2026.8.6
U.S.Kids Golf World Championship 2026、振り返り5
2026.8.6
U.S.Kids Golf World Championship 2026、振り返り5
(本大会パレード用のTシャツを着て)
今日は何したい?と今朝起きた息子に聞いたら、「ジョージコーチ(注: 運動教室の先生)のところに行く前に、スイング(注: ホームのレンジ練習場)で打ちたい!」と即答してきた。昨年5月から個人戦に出てこなかった息子が全集中してきた今大会。燃え尽きていませんでした。多少、時差ボケがあるかな。「コースがいいけど…」という注文付きでしたが、昼過ぎから稼働しました。
昨夜、乗り継ぎを経て成田空港から自家用車を運転して帰って来たので疲れが倍増。すぐに寝てしまった。朝起きて知ったのですが、父が爆睡する部屋の横でなんとルーティーンである地味練をしていたらしい。自己申告。燃え尽きどころか、さらに燃えているではありませんか。地味練のなかには父が横でサポートするものがあるし、爆睡する父の部屋にまたがるものもあるので一部省略とのことですが、素晴らしい自主性。いや、ルーティーンだから自主性というより機械的に動いているだけなのか。それだと燃え尽き症候群の芽を育てていることになってしまう。家練の進め方、要検討。
今日のホームレンジでは珍しく、トップトレーサーのコースモードを使わずに、黙々と丁寧にショット練習をし、最後にニヤピン対決で整えて終えていた。なんてスマートなんだろう。父も横のレンジで球を打つ。7月24日(@北谷津ゴルフガーデン)ぶりに。息子が試合で放ってきたショットの質とその安定感に改めて凄みを感じる。これは自分がやってみると明確に掴むことができる。レンジの後は運動教室。クリスタルカップを持参して、私も久しぶりにレッスンを見学。未就学児からか通い続けているジョージコーチのところ。色んな動作を加えてくれるけど、基本、同じことを忠実に、淡々と繰り返してきたことに、改めてここにこれて良かったなと思う。帰り際にクリスタルカップを掲げ、ジョージコーチと一緒に写真撮影。私のスマホで撮り忘れたので、あとでインスタで紹介された際に保存することにしよう。
時間を巻き戻して、朝起きてボーッとしていたのかというと、まあ息子はボーッとしていたわけですけど、YouTubeをつけっぱなしにしておりました。とある動画だけを息子は見ていた。スーツケースの荷物を片付けていた私も横でちらちら見ていた。その動画とは、同じPinehurst No.1でプレーされたWill Lodgeくんのラウンド。今はイェール大学ゴルフ部のキャプテンを務めている。Will Lodgeくんが小さい頃からU.S.Kids Golf World Championshipに出られていて、ほぼほぼエブリショットの動画を共有されておられる。その動画、ゴルフを始めた当初から親子で見て来ていて、憧れの場所でもあり、試合であり続けてきた。Will Lodgeくんは2013年にWorld Championship Boy9に出場されていて、その動画を渡米前にも見ていた。もちろん、これまで数回は通して見てきたという経緯がある。あれから13年、今回息子は同じPinehurst No.1でラウンドし、今日、改めて最初から最後まで鑑賞した、という次第です。
なによりもWill Lodgeくんは楽しそうにラウンドしている。それはUSKidsのBoy6からBoy12 (13もあり)まで全く変わらない。とにかく楽しそうなのです。それは当時6歳の息子ですら気づいていた。そして今は、というか今日も「やっぱり楽しそうなんだよな、ゴルフが本当に好きそうなんだよな」と息子。そして私に何かを訴えかけるように「パパがいい感じなんだよな」と。バーディが来たの時の喜び方、ティーエリアで待つ姿、次のホールへと向かうその姿、その場所に張り込んでいる。
今回の大会で、この子ってウィルくん、そのままじゃん、と息子も私も感じたジュニアさんがいらっしゃいました。練ランの1回目。2年前にBoy7を制した地元アメリカのジュニアさん。とにかくキャディのママさんが自由に考えさせて、いい意味で何もサポートしておられない。最初から最後まで自分のリズムでダンスしているかのようにラウンドしている。息子とベラベラと喋りながら、でもショットやパッティングの体勢に入ろうとする瞬間、ゾーンに入っている。打ち終わると、息子ともう一人のジュニアさんのショットやパッティングをガン見して、それが良くても悪くても100%声をかける。見る姿が凄まじい熱量を帯びている。そして次のボールへと向かう際に喋りまくる。練ランということもあるかもしれないですけど、本番でもこんな感じでゴルフするんじゃないかと確信めいたものを私は抱いております。普段の練習でも、練ランでも、試合でも、全部同じじゃないのかなと。今、この時間のためにゴルフをしてきたんだ、と言わんばかりのオーラを感じてしまう。
他のジュニアさんでも、もちろん楽しそうにゴルフをしている男の子はいらっしゃいました。でもここまで会話を重ねるジュニアさんは3歳から息子がゴルフをして以来、初めての経験です。相手の全部のショットに言葉を与えるというのも初めての経験です。たとえば、ショートした息子のパッティングの後には、「いいライン読みだったよ。僕はちょっと浅めに読んでたよ」なんて声をかけてくれる。9歳で。ほんのわずかなダフリ気味のショットした際には絶妙な間を置いて話題を変え、「ねぇ、寿司好き? 僕好きなんだ。今度一緒に食べたいね」なんて素敵な言葉をくれて、「次のショットが楽しみだ」と。そんな遠くからそこまで見えていたのか... 自らミスしたときには、イラっとするのではなく、なんでミスったのかを考えている様子。で、息子に「どこが悪かったんだろう?」とふんわりと聞いてくる。要するに、練ランしている時間がとても楽しくて、相手から学んで技量向上においても有意義な時間にしている。今度は試合でご一緒してみたい。もちろん、本番で親御さんがどのように接しておられるのかも知りたい。
翻って息子はどうか。息子も楽しそうに、その時間を心底楽しんでいるように私は感じるし、お相手が気分よくラウンドできるように声がけしたりスピーディーに動いてはいるけれど、その子の境地までには達していない。これは性格にも起因するけど、親の接し方が反映されている面もあると思う。日頃の取り組み方も反映される。試合だけ切り替えて表現することは難しいのでは。
このジュニアさんは今後もおそらく燃え尽き症候群と全く縁がないと思う。試合で、ラウンドで、一緒に時間をともにすれば何となくそれは分かるはず。ジュニア期に試合に出まくっておられたTiger Woodsプロの存在があるので何とも言えませけど、我々親子の場合は、試合を通じて改めてゴルフの楽しさを実感することになり、また試合か... とはなっていない。幼少期、ある程度数を絞る大きな理由が私にはあるけど、それもひとつかなと本大会を通じて強く感じる。
息子の言葉を借りると、今回の試合で "負けた" 直後に、「次の試合は?」と私に聞いてくる。試合に出ることを渇望している。そのぐらいで今は良いのではと思っております。
(そのジュニアさんが見守るなかで、2026.7.28)
(最終日、芝のレンジにて、2026.8.1)