C. 山手・本牧地区商店街を想定した空き店舗活用モデル
1. 【背景】
<山手・本牧地区の特性>
観光資源:山手西洋館、本牧通り、港の見える丘公園、米軍住宅街の文化、歴史的ストック
客層:観光客、ファミリー層、地元住民(高齢者+新規転入者)、インバウンド(欧米系も多い)
商店街の課題:空き店舗の増加、後継者不足、回遊性の弱さ、滞在時間が短い
強み:歴史・文化ブランド、散歩文化、アート・教育施設が多い、治安・景観良い
2. 【SWOT分析】
◆ Strength(強み)
山手の歴史・洋館・坂道景観 → 地域固有のブランド力が非常に強い
住民の文化レベルが高く、アート・クラフト需要がある
本牧や山手は “歩いて楽しい” → 回遊性設計との相性が良い
小学校・中学校が多く、学校 × 商店街連携がしやすい
◆ Weakness(弱み)
空き店舗の規模が小さい/老朽化が多い
家賃がやや高く、出店者との条件調整が難しい
商店主の高齢化
観光客の動線が「商店街内部」へ入りにくい
◆ Opportunity(機会)
横浜市の空き店舗活用補助金・登録制度が使える
インバウンド回復で「ローカル体験」需要が増加
近隣の元町・関内・本牧との広域連携が可能
子ども・教育コンテンツへの関心が高いエリア
◆ Threat(脅威)
大規模商業施設(元町・山下公園周辺)との競合
不動産価格の上昇(出店ハードル)
後継者不足による商店街の“世代交代ショック”
低利用の空き店舗が長期化し、周辺の魅力低下を引き起こす
3. 【実現性の高い 空き店舗活用モデル案】
※補助金・地域ブランド・学校連携を踏まえた「山手らしい」案にしています。
■ モデル①
“まちの西洋館ベース”:ミニ・地域ギャラリー&カフェ型
用途:軽飲食+アート展示(商店街のショールーム)
(特徴)
洋館エリアと非常に相性が良い
地元作家・学校(美術部)・住民参加イベントがやりやすい
改修コストが低め(内装を白壁+ウッドだけで成立)
(期待効果)
外からの観光客を商店街側へ誘導
若手アーティストの登竜門化
商店街のSNS映え要素が強化
週末イベントの拠点になる
(活用イメージ)
「山手ミニ西洋館」
月替わり展示/七夕アート/学校共同制作
カフェスペース併設で滞在時間UP
■ モデル②
“子ども×商店街”:子ども商店ラボ(学校連携拠点)
用途:ワークショップ・地域学習・子ども店長プロジェクト
(特徴)
山手は学校が多いため“教育コラボ”が最も強い
空き店舗を「小学生のまちづくり学習」の場に
商店街イベントの担い手育成にもつながる
(内容例)
商店街の歴史を学ぶ「ローカル学」
子どもスタンプラリー実行委員会
七夕飾りづくり(地域巻き込み型)
英語で体験(外国人住民参加)
(効果)
若い親世代が来街
商店街の“地域教育拠点化”
地域との心理的距離が縮まる
■ モデル③
“本牧×山手の文化資源”:体験型クラフト工房
用途:ワークショップ/雑貨販売/観光向け体験
(例)
横浜レトロの真鍮アクセサリー
本牧アメ村文化を象徴する小物
布もの・ハンドメイド・活版印刷体験
港町テーマのアート制作
(活用ポイント)
観光客・インバウンドの参加率が高く、回収性が高い
小規模店舗でも成立しやすい
学校の美術部・PTA・地域クリエイターとの連携可能
■ モデル④
“まちごとホテル(ライト版)”:滞在型商店街
用途:空き店舗を観光の“拠点”にするライトモデル(非宿泊)
(内容)
「観光案内・カフェ・展示・物販」を1つの空き店舗で兼用
ホテルではなく“滞在拠点”
デジタルスタンプラリーの拠点にもできる
(効果)
来街者の回遊・滞在時間が一気に伸びる
既存店舗に人が流れる導線が作れる
将来的な分散ホテル構想につなげられる
4. 【山手商店街の実際の動線で考える実践導入シナリオ(1年モデル)】
■ 0〜3か月
①空き店舗調査・横浜市の補助制度確認
空き店舗の物件情報整理(登録制度に申請)
補助金(改装費・賃貸費補助)の条件を確認
商店街役員+学校担当教員+地域団体で“活用検討チーム”設置
■3〜6か月
➁ 低コスト改修 & テストイベント
内装:白壁・木目・LED照明・展示レール → 20万円以内も可能
テストイベント:
七夕アート展示
本牧歴史写真展
小学生の「まちのポスター展」
SNSで「山手クリエイティブ拠点(仮)」として発信開始
■ 6〜9か月
③定期イベントの開始(毎月企画)
例:
子ども商店ラボ(隔月)
週末クラフト体験
季節ごとのミニ展示(クリスマス・横浜開港記念・卒業制作展)
■ 9〜12か月
④ 商店街全体イベントと統合
七夕 × スタンプラリー(LINE WORKS活用)
本牧地区のまち歩きイベントと連携
外国人住民との国際交流ワークショップ
■ 1年後(評価)
商店街の来街者数(イベント日)増加
子育て世帯の来街比率UP
既存店舗の売上増加報告(食事・カフェ系)
次年度の予算を確保し、2年目は「まちごとホテル(ライト版)」へ発展
5. 【山手の空き店舗活用を成功させるチェックリスト】
① 補助金・登録制度をフル活用
横浜市の「空き店舗登録」「開業助成」は必須。
➁ 山手の“物語・イメージ”を統一
西洋館
港町
レトロ横浜
外国人文化
→ デザインの統一でブランドが強くなる。
③子ども・学校との連携
山手は教育系が強いため、最も効果的な差別化要素。
④ 七夕・まち歩き・アート
商店街単独ではなく、街全体の季節イベントとしての価値を作る。
⑤ SNSでは「写真で伝わるデザイン」を採用
白×木目が最も反応が良い。
(ユーザーさんがよく使う“レトロ横浜風”とも相性が良い)
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