2024年のモロシヌス研究会は、茨城県つくば市で開催いたします。第1部は理研BRC・森脇和郎ホールにて、第2部はホテルレイクサイドつくばに会場を移して行います。今年の研究会は理研シンポジウムと共催で「マウス遺伝学とAI技術を用いた疾患研究の新潮流」をテーマとして、東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医薬理学研究室・村田幸久先生をお招きし、AI技術を組み合わせた齧歯類最先端行動解析に関するご講演を企画しております。また、マーカーレスモーションキャプチャーによる行動解析や画像解析技術を用いた形態解析など新しい疾患表現型解析に関する複数の演題を予定しており、AI技術とマウス遺伝学の今後の可能性、発展性、次世代のあり方について議論したいと考えております。更に、招待講演として東京科学大学 高等研究府 制がんストラテジー研究室・中山敬一先生による遺伝子改変マウスを用いた分子生物学・疾患研究分野の最前線のご研究成果や今後の疾患研究の潮流に関するご講演、特別講演として京都大学大学院医学研究科 健康加齢医学・鍋島陽一先生にはAIによる認知機能の大規模評価システムの開発や認知機能低下防止法の開発に関するご講演をいただく予定です。

今回の研究会でも例年通りに幅広い話題を提供いただける事になりました。自由な発想で、マウス遺伝学の面白さを共有するひとときとなれば幸いです。

世話人　吉木淳・田村勝