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本検索機の課題
2021 UX Design
広島の蔦屋家電をUXリサーチを行い、課題に向けた課題解決までを考えました。主にUXデザインを作成しました。
目次
課題
本検索機 OPAC とは
蔦屋書店 広島T-SITEについて
ユーザビリティテスト
行動観察調査
ペルソナ設計
カスタマージャーニーマップ
シナリオ
競合サービスリサーチ
ブレインストーミング
ストーリーボード
ペーパープロトタイプ
課題
書店に設置されてある、本検索機の利用状況を調査し使用感を改善する。
蔦屋書店 広島 T-SITE を調査し課題解決を行った。
検索機 OPAC(オパック)とは
OPAC(Online Public Access Catalog)とは、図書館や資料館などの利用者が使えるように整備された、オンライン蔵書目録検索システムのこと。OPACは「オーパック」または「オパック」と読む。図書館資料の書誌情報や所蔵情報を電子化し、コンピュータ上で検索できるようにしたものを言う。かつてはインターネットで館外からも検索可能なものを「ウェブOPAC」と呼んで区別していたが、最近ではウェブで利用できるものが主流となり、OPACといえばそちらを指す場合が多くなった。
蔦屋書店 広島T-SITE について
〜家族を想い、楽しく丁寧に暮らす、というライフスタイルを提案する〜
オシャレな書籍で気分も落ち着く
店内はゆったりとした雰囲気があり、落ち着いて書籍を見ることができる。
木造テイストで集中力UP!!
木できたシンプルな空間で、お仕事や勉強、会話も楽しめるスペースとなっている。
コーヒーと共に独自の世界へ
蔦屋書店には、スターバックスが隣接してあり、読書をしながら本が読むことができる。
ユーザビリティテスト
蔦屋書店にて書籍検索機を使用したお客様にアンケートを実施し評価をする。
今回の評価を通じ改善の必要性と改善すべきポイントを理解した。
1.評価結果
検索機・検索シート
2. 書籍機の課題点
書籍検索機
検索画面ページ
検索本の詳細ページ
マップページ
検索シート
店内全体マップ
エリアマップ
棚番
3. 問題と要因
検索すると全体マップとエリアマップが表示されるが書店をあまりご利用されていないお客様はお店の内部を把握していないため、あまり参考にならない。
全体マップとエリアマップの表示の仕方が異なっているため、関連づけることが困難である。
現在地の印が表示されていないためわかりずらい。
検索シートに表示されているマップは紙媒体なため、常に自分の位置を把握することが出来ないため、迷うケースがある。
棚番は、検索シートと一番下に表示されているため気づきずらく、結果目視で本を探すことになり、時間がかかってしまう。
検索画面の角度がほぼ垂直なため、スマートフォンを使い慣れている人は文字を打ちづらいと感じた。
書籍を購入した後、検索シートが残り不要物となるため家に持ち帰るか、ゴミ箱を探さなければならなくなり手間が増えてしまった。
4. 改善案
現在地から目的の棚までの道筋を明確にする。
全体マップとエリアマップの表示の仕方を同一にする。
検索画面を入力しやすくするため画面の角度やサイズの改善をする。
行動観察調査(フィールドワーク)
蔦屋書店の利用状況について調査するために書籍を探し求めるお客様に限定し、行動記録を調査する。
今回の主な調査方法は、非交流観察にし調査員は、協力者と交流せず後ろから観察する。
のちにインタビューを行い、行動に対する感情や気持ちを聞き出し、ユーザーの心理を深掘りする。
フィールドワーク 報告書
書籍検索機(OPAC)の利用状況について
1.課題設定 はじめに
蔦屋書店 広島T-SITEの書籍検索機(OPAC)の利用状況について調査する。
前回行った、ユーザビリティテストにおいて書籍検索機に多くの課題が発見された。よって今回は検索機を利用されるお客様をターゲットに使用上の不便な点や課題発見の ため調査にあたる。
2.調査方法
お客様の検索機の利用状況開始から、目的の書籍発見までを観察し、行動記録を集める。
非交流観察(シャドーイング)を行う。行動する調査対象者の後を、ついていき行動を観察する。
3.注意点
・「仮説」「予見」「思い込み」を捨てる
・解釈は後で行い、記録に徹する
・「仮説」ではなく「問い」を持ち観察する
4.調査記録
5.結果・まとめ
主に検索機と検索シートの店内マップの見方が分かりづらく、お客様の目的の陳列場所までスムーズに、辿り着けていないことがわかった。
まず現在地のマークが表示されていないため、自分の立ち位置が把握できていないからである。また陳列場所も大まかに記載されているため、経路が分かりずらい状態である。店内には4箇所のエリアがあるが、商品によっては別号館へ移動したり、階を移動する可能性がある。その場合、シートの詳しい経路が記載されていないため、お客様はわかりにくい状態となっている。
今後の課題としては、来店機械が少ないお客様に対し、目的である本の在庫確認から購入までをスムーズに行えるよう、改善していく必要があると感じた。お客様は、進む方向で迷い、探す時間が増えることで探す気力を失っているということに気づいた。
