(1) 記録管理の目的

(企業:民事訴訟対応等)

•業務の効率化(必要な文書をすぐに探せる)

•法令遵守(会社法、商業登記法、税法、公文書管理関連)

•トラブル防止(契約・決裁の証拠保全)

•商店街の場合:補助金申請・報告書(保存期間5年)や行政への報告資料で必須

 

(2) Document(文書)の定義

◎業務上作成・受領したすべての文書、データ、ファイルを含む

(例)

・会議メモ

・企画書のドラフト

・チラシのデザイン案

・メールやチャットのやりとり

→これらは「業務遂行の参考資料」であり、証拠性は低い


(3)Record(記録)の定義

◎文書のうち、法的・業務的な証拠として保存義務があるもの

(例)

・契約書(賃貸契約、取引契約)

・決裁済みの稟議書・企画書

・取締役会/商店街理事会の議事録

・補助金申請書類、交付決定通知

・財務諸表、税務申告書

→保存期間・改ざん禁止・アクセス管理が必須


(4)管理ルール(例)

①分類:文書を「記録(Record)」「参考文書(Document)」に区分

➁保存期間:

・契約書 → 10年

・会計関係 → 7年(税法に基づく)

・役員会・理事会議事録 → 永年または10年以上

・商店街補助金申請書・報告書 5年(要綱第20条記載:5年保存)

③保存方法:

・紙 → ファイル管理(保存箱・キャビネット)

・電子 → Googleドライブ・LINE WORKSフォルダなどクラウド管理

・アクセス権:理事会・経理担当のみ閲覧可能にするなど制限

・廃棄ルール:保存期間終了後、承認を得て廃棄(シュレッダーや完全削除)

(5)実践例(商店街の場合)

【Document】七夕飾りイベントのアイデアメモ、デザイン案

【Record】イベント決算報告書、補助金実績報告書、参加者数報告

→ 補助金審査や監査では「Record」だけを正式提出できる

 

(6)管理体制

(責任者):商店街事務局長/企業の総務部

(担当者):各プロジェクトの担当責任者

(定期点検):年1回、不要文書の廃棄と整理

 

(7)推奨ツール

(クラウド):Googleドライブ、LINE WORKSフォルダ

(文書管理ラベル):フォルダ名に【Record】・【Document】を明記

(バックアップ):最低年1回、外部HDDやクラウド二重保存