🌀富士山の棲み分け🌀
◀焼山▶
五合目から山頂
◀樹山▶
一合目から五合目
◀草山▶
麓から一合目
「富士登山」というと五合目から山頂を目指す、ゴツゴツした火山岩の道をたどっていくイメージがあると思います。富士山の本当の魅力は麓から続いている特殊な自然環境と長年に渡って噴火と付き合ってきた人々の暮らしに尽きると思います。遠くから見える独立峰の富士山を魅了するキーポイントは麓から頂きまで散りばめられています。ピークハントだけに終わらない富士山の魅力を伝えていきたい!と考えています。
🌀山の喜怒哀楽🌀
たくさんの方を富士登山のご案内をしてきましたが、一緒に味わう達成感の反面、命の危険と出くわすことも多くありました。落石などの外傷よりも、圧倒的に疾患による循環器系の不調を急発される方が多いです。その次に低体温症。この急病の発症を防ぐことができないのものか、富士山でガイド業と出会った自分にとっては生涯の課題となりました。富士山から死亡事故をなくしたい。その一心を常に思いながらホームマウンテンであり、母のような存在の富士山と末永く付き合っていこうと思っています。
富士山での事故はざっくりと毎月起こってます。※もちろん事故が起こらないときもあります!
・夏山(開山期間)病死:急性心不全・・・心筋梗塞、心筋炎、脳溢血、糖尿病などの合併症など
・秋山 (初冬)滑落死:山岳会、山岳部の雪上訓練に多くみられるケース
・冬山(厳冬期)滑落死:ヒマラヤや海外遠征に向けた単独訓練にて滑落するケース
・春山(残雪期)滑落死:春スキーに訪れた外国人スキーヤーに多い印象
日本一の富士山から事故を減らすためにできることをじっくり実践していきたいと考えています。