お読みいただき、感謝申し上げます。
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【あらすじ】
黒づくめの組織、と呼ばれる犯罪組織を壊滅させた後、ほどなくしてそれに尽力した2人の捜査官が職を辞した。
一人は日本警察の降谷零。一人はFBIの赤井秀一。
双方の組織に惜しまれつつ、尋常ではない引き留めにも怯むことなく、二人は一般市民となった。
降谷は「しばらくは隠居生活でもするさ」との韜晦(とうかい)どおり、東都郊外の古民家で愛犬と暮らし始めたが、静かな日々というにはなかなか─。
『山のあなたの空遠く』
タイトルは、「海潮音」(上田敏訳)から。
「一緒に蕎麦を食べている二人が見てみたい」
実はそこからこのシリーズは始まりました。
美味しいものを食べる相手は、大事な人がいい。同性でも異性でも。関係性はともかく、美味しいねって笑いあえる人。
そんな二人が見たかったんです。
『海のあなたの遙けき国へ』
タイトルは、「海潮音」(上田敏訳)から。
この章は、「プロスペクトパークで休日を楽しむ赤安」から始まりました。
ニューヨークには行ったことがあるけれど、マンハッタン島しか見られなかったんですよね、ツアーだったし。
今だったらあそこもここもと観たいところはいっぱいあるけれど、当時はそのツアーに参加するだけで頭がいっぱいだったのか、自由時間はホテルの近所をうろうろするだけだったような。(収穫はあったので後悔はしてないけれど。)
この回の大誤算はテイルの存在でした。
最初のプロットには姿かたちもない(苦笑)。それが書きだしたらひょこひょこと顔を出してきて、あー一緒に行く? 気を付けてね、的な感じに。面白いものです。
あの二人が一緒に一か月も滞在していたら、絶対になんやかんやとトラブルに遭遇するんじゃないでしょうか。
ニューヨークだしね。
『風の歌声に耳をすまして』
タイトルは、光GENJIの楽曲から。
イタリアのトリエステが舞台の、ライバボ時代のエピソード。 いつかは行ってみたい街、でgooglemapには本当にお世話になりました。
ウィスキートリオの、アコーディオン・ギター・ボーカルでのセッションは、是非聞いてみたいものです。
ベルモットがLADYにバーボンを会わせた理由が一つ、すっかり抜け落ちていたので、いつか書ければと思うけれど……どうでしょ。
さて、『アニマルコミュニケーター』とは、言葉が話せない動物の気持ちを五感を使って汲み取り、伝える人のことです。
某動物番組に出ていたハイジさんとか有名ですよね。
実は身近に『アニマルコミュニケーター』「らしき」人がいます。
「らしき」なのは、それが本当なのか私には分からないから。
でもその人の生来の発想からは出てこない言葉が「こんな風に言ってるよ」と出てくるので、本当に伝わっていたらいいなぁと思いますし、それを傍らで聞いている子たちがうんうんと頷いているような気がします。
このシリーズは、終幕は頭の中にありますが、そこまでどうやって書いていけば良いのだろう、と悩みつつの執筆です。
でも、お付き合いいただけたら幸いです。
Writing BGM
Acoustic Show/PEGASUS
AIR SKIP/CASIOPEA
なかむら みや 拝
今回、なんと前世紀ぶりに個人誌を出すにあたって、たくさんお世話になりご迷惑をおかけしました。
この本が形になったのは、お二人のおかげです。
■ やすなりゆきよ さん/表紙デザイン
大好きな”海潜イラストレーター”さんです。
海洋生物のイラストや一次創作の作品に惚れ込んで、ほぼ無茶ぶりなお願いをしております。
でも出来上がってくる作品のセンスに、ひたすら平伏するばかり……。
ほんとうにありがとうございます。
■ 風那 さん/編集アドバイザー
前世紀にアナログ入稿をしたっきりで、デジタル入稿なにそれ状態だったので、泣きついてあれこれと御指導いただきました。
今更(今更!)Wordの相談をするとは思わなかったわ……(_ _;) ありがとう。
まだまだ宜しくお願いしたいです。
感想は、よろしければ こちら から🙏