2025.11.21
祝、2周年
2025.11.21
祝、2周年
(いずれ息子用になるのか)
このウェブサイトを立ち上げてから今日で丸2年。2023年11月21日から親子ゴルフの日常を正直に綴ってきました。2年前の秋頃はUSKidsのローカルツアーに参加すべく、日本とシンガポールを行き来していました。日帰りや一泊で。なんという熱量(注: 親が)。これがあったから、来年の世界大会へとつながったわけです。
ちょうど1年前は、東宝調布で薄暮親子ラウンド。陽が完全に沈み、真っ暗。立ち籠める霧で幻想的な空間があらわれる。映画のワンシーンみたい。写真だけ見たら、ライトに照らされた霧と相まって、なんて素敵な親子の時間を過ごしているのだろうと思われそうですが、そこで父はキレていた。周りの雰囲気とか関係なく。
今日はというと、親子ラウンドで、と言いたいところですが、だいぶ体調は回復したので金曜恒例のバレエのレッスンに参加。バスケをやった後のバレエなので体調が悪化しそう… 父はほぼ回復。
現場ネタが今日もないので、引き続きクラブの話をさせていただきます。もともと本サイトでゴルフの日常を発信しようと思った背景には、これまで何度も申し上げたとおり、息子のクラブ選びに失敗したことがありました。
クラブが長くたって重たくたって、身体に合っていない、いわゆるハードなクラブをジュニア低年齢時代に使い続け、その後、名プレイヤーになったゴルファーは数知れず。というか、ほぼ全員かもしれない。親父のクラブをそのまま切ったとか、切りもせずにそのまま振り回していたとか… 今の若いプロのなかにはジュニア時代にシャフトのスペックを落とすなど工夫された方が多いかと思われます。
でも理詰めで考えて、身体に合ったクラブ(無理がないと意味で、いわゆるアンダースペック)とともに成長した方が上手くなるんじゃないか、怪我も少ないんじゃないかと。賢人たちのご意見をこのサイトでも紹介してきました。もちろん、そこまで合わせなくていい、ハードスペックで問題ないという賢人もいらっしゃり、名前はあげてきませんでしたけど、それはそれでありなのかもしれない。
ただ…
ジュニアが使うクラブに関するジャンボ尾崎プロのご意見について、これまで何度か触れさせていただきました。ジュニアクラブを使え、と指摘されておられるわけではありません。でも長さや重さについて明確な考えがおありのようなのです。短いご発言を一つ一つあげると長くなるので、また別の機会に回させていただいて、ここでは一つだけ*1。
ジュニアレッスン会でジャンボ尾崎プロが、とあるジュニアさんのスイングを前からチェックしたあとに今度は後から眺めておられる。ドライバーショット。ジュニアさんはバランスよくうまく振っている。とてもお上手。惚れ惚れするほど滑らか。そして、ジャンボ尾崎プロ。
「クラブ長すぎじゃないの」
これだけです。クラブの細かい話は前後でされておられません。私からすると、日頃、練習場やコースで見るジュニアさんはこのぐらいの長さで使っている。これが普通ではないかと、身体とクラブの長さとの関係性が。私にはかなり長く見えるけど、これはないな、とは一般的には思われないのかなと。見渡す限り、この場に参加されていたジュニアさんの多くも同じわけでして。このレッスン会が開催された7年前と今もそんなに変わらない印象です。
ゴルフを始める前からジャンボ尾崎プロの動画や記事にはかなり触れてきて、こうしたお一言だけであれば他にも沢山あり、その都度考えさせられてきました。ジュニアが使うクラブに対して意見を述べられたものが意外とあるのです。でもお一言だけ。「長い」「重い」。
ジャンボ尾崎プロのお言葉をどこまで理解しているのか怪しいですけど、どうしても私の頭を離れず、大人用はどうしてもヘッドが重たくなるのでシャフトをいくら軽くしても限界があると思ってきました。感覚を磨くためにも、そして何より、道具と身体との関係性を身体の成長とともにうまく築いていくためにも。パワーがついてきても、クラブの総重量は基本、上限があるようなもの。身体同様に。ジュニアが使うクラブの長さと重さについて、ジャンボ尾崎プロは強い拘りがおありのように私には感じるのです。ジャンボ尾崎プロが、ジュニア後期(高校生以降)のゴルファーに対して身体づくりの一環として長くて重たい棒を振る指導をされているのとは対照的です。
ジャンボ尾崎プロは、中学3年生以降のジュニアさんをセレクションで見続けてきておられるので、明確な根拠はないですけど、なんとなく道具による弊害を感じていらっしゃるのではと推察してしまいます。前に紹介させていただいた、ジャンボ尾崎プロのお言葉、「親の期待」と「親の責任」。
今後も頭の中にきっちりと刻み込んで、息子のクラブを選んでいきたいと思います。息子自身が使いたいクラブについて明確な意見を持つようになってきましたから対話を通じて。特に男子プロは馬力をつけなきゃいけない、デカくないと話にならん、と厳しいトレーニングを課すジャンボ尾崎プロですら、低年齢ジュニアに対して「父親のクラブ」を使うことに警鐘を鳴らされておられる。筋トレになりそうなのに。クラブを手にする我が息子の姿を見せて「これはダメだ」とジャンボ尾崎プロに言われないか、自問自答してクラブ選びをしてきたといっても過言ではない。じゃないと、目の前の結果が出やすいクラブ、親の自己満のクラブに流されていくと思ったから。こう偉そうに言う自分も一瞬流されましたけど。
このサイト、批判精神あふれる書きっぷりになっている感が否めません。私と息子は一底辺の親子ゴルファーですが、気分を害される方がいらっしゃるかと想像します。ただ、そんな自分自身の反省と大いなる戒めを込めて日頃書いている側面があります。それに、正直に書かないと、将来この文章を読む息子に対して失礼だと思うし、包み込んで書いたら、読んでいただいている方に嘘をついているように感じてしまうのです。
私が調べて考えたことを親子ゴルフ(息子が9割、それ以上か)の日常に絡めて記す、というスタイルに変わりありません。皆様から、特に息子よりも年上のジュニアさんの親御さんから、叱咤激励と私が気づいていない視点、アドバイスをいただく機会が飛躍的に増えてきました。自分なりの意見を明示しているからこそ、諸先輩からご意見をいただけるのだろうと強く思います。Oさんの言う通りだよね、というコメントは殆どいただいておりません...
