本ページは、日本哺乳類学会2022年度大会において、大会企画・将来構想委員会(以下、本委員会)が主催するサテライト企画(大会の行事ではないが、大会に付随して実施)のホームページである。哺乳類学の研究を進めていく上で求められる知識や技術は、年々複雑、多様化している。そのため、自らの研究に必要な知識や技術を習得する労力も、年々増加している。本委員会は、次世代の哺乳類学者を育成するため、このような研究に必要な知識や技術を学生が習得するための機会を設ける必要があると考えた。この考えに基づき、参加者に講義と演習形式で研究に必要な知識や技術を習得するきっかけとなるようなサテライト企画を、2022年度大会において初めて実施することとした。
研究に必要な知識や技術はさまざまであるが、データ解析は、哺乳類学のさまざまな分野で必要とされる技術である。近年、データ解析において、階層モデリングと呼ばれる手法が注目を集めている。階層モデリングは、対象生物の生態的過程を記述する過程モデルと、生態的過程を観測する際の過程を記述する観測モデルの2モデルを明示的に持つモデリングである。哺乳類のように、生態的過程に未知の部分が多い上、観測に大きな誤差を伴う分野では、階層モデリングは扱う生物を問わず重要なモデリングであると言える。
そして、階層モデリングにおけるパラメータ推定の手法の一つとしてMarkov Chain Monte Carlo(MCMC)法があるが、MCMC法を実行する方法はいくつか存在する。そのような方法の1つとして、RとRのパッケージNIMBLEを用いる方法がある。NIMBLEは計算速度の速さや組み込み関数の豊富さ、拡張性に優れているが、日本語での解説例はまだ非常に少ない。
以上の理由から、第1回目となるサテライト企画として、「NIMBLEで始める階層モデリング」を実施する。
日時;2022/8/25 9:00〜12:00
RとRのパッケージであるNIMBLEを用いて、階層モデリングの基礎と実行方法を説明する。参加者には、できるだけ自身の環境で実行させるようにする。
R、およびパッケージNIMBLEは、当日までに自分のPCにインストールしておいてください。
講義者:飯島勇人(森林総研)、数名の補助者(調整中)。
開催方法:zoom(参加申込者には、後日URLをお送りします)。
参加には申し込みが必要です。申し込みはこちらから。なお、大会のサテライト企画ですが、大会参加は必須ではありません。
申し込み期限:申し込みは締め切りました。
参加人数は、最大90名です。90名を超える場合、以下の優先度で参加者を決定します。
日本哺乳類学会員かつ学生
日本哺乳類学会員かつ非常勤職
日本哺乳類学会員かつ常勤職
日本哺乳類学会員ではない学生
日本哺乳類学会員ではない非常勤職
日本哺乳類学会員ではない常勤職