現代の人は地図を見ながら目的地まで到着することが苦手な人が多いことがわかった。人が考えなくても本が手に入ったり陳列場所まで移動できることがあれば課題解決に繋がると考える。
ミステリーショッピング
実際に私が蔦屋書店のユーザーとなり検索機を利用し本を見つけるまでの段階を調査した。後ろから自分を撮影してもらい調査後、行動を観察していく。
検索機自体の使いやすさに関しては、さほど不便を感じなかったが、マップの見づらさや棚番のわかりずらさを理解した。
ペルソナ設計
ペルソナを作成するにあたりどのようなユーザーが検索機を
利用するのか人物像を絞り込み、その人物にとっての検索機の使い方を考えていく。
基本属性
名前:金城 ひとみ
年齢・性別:53歳 女性
居住地: 広島県廿日市市
家族:息子2人の 4人家族の母
職業: 主婦
趣味:旅行・音楽・読書
行動の特徴
お酒は好きで毎日の楽しみで飲んでいる
平日はほぼ毎日、旦那の弁当作りで朝早起き
息子は20歳になり、今では仲良しな関係
音楽が大好き!夜はライブ鑑賞
たまにママ友グループでランチ会をしている
ショッピングは好きなため、週2〜3日は、出掛けている。
目標
健康食や栄養に興味を持ちはじめ、勉強を書籍から初めたい
家にいる時間が長く、自宅でできる趣味を模索中
読書を少しずつ初めている
体に気を遣ってお酒やお菓子の量を減らしたい
栄養バランスの良い食事を心がけるようになってきた
カスタマージャーニーマップ
女性のペルソナを元に、ユーザー体験を可視化したカスタマージャーニーマップを作成した。
検索機の利用前、利用中、利用後の状況の、行動、思考、感情を考え、現状の課題点と改善案を出していく。
課題点と改善点
現状の課題
書店に行かないと在庫確認ができないのか不明
お取り寄せ方法がわからない
改善案
本の在庫を確認できるアプリやWebサービスを作成する
お問い合わせフォームを作成しお客様の問いに答えられるよう設定する
現状の課題
店内マップを把握していない場合自力で本を探すのは、困難
検索機はレジ前にあるが、入り口から少し歩くので、ややわかりずらい
改善案
検索アプリを導入し店内にいくつかのQRコードを表示し、各場所で検索できるよう設置する
現状の課題
検索機、検索シートの記載されているマップがわかりにくい
陳列場所がわかりずらい
改善案
アプリにナビゲーションを導入し陳列場所までスムーズに進めるサービスを制作する
陳列場所に到着後、画面に棚番を表示される
現状の課題
本を購入後、検索シートがゴミになってしまう
改善案
アプリを導入することで検索シートの排除を達成する
シナリオ
ペルソナの本音や、本質的な欲求に注目しそれを実現する最小限のシナリオを作成する。
価値のシナリオ
行動のシナリオ
操作のシナリオ
競合サービスリサーチ
競合調査により他社と比較しつつ、蔦屋書店の強みや弱みを明確ににする。
他社の戦略を把握し、対策となる差別化戦略を立てるのに活用します。
紀伊國屋書店 ゆめタウン広島店 KINOナビ
KINOナビとは、店頭在庫検索サービスである。紀伊國屋書店の店舗の在庫検索を、お手持ちの
スマートフォンやタブレット、パソコンから簡単にできるサービスです。ご来店の前に在庫を確認でき、店内を
探し回ったり店員に尋ねたりしなくても、目的の商品のある場所がすぐにわかります。
書籍名だけでなく、キーワードからも検索することができる
検索ワードの関連ページでは在庫確認と本の値段が表示されている
KINOナビ
詳細ページでは、検索した本をお取り置きを依頼することができる
店内マップは分類ごとに色で分けられているが細かい場所までは記載していない
KINOナビは店内のいくつかの場所にQRコードが表示されていて、その場で在庫確認できるようになっている。
QRコードを読み込むと店舗を指定し、検索画面が表示される。
店舗にいなくても登録をしていれば、どこでも使えるようになっており、現在地から近くの店舗を探せるようになっている。
ブレインストーミング
今回は、1人でブレインストーミングを行った。
自分の頭の中にあるアイデアを思いつくままに書き出す。
アプリ導入方法
アプリ構造
店内アイデア
ご来店されたお客様が蔦屋書店のオシャレで落ち着いた空間を
満喫していただくためのナビゲーションアプリ!!
ストーリーボード
理想的な顧客体験の各プロセスを時系列で整理し、ストーリーで書き出していく。
アイデアの可視化、共有、改善といったストーリーの力を使ってお客様の変化に関するイメージや情報を整理していく。
久しぶりの休日、蔦屋書店で読書でもしながら、ゆっくり休みたいないい本があれば買いたいな!コーヒーも飲みたい!
店内に入ると本を調べることができるアプリを発見。探している本もあるし、とりあえず入れてみよう。登録とかあるのかな?
店内に入ると本を調べることができるアプリを発見。探している本もあるし、とりあえず入れてみよう。登録とかあるのかな?
便利なことに車のナビのように道を教えてくれる。進む方向を間違えてもマップが教えてくれるから安心!
スムーズに目的地まで行けることができた。到着すると棚番も正確に教えてくれてアプリのおