私たち人間の思考は、過去と未来を行き来していて、「今、この瞬間」にとどまっている時間はほとんどありません。

 

みなさん、こんな経験はありませんか?

 

仕事をしながら、「週末にスイーツでも食べに行こうかな」と考えたり、

食事しながら、過去の仕事のミスを思い出したり‥


さらには、同じ思考を繰り返してみたり、思考がさまよったり‥


目の前の出来事に集中できておらず、

今のこの瞬間に意識が向いていないような感覚。


そもそも人間の脳には、デフォルトモードネットワークといって、ぼーっとしている時や特に何にも意識を向けていない時に活性化する脳内のネットワークが存在します。いわゆる、脳内がアイドリングの状態です。


正常に働いている時には創造力が高まり、アイデアが浮かんできやすいといわれています。

 

しかし、この脳の働きはご自身の意識でコントロールできるものではありません。


スマホをタップするように扱うことはできず、時に暴走してしまうことがあります。


そうなると、先程のような、過去の後悔や未来の不安など、現在とは関係のないことが次々と無意識に連想されてしまいます。


呼び出したつもりのないアプリが、次々にスクリーンへ表示されてしまうような状態です。

考えても意味のないことを繰り返し続け、その思考の堂々巡りが、脳にどんどん疲労を蓄積させてしまうのです。



ハーバード大学の研究によると
人間の活動時間の平均47%は、考え事をしていて、注意散漫な状態にあるそうです。

また、注意散漫な状態のときは、何をしていたとしても幸福度が低くなることが分かりました。

考え事の内容が楽しいものでも、楽しくないものでも、考え事をしていない状態と比較すると、幸福度は低くなるのだそうです。


私たちは目を覚ましている時間の半分を「今、ここ」にない状態で過ごし、その結果、不幸になっている可能性があるというのです。


◆◆ 目の前に意識を向け、脳のマルチタスク状態をシングルタスクに変える方法 ◆◆


脳を意識的に休ませる。それが『瞑想』です。


瞑想と聞くと、スピリチュアルなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実は科学的な裏付けがあり、その効果は世界中で認められているのです。世界の企業などでも取り入れられるほどです。


瞑想の時間を持つと、ストレスや不安から解放されて、穏やかな気持ちになり、疲れ切った脳が休まり、脳に余白ができてくることで、心が安らぎ集中力が高まると言われています。



といっても瞑想にはいろんな方法があり、自分に合ったやり方で習得するには少し難しく感じる方もいらっしゃるでしょう。


実は、ドライヘッドスパは手軽に瞑想類似状態に導くことができる有効な手段となります。

心地よさの中で心が無になる感覚、そして、「今、この瞬間」の自分に気づくことが体験できる技術の一つです。

瞑想とドライヘッドスパを組み合わせることで更なる相乗効果も期待できます。

 

日々、多くの決断や考え事に追われ、情報社会の生活の中で、脳は絶え間ない刺激を受け続けています。

現代人にとっては、リラックスできる時間は心と体を整える上でとても有効です。


生活環境が変わるタイミングが多く、何かと忙しいこの時期。


あえて「頭を空っぽにする時間」を作ることはとても大切なことではないでしょうか?