2026.3.24
環境要因による崩壊
2026.3.24
環境要因による崩壊
(最終組、最終ホール)
本日、ようやく会長のところの研修会メンバーボードに我々親子の名が刻まれる。「R(息子)よりパパの方がハンディ多いのは情けないね」と笑いを交えて会長。あと数年経てば私が息子をさらに凌駕することになるでしょう… これ以上差が開かないためには片手シングルを目指すしかない。
会長のところで練習してからグレンオークスCCにクルマを走らせる。このルートは平日混まないし、休日もうまく時間帯を避ければ帰りもサクッと戻れるゴールデンルート。最近息子がお気に入りのオークヒルズCCと並んで。
グレンオークスCCの赤ティは短く、グリーン形状がさほどクセがないので息子にとってパープレーを目指したゴルフが可能。今日はグリーンが柔らかめ。キャリーでピンを狙えるため、出入りが激しかったけど、ワンオーバーでまずまず。距離と難易度が今の息子にとっては適正とみえる。したがって、雑にならない。集中力が極めて高い。これが距離が長すぎると、どうせパープレーできないし、となり、息子の場合、緊張感が少々欠けてしまう。
昨日、お友達の親御さんのインスタの投稿に触れて、やっぱり息子ぐらいの世代のジュニアにとって、長すぎるヤーデージでプレーするのは私も酷だと思いました。超ツキに恵まれていればパープレーできるかもしれない、あるいは、そもそもパープレーできないよな、という姿勢で時間を過ごしていては楽しみが激減すると思うし(注: スターたちの幼少期を思い出させる)、道具に無理が出てくるはず。我が息子を勝たせることだけを考えるなら、長いシャフトのドライバーを持たせて、横振りさせて、それと相まって大人用のヘッドでツゥがさらに立つという捕まる仕様で、低空飛行のゴロ玉で200ヤード近く転がして、次は、より短い番手でピンを狙うというゴルフをさせる。そしてアイアン以下も暴れないようにシャフトは硬め。機械的に打たせる。ウェッジは重め。環境が親を導き、そして子を制約する。だから、長い距離で試合はさせたくない。日頃のゴルフライフに影響をもたらす。その道具で練習するわけで。レンジで数百発打とうが毎日ラウンドしようが、間違った練習を繰り返すが如く、意味が薄いどころか、悪い癖を強化しているように感じてしまう。
今日の親子ラウンドだって、白ティでプレーしたら、楽しみは半減すると思う。レッスン時とは違って、普段使わない番手が出てきて練習になるぜとか、やっぱり僕は飛ばないんだな&なにかが足りないんだな...反省とか、この長い距離でもキレずにベストを尽くそうとか、息子の場合ならなそうだし、とにかく飛ばさなきゃ、みたいなゴルフになる可能性大。道具は同じだったとしても、スイングに無理が生じる。環境設定。特に試合のヤーデージは見過ごすことはできない。だから今に至るまで歳上との試合は避けてきた、息子と対話して。
前に、テニスの世界でなかなか世界的なプレイヤーが誕生しない点に触れました。どの世界でも同じなのかもしれませんけど、上にいく過程で本人の才能や努力以外にも、環境要因が少なからずある。伊達公子さんによると、テニスの場合はサーフェス。私はなんとなくこれがゴルフで言うと、コースのレイアウトや芝の種類やグリーンの硬さなどではなく、距離じゃないかなと感じて、今日の息子のプレーを見ておりました。球が散ってもド集中状態を維持する息子。
錦織圭さんをサポートしたテニスファンドの創始者、盛田正明さんは、技術に加えてメンタリティの大切さを強調されておられる*1。"世界で戦っていくメンタリティを育む" こと。
「日本では良いテニスをしても、海外ではダメになる子もいる。なのでまずIMGアカデミーに2週間送り、テニスだけでなく、アメリカでの暮らしにフィットできるかを見ました。12~13歳の子供ですから、親御さんが『出しましょう』と言ってくれないと、できることでもない。ですから子供が2週間経って帰ってきたら、親も呼んで話をし、これなら大丈夫と思う子を送るようにしました」
途中から、かなり厳しいノルマを課すようにシステムを変更したそうで帰国するジュニアもいるとのこと。本日、パープレーを目指してゴルフする息子の姿を見ていて、その話から飛んじゃっていますけど、その盛田さんが指摘されていたメンタリティを思い出した次第です。
息子は先月、9歳になりました。USKidsの世界大会Boys9は4,364ヤード。昨年のチャンピョンは3日間合計で7アンダー。かなり短く感じる距離だけど、セッティングの妙もあって?アンダー二桁にはいかない。世界ジュニアのアメリカ本戦のBoys9-10は5,037ヤード。チャンピョンは3日間合計で8アンダー。
もちろん、長く腕を使うのではなく道具で補強して長くして距離を稼いでスコアを縮めていくスタイルは、ヤーデージを問わず実行可能。ただ、適正距離なるものあるとしたら、それよりも長い場合、なんとかパーを取りにいくゴルフよりは、バーディも狙う、確実にパーを取りいくゴルフを好むわけで、特にティーショットで稼ぎたくなるはず。かろうじてパーオンか楽々パーオンか。かなり意味合いが違う。
長すぎる設定でのゴルフは、ジュニアに無理を強いる。長くても諦めないゴルフ? メンタリティを育むのとは程遠い。逆に緩ませてしまう恐れがあるのではないだろうか。メンタルの前に技術だ、身体だ、との話は聞き慣れてしまったけど、メンタルもゴルフの世界で戦う上で大事だと考えるならば、最初からパープレーを狙えないゴルフを低年齢ジュニアに強いるのは技術のみならずメンタルも崩壊させると思う。特に試合で。勝ち負けに関係なく。長いクラブ、身体も危うい。
なぜゴルフには異なるティーイングエリアがあるのだろうか。
*1 内田暁 (2021) “伊達公子が聞く、錦織圭を輩出した“盛田ファンド”のジュニア育成術「日本では良いテニスをしても、海外でダメになる子もいる」” Number Web, 2021.4.5. 伊達さんご自身の指導方針。「私の経験は、世界で戦った中で感じたこと。それを子供たちにダイレクトに言って伝わるのか、子供たちには重すぎるのかなと考えもするんです。でも、いろんな人に相談する中で、何歳だからというのは関係ない。ジュニアとはいえ、世界を目指す一人のテニスプレーヤーなのだから、一人の人間として対等に向き合えば良いのでは、と言われたこともありました」。年齢は関係ない。厳しい...