これで今日の投稿を締めてしまうと息子の話が10割になってしまうので、いや「親」の話もできたのでそうでもなさそうですが、最後に私のゴルフに関して一つだけ。
待望のドライバーが本日、手元に届きました。TitleistのGT1(10度)、シャフトはFujikuraのVENTUS BLUE 6(S)。一緒に寝たいぐらい。開封の儀を勝手に息子にされてしまう。
初代のベンタスブルーをここ数年使ってきて、息子には申し訳ないですけど、今の私には「ふにゃふにゃ」すぎて扱いきれないので、5(R)から移行しました。もちろんそれに伴って、フェアウェイウッドとユーティリティのシャフトも入れ替えます。全部、初代ベンタスブルーで重さと硬さをアップ。Rフレックスは柔らかすぎだという私に対して、これまで息子からは「シャフトのしなりをつかえてないだけ。明らかにオーバースペック!」と言い続けられてきました。「ディージー(注:アイアンシャフトのダイナミックゴールドS200)を変えてよ。かるかる、ぶよぶよに!」と息子。
来週からは平日薄暮ナイターラウンドできる体調になると思うので、東宝調布にて新ドライバーを使い、父と息子、どちらが正しいのか結論を出します。結果はおそらく良いと思われます。操作性抜群の愛用TSi3に比べたら。同時に、長期的な成長を考えるとまだ移行しなくて良いのかもしれないとの不安もよぎる。否、そもそも重くて、レンジでOKでも現場で振れないとか。プロの逆。
どうぞ今後もお付き合いください。ありがとうございます。
*1 "【ジャンボ軍団】ジュニアレッスンファイナル~ 0hole 未来のプロゴルファーへ〜," YouTube:ジャンガーゴルフchannel jumger, 2018.1.14. 開始2分40秒あたりから。レッスン後の囲み取材で、"親" について言及されておられる。「今のジュニアの子供ってのはね、早くうまくなりたいっていう... できるだけ抑えてもらいたいんだよな。やっぱり基礎基本、これをしっかりとやってもらいたい。それを言いたいんだけど、まあ、それはね親も一生懸命になって親が早くうまくなってもらいたいていうそういう期待感が強すぎるじゃない。...まあ俺なんかが思うのは、やっぱりすぐこう良くなっていく1年とかじゃなくて3年後に自分がどれだけ成長したのかっていうのをやっぱり自分で確認すべきだ、俺は思うね。そういうふうな指導はやっぱりしていきたいと思ってる」。ジュニアについて語られるときに必ずと言っていいほど「親」に対しての暖かい助言というか苦言を呈しておられる。そして、ジャンボ尾崎プロが時あるごとに触れておられることがある。それが "教える" ことについて。昔からジャンボ尾崎プロは、プロゴルファーのなかでもレッスンのプロフェッショナルに対して大いなる敬意を表しておられる、と私は思う。この囲み取材でも感じられる。今後もジュニアレッスン会を開くのか?という記者の質問に対して、「あんまり上手じゃないからね。自分がまだレッスンしてもらいたいぐらいの立場にいる。レッスンプロじゃないから。まあそれでも若い子がね、夢を持ってやっているわけだから、まあ多少協力できることはね、ということだよね。自分が進んでそういうことをやりたいっていうのはまだ現役やっている以上はね、全力投球はできない」。会場から出る際に、「おじさんのこと知っている?」とジュニアに対して声をかけられて「青木功だよ」と笑わせるジャンボ尾崎プロの姿に感服。サインを求めるジュニア全員にこたえておられる。個別の写真撮影にも全てこたえてから、その場をゆっくりと去ろうとするジャンボ尾崎プロ。ジュニア、親、記者に対する配慮。そして同行した原英莉花プロに見せつけるかのようなお姿。最初から最後まで、しびれる。