B.子育て世代の親子がコラボできる商店街イベントのトレンド
(1)最近のトレンド
多世代・世代間交流型ワークショップ
商店街で親子ワークショップを開き、「ばぁば(祖母世代)」と子どもが一緒に参加する手づくり企画などが増えています。北助松商店街の例では、祖母世代が先生になって、布小物などを教えるワークショップが好評です。
世代を超えたコミュニティづくりを目指すことで、地域のつながりを強化しながら、子育て世代にとっても居心地のよい商店街を作る手法。
親子+地域/企業コラボの学び・チャレンジ場
たとえば高校生・地域・企業が連携して「親子でTRY!」のようなチャレンジ型広場を商業施設や商店街と組んで実施する例があります。
「探究学習 × 地域活性化 ×子育て支援」が掛け合わさったモデルで、子どもも大人も学び・交流できる。
ファミリーファスティバル × グルメ ×ワークショップ
錦糸町の「すみだファミリーフェス」などでは、地域のキッチンカー(食)+クラフトワークショップを組み合わせ、子育て世代が地域で過ごす時間を楽しめる仕掛けになっている。
-食と遊びをミックスすることで、親子とも飽きずに参加でき、長時間滞在を促す。
商店街を“遊び場”にする取り組み
中小企業庁の資料によれば、木製遊具を商店街内に設置し、「まちはみんなの遊園地」として親子を呼び込む商店街の取り組みも。
-加えて、空き店舗を使ったワークショップ/クリエイターとのコラボなどを通じて、地域の子ども・親世代が過ごしやすく、かつ“地域回遊”を生む場に。
-商店街そのものを居場所(サードプレイス)として捉え直す方向性。
テクノロジー × 文化 ×読み聞かせ
最近では、商店街スピーカーを使って「聴く図書館(オーディオブック)」を流す企画もあります。豊島中央通り商店街で、児童書のオーディオブックを街中に“読み聞かせ”するイベントが実施されました。
-これは親子でゆったり街を歩きながら文化を楽しむ、新しい形の参加型体験。
地域拠点・多世代交流施設との連携
商店街内に「子育てお助け村」や地域のコミュニティスペースを作る取り組みもあります。
-また、大阪・鶴見区のように商店街内に多世代交流拠点(ダンススタジオ、キッチン、デイサービスなどを融合)をつくる動きも。
-こうした拠点をハブにイベントを定期開催することで、親子が地域で長く関わるきっかけを作れる。
(2)山手・本牧地区の商店街で活用できそうなアイデア
① 親子+おばあちゃんワークショップ
ばあば世代を講師とした和小物づくり(布、フェルトなど)、子どもと一緒に作品を作る。そして最後に「肩たたきありがとうコーナー(親子・祖父母の感謝交流)」。
② お店屋さん体験 × 創造ワークショップ
子どもが小さな“出店者”になって、商店街内にミニお店を出す(お菓子、手作り品、本など)。親がサポート、商店街の店舗とコラボして子どもが商品作りを学ぶ。
③ ストリート読み聞かせ & 聴く図書館
商店街のスピーカーでオーディオブック(児童書)を流す。親子で街歩きしながら“聴く読書”体験。読み聞かせポイントを設けて、ワークショップ席を用意。
④ ファミリーマルシェ
地元店舗+ママ・パパ(子育て世代)手作り作品ブース+キッチンカー+ワークショップ。地域食×クラフト×交流を一体化。
⑤ 遊び場づくり in 商店街
商店街の一角に木製遊具コーナーを設置。子どもが自由に遊べる芝スペースを用意。定期的に「木育工作」「LEGOコーナー」「お絵かき広場」などを開催。
⑥ 地域探検ラリー+スタンプラリー
親子で商店街を巡るラリー(店舗を回ってヒントをもらいながら宝探し形式)。ゴールでワークショップや景品交換。地域知識を親子で学びながら回遊。
⑦ 多世代対話会 / コミュニティ座談会
子育てママ・パパ、高校生、お年寄りなどを交えて「未来の商店街」「子育てと地域の関わり方」をテーマにしたトークセッション。子どもも参加できるワーク付き。
<注意・工夫ポイント>
安全・安心設計
親子イベントでは子どもの安全確保が重要。遊具、ワークショップ道具、動線(人の流れ)を事前によく設計する。
参加ハードルを下げる
ワークショップ費用を抑える or 無料部分を設けて、子育て世代が気軽に参加しやすくする。
広報を工夫
保育園・幼稚園を通じたチラシ配布、商店街のSNS、地域子育てネットワークなどを駆使。子育て世代に響く言葉(「親子」「安心」「遊び」など)を使う。
持続性
単発イベントだけでなく、定期開催(毎月or季節ごと)を目指す。コミュニティ拠点(商店街内一角)を使った「子育てサロン」を併設するのも有効。
協働パートナー
NPO子育て支援団体、地域学校、高校生ボランティア、商店街店舗、地元企業などと連携する。
評価とフィードバック
来場者アンケートやワークショップ参加者の声を収集して、内容を改善。何が親子にとって価値あるかを継続的に把握。
戻る⇦