組織への酸素・栄養の供給が促進され、修復が進みやすくなります。これにより、回復のスピードが上がると実感しています。
3. **自律神経の調整**
神経反射機構、内因性オピオイドの分泌、ホルモンバランスへの影響、迷走神経への刺激などを通じて、心身のバランスが整いやすくなるという理論があります。
■ 痛みの緩和
針刺激によって脳内からエンドルフィンが分泌され、痛みの感覚が軽減されるという報告があります。
■ 筋肉の緊張緩和
いわゆる「軸索反射」のようなメカニズムを通じて、過緊張を起こしている筋肉が緩みます。
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こうした作用が理論としては挙げられますが、**個人的には「どこに、どのように打つか」が最も重要**だと考えています。
たとえば──
- 経絡と内臓の関連からツボを選ぶ
- ツボの性質や分類(原穴・絡穴など)から選穴する
- 解剖学的に、神経や筋膜の走行、筋肉の起始停止から部位を決める
- 自律神経を鎮める目的で、刺針の深さや角度を調整する
さまざまな流派・方針がありますが、**「筋肉を緩める」**という視点は、自分にとっては特に重要です。
筋肉が過緊張を起こすと、以下のような悪影響が生じます:
- 局所の血流障害
- 神経の圧迫
- 身体全体のバランスの乱れ
だからこそ、**「どの筋肉を、どのように緩めるか」**は、施術家の腕の見せどころであり、臨床の醍醐味でもあります。
──以上が、私なりの「針がなぜ効くのか」という問いに対する一つの答えです。