2026.8.16
USアマまでの険しい道のり
2026.8.16
USアマまでの険しい道のり
(わかりやすい)
2位のトロフィーなんて持って行きたくないと嘆く息子を説得して、レッスンへと向かう。天気予報が外れて朝から昼まで強い雨。ランチ後に晴れ渡り、アプローチエリアで先生と記念撮影。トロフィーをかかげて。
朝、試合内容を先生に伝える息子の表情がどうもすぐれない。負けた意識が強いのか(注: それは間違いない)、スコアでは息子が良くても現地アメリカ勢のポテンシャルが半端じゃないと先生に伝えている私の姿を快く思わないのか(注: それは引いちゃうだろう)、単に早く練習したいだけなのか(注: そう思いたい)、いや、あるカレッジゴルファーのことが頭にあるのか(注: ひとつめと重なる、後述)。最終日に同組だった子たちはもちろん、ちゃんとした長さの道具&惚れ惚れするスイングで240ヤード飛ばす同級生、伸び上がりや不自然な沈み込みが皆無&超スピードの速い前々回チャンピョン(Boy7)の同級生、ジュニアクラブでも負けず劣らず飛ばす同級生たちなんかに出会ったら息子の意識が180度変わるのは当然か。勢いあまってもう180°回って元の位置に戻ってこなければいいですけど。
よりスピードが増してきた、と朝のレンジで先生に評される。あんだけ切り返しから力まずバランス良くビュンビュン振っている同級生たちに出会ったら、息子もつられてインパクト付近での加速が増すのも頷ける。
道具のせいでノロノロスイングが身体に染み込み、大きくなってから速く振れてもそこには力みとか安定しない要素が混在して苦労する、という話。TPIのワークショップ、USKidsのジュニアコーチ向けのセミナー、そして今回のUSKids世界大会で出会ったUSアマベスト16まで残っているカレッジゴルファーを親族にもつ同級生の親御さんとの対話で叩き込まれた私。その大切さを今回、現場で地元勢の子たちに触れて改めて実感する。男子プロの世界でこの幼少期のスピードに対する考え方の違いが、カレッジ、その後のプロでの活躍に大きく影響してくるんじゃないかとも思えてくる。まあ、先の3つの場ではそう主張されているわけで、ほぼ受け売りですけど、同じく今回のUSKids世界大会で開発チームの重鎮たちからのアドバイスは実例をあげながらのものだったので説得力がありすぎた。で、そのひとつ。
本日、アメリカ時間16日に行われるUSアマ決勝。この後日本時間4時からU-NEXT でライブ中継が始まり、起きて見る気満々でこれを書いているわけですが、USGAのウェブサイトを見ると、すでに試合は始まっている。最後のマッチ2人に残ったJay Leng Jr.さん。スタンフォード大学ゴルフ部ご所属*1。現在活躍中のカレッジゴルファーのお一人として今回のUSKidsの試合現場でその名があがっていた。なぜなら、今回息子が出場したU.S.Kids Golf World Championshipの同じBoy9で11年前に優勝されていたから。ご本人に迷惑をかけるかもしれないので詳細は避けますが、もちろん、開発陣は参与観察を含めて当時の道具、スイングを把握している。
私がアメリカで話を聞いた時はまだUSアマのマッチが開催される前。他にも多数のカレッジゴルファー上位でその昔USKidsに出られていたゴルファーさんたちの名前が現場であがっていた。その中のお一人であるJay Leng Jr.さん。今、調べてみたら、スコアは6アンダー(2015年)*2。息子は同じPinehurst No. 1で10アンダー!! ピン位置や距離も違う可能性がありますけど、息子の自信にはなる。ただJay Leng Jr.さんは前年のBoy8(2014年)でも優勝されていて連覇。ちなみに2年前に息子が跳ね返されたBoy7では5位(2013年)。さすが。参考までに、Boy10は6位タイ(2016年)、Boy11は19位タイ(2017年)、最終年のBoy12は2位(2018年)、ということで毎年上位に入られていた。その後、AJGAを挟んで、今年のUSアマで最後まで残り、結果は明日になりますけど、優勝までいかれるかもしれない。男子USアマは欧米勢の層が半端じゃなく厚いので日本から行って勝つには相当ハードルが高そうです。
話を息子に戻して、本日のハーフラウンドの内容はいかに。帰ってくる息子の表情が明るい。グリーンですでに私の方を向いてニヤニヤしている。2本の指を立てている。ピースサインか?
アウトで2アンダー。2700ヤードちょっとの赤ティだけど、どうも苦手なアウトの方でもアンダーが出始めた。レンジでも感じたけど、今のセッティングに変えた時よりもアイアンで高さが一段と上がった。明らかにインパクト付近でのスピードが増し、ヘッドの入りが良さそう。道具のおかげでもあると思う。プラス、今日のアプローチエリアでも感じたことだけど、高さが前よりは安定してきたかもしれない。低めのアプローチ。こちらは願望か。
ただ、パッティングでの起き上がりがあるみたいで、家では頭動かずボールが止まるまで見ないことはできているけど、現場となると、やっぱり見にいってしまう。要、練習。あとは、ある時点での腕振りと下半身の同調とか、下半身のバタつきを抑えるとか、課題がたくさん。
そんな明確な課題があるのに、ラウンド後はまだ明るくて時間があるし、小学生のお兄さんも居残り練習するのに、「帰る!」と先生の前で高々と宣言する息子。公園で野球をしたいらしい。ということで、先生の前で佐々木朗希投手のモノマネをしてから、半移住先近くの公園へと向かい、雨でぬかるんだ広々とした空間でキャッチボールをし、ピッチング、遠投、ときて最後に守備練習。隣では中学生のお兄さん2人が練習していた。「お前はプロになれるよ」と一方のお兄さんが友達に語りかけ、「でもさ、名門の高校に入らないと無理だよ」なんて返す2人の会話が聞こえてくる。そんななか、最後の守備練習でフライをキャッチしたいとなり、私のアンダースローで投げたボールが自らの背面に飛んでいき、隣のテニスコートに入ってしまうという失態を犯してしまう。それを見たお兄さんたちが即、近づいてきて、「大丈夫ですよ。ちょっと待っててっください」と言って、ド高い柵を華麗に乗り越えてボールを取ってくれた。とんでもなく運動神経が良い。息子「すげぇー」の一言。親子でお礼してまた守備練習に戻る。父はもうアンダーでは投げれない...
暗くなりボールが見えないので切り上げる。2時間ほど汗を流して帰宅。息子はこのお兄さんたちの姿を寝るまで語り尽くしていた。どのアスリートの世界も上に到達するためには険しい道のりがあるのだ、松山さんみたいにパッと行って勝つというスタイルもかっこいいしプロを目指すわけじゃないけどUSアマまで段階を踏んでいくんだ、とクタクタになった息子に語りかけて、ばたんきゅう。父の話は上の空だったかもしれない。
*1 "Men's Golf: Jay Leng," Stanford University. 先ほどアメリカPGAとPGA Jr. LeagueのインスタにJay Lengさんのジュニア時代の写真が掲載されていた。PGA Jr. League !!
*2 "Results for 2015 World Championship: Boy9, U.S.Kids Golf.