2025.10.3
競技
2025.10.3
競技
(息子は石川遼カップジュニアに出るかな?)
「Rも行く!!!!!!!!!」とうるさい息子を学校に行かせて、休憩なしに高速を走らせること2時間半。
行き先はロイヤルメドウゴルフ倶楽部。ACNツアー、石川遼 everyone PROJECT Challenge 2025を観戦しに。正確に言うと、週末のラウンドレッスンで息子がご一緒させていただいている高校生のお兄さんのプレーを見るために。
今日は最終日。息子のせいで朝のスタートに間に合わず、途中から。見ている方が緊張する… これまで息子の試合でキャディを何回もやってきて、良い意味でも悪い意味でも痺れてきましが、その比じゃない。次元が違う。当たり前か、プロの試合ですから。これが自分の息子だったら、どうなっちゃうんだろう。父は息子の試合を現地で見れないな… 息子がプロの試合に出れたらの話ですけど。
お兄さんの姿を見ていて、言葉にしきれないほどの感覚というか感情が私の全身を駆け巡りました。喉の奥が、うっ、となるというか。言葉で上手く表現できず。いや、ここで言葉にして説明せずに、自分の中に留めておきたいという気持ちも。こんな感覚は息子が生まれたとき以来。こうして家に帰ってカチカチしていても、まだその余韻がある。
近くで見たりアテスト後に声をかけるのは失礼かなと感じまして、お兄さんがホールアウトしてから他のゴルファーのプレーを、9番と18番を行き来して見ていました。飛距離とかボールの高さとか、凄すぎる。音も含めて、こういうのって画面越しだと伝わらないんですよね。
ベストアマは大学4年生がとりました。18番ホールで最終組のプレーを見ていたら、アテストを終えたそのアマの学生がたまたま私の真横に来られて、18番のグリーンを眺めている。こりゃチャンスだと思いまして(良い意味での勘違い)、お声がけしたら会話がその後のトイレの中で弾みまして、「常陸宮杯、出られましたよね?」と大学生のお兄さん。私が顧問、部長をしているゴルフ部の女子チームの今秋の躍進を知っておられた。常陸宮杯でゴルフするって私の想像以上にすごいことなんだなと。
顧問、部長目線で恐縮ですけど、ナイスガイ。ゴルフ部が躍進するのも頷ける。ご自身や所属するゴルフ部の今後について、話をうかがう。彼が4年間、仲間と共に実現されてきたわけですが、OBOGからのプレッシャー?、大きな期待のもと、大学のゴルフ部で新たな歴史を作っていく姿はかっこいい。ゴルフ部以外の卒業生に対してもどんだけインパクトを残されたのか。そして大学の試合のみならず、こうしたプロの試合で結果を残されている。他大学ながら、現役の後輩たち、来年入学する子たちが彼の意思を引き継いで、さらに歴史を作り上げていくことでしょう。ご本人にはプロになってガンガン活躍して欲しい。
最後の表彰式まで見届けました。で、素晴らしい光景に触れました。最後まで残っていてよかった。それは、優勝争いの最終組を含む残り数組がコースでプレーするなかでの、クラブハウス前のパッティンググリーン上。1人のお姿が。Sun-kyu BAEKプロ。日本語の選手表記名だと、S・ベク、プロ。アテスト後に3つのボールを長い距離、短い距離、ラインを変えながら練習されている。周りは誰も練習していない。多くのプロはホールアウトしたら、そのままクラブハウスに戻り、アテストし、駐車場へと向かっている。明日はこのゴルフ場で試合はない。表彰式に残っているプロは少ない。驚きなのは、表彰式の準備が始まってもまだパッティングしておられること。表彰式が始まると一旦手を休められて、表彰式が終わるとまた練習を再開。
家に帰ってYouTubeでライブ中継の録画を確認したら、なんとそのシーンが映されている。表彰式後のパッティンググリーン上*1。解説を担当されている杉澤伸章さんが一言。
「終わった後に練習。こういうことですよね、こういったシーンがやっぱり、選手たちがどんな思いで試合やっているか伝わってきますよね。…まぁ本当に、その目の前の結果も大事ですけど…」
表彰式後に練習を開始されたのではない。ご自身のアテストが終わって、即パッティンググリーンに。そのS・ベク、プロ。私は丘の上から最終ホール9番でのプレーを見ていました。2打目をグリーン奥のラフに。アプローチが寄らずに、2パット。その1パット目がピンをかすめたとき、そのボールが通ったであろうラインをしばし眺めておられた。
試合後のルーティンなのか、そうではないのか私には分かりません。杉澤伸章さんの言葉に重みを感じる。
プロの試合はこれまで何度か現地で見てきたけれど、私の中では間違いなく今回がナンバーワン。得られたものがデカすぎる。
*1 “【ACNツアー】石川遼 everyone PROJECT Challenge ファイナルラウンド,” YouTube: JGTOTV, 2025.10.3. 開始5時間43分前後から。現地で武藤俊憲プロのプレーも見れて大満足。私が若い時から見ていた画面の中の人。