高知県南国市で生まれたパレスチナの青年モハメド・アルダフディーさん(23歳)はアラブ首長国連邦(UAE)の大学を卒業し、現在、高知市在住。
彼の家族は戦禍パレスチナ自治区ガザで今、脅えて暮らしている。
父が高知大医学部に留学中の時に高知で生まれ、日本国籍を得たモハメドさん。その後、一家でガザへ帰国した。
高知には1歳までしかいなかったが、姉と兄は高知の小学校や保育園に2年半通い、家庭では高知の話題が日常だった。
「ガザにいた時、戦争があるたびに日本大使館から連絡が来ていた。小さい頃、高知の人が救出を働き掛けてくれたこともあった」。
自らのルーツを生かし、将来は日本とパレスチナの外交官になりたいとの夢を抱くようになり、高知で日本語学校への進学を考えていた。そんな矢先、昨年10月7日のガザでの戦争…。
彼は今、故郷高知に救いを求めている。
発足の経緯
モハメドさんの「ガザの僕の家族を助けてほしい」との声を受け、家族の命を守るため、日本への退避を想定し、高知の友人や仲間が中心となり、「モハメドさん家族応援団」を2024年3月1日に発足しました。
写真はジアードさん一家(2009年撮影)。右下がモハメド君(当時7歳)
活動内容
家族が日本へ退避できるまでの渡航費を含めた支援、高知での生活支援に向け、募金活動をします。
左から
甥 アハマド君(7歳)
姉 ノールさん(30歳)
姪 リマさん(2歳)
甥 マレク君(4歳)
義兄 アナスさん(32歳)
(左)母 モナさん(57歳)
(右)妹 マイさん(19歳)
(右)父 ジアードさん(57歳)
2023年10月7日
ガザで戦争。モハメドさん一家が「家族8人での日本退避」を希望。
モハメドさんはUAEに留学中のため、日本国籍者の家族として日本で受け入れてくれるように日本の支援者にお願いする。
2023年12月14日
モハメドさんの姉ノールさんは岡豊小に通っていた児童で、「高知退避を求めている」という記事が高知新聞に掲載される。
高知新聞
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/704350
2023年12月23日
学校法人龍馬学園 グローバルプロジェクト推進室 北古味潤氏 がUAE(ドバイ)在住のモハメドさんと面会。
モハメドさん一家の支援について話し合いを行う。ドバイ在住の日本人の方々とも連携、モハメドさんのフォロー体制が整う。
2023年12月22日 ドバイにて。稲富さよみ氏:ドバイ在住(左)
モハメドさん (中央)、北古味潤氏(右)
2023年12月29日
「高知生まれのモハメドさんがガザの一家8人の日本退避を切望している」との記事が高知新聞に掲載される。
高知新聞
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/710240
2024年2月18日
一家の住むガザ地区ラファで地上侵攻迫る。モハメドさんの姉ノールさんが「子供の命を救いたい」と高知退避を涙で訴える。
大石宗・高知県議が窓口となり、国会議員などの協力のもと外務省に退避支援を要請するも、家族退避にはイスラエル政府の了承が必須であり、かなり難しいことが高知新聞に掲載される。引き続き日本政府に退避支援を要望中。
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/722268
2024年3月1日
モハメドさん家族応援団が結成。日本退避に向け、募金活動に着手する。
2025年1月8日
モハメドさん アラブ首長国連邦で通っていた大学を卒業し、日本へ帰国。高知での生活が始まりました
2025年4月7日
モハメドさん 日本語習得のために 学校法人龍馬学園 日本語学科へ入学しました
14カ国160名の留学生とともにこれから日本語の勉強をがんばります
同時に、日本での生活拠点を作るため、家族がいつ日本に来れるようになっても受け入れられるためには資金が必要 ということで、アルバイトを始めております
現在は 日本語がそこまで話し紙ができなくても受け入れていただけるファストフード店のバックヤード
自転車で片道30分 1日5時間 学校とアルバイトの両立生活です
もちろん「モハメドさん家族応援団」の支援金は家族の退避のため。
モハメドくんは自立生活をするため頑張っております
寄付を募っています
応援いただける方は、下記口座までお願いいたします
四国銀行 旭支店 5264970
口座名義
モハメドさん家族応援団
モハメドサンカゾクオウエンダン
「モハメドさん家族応援団」 規約
モハメドさん家族応援団 規約
第1条(名称)
本会は、「モハメドさん家族応援団」と称する。
第 2 条(事務局)
主たる事務局を 高知ファイティングドッグス株式会社(高知県高知市大谷公園町21−6) におく。
第 3 条(目的)
本会は、モハメドさんとその家族の「日本への渡航費用」「日本での生活費」など、日常生活を送ることができる支援を目的とし、そのために必要な費用の募金活動を行うための会とする。
第 4 条(活動)
本会は、次の活動を行う。
1、広く協力者および団体からの有志を募り、募金を集める
2、金融機関の口座を用い、募金の管理を行う
3、本会の目的達成のために必要な資金の送金と諸手続きを行う
4、モハメドさん家族の生活サポートを行う
5、モハメドさん家族の状況を記録し、SNSなどで支援者に報告する
6、その他、目的を達成するために必要な一切の活動を行う
第 5 条(会員)
会員は、モハメドさん家族を応援しようという意志を持って募金活動を行う個人・法人及び団体とする。
第 6 条(情報管理)
会員は本会で知り得た情報およびプライバシーに関する事項は、他に漏らしてはならない。
第 7 条(役員)
役員が代表、会計、広報を行う。役員は、本規約の改廃、会の解散を含む、本会の目的に鑑 みて重要事項の審議、議決を行う。
第 8 条(運営委員会)
運営委員会は、代表の招集に応じて開催する。なお、運営委員会は運営委員の総数の2 /3以上をもって決議するものとする。メール等電磁的方法により承認を得て決議を行うこともできる。
第 9 条(入会)
入会は、本規約、活動内容などを理解した上で、書面やメール等電磁的方法により必要事項を提出するものとする。
第 10 条(退会)
退会は、口頭又は文書およびメール等電磁的方法の提出をもって任意に退会できるものとする。この場合、再入会できるものとする。
第 11 条(除名)
本会の名誉を傷つけおよび目的に反する行為を行った場合は、役員総数の2/3以上の議決により、除名できるものとする。
第 12 条(募金)
募金は、日本への渡航費用、日常生活が送れる費用、情報配信費および予備費にあてるものとする。
第 13 条(会計)
会計の報告は、監査役の監査を受けた後に公表するものとする。
事務局経費の支払いは、所定の様式で提出後、代表の承認を得るものとする。ただし、 領収書のないものについては原則これを支払わないものとする。(小額交通費を除く。)
第 14 条(余剰金)
第3条の目的達成による余剰金は、運営委員会で協議の上、同じように人道危機にある活動などに役立たせるものとする。
第 15 条(活動の終了)
本会は、本会の目的が達成された場合、会計報告をもって活動を終了するものとする。 第 16 条(規約)
本規約は、2024 年 3 月 1 日から施行する。
本規約は、必要に応じ役員の全員一致のもと、変更することがある。
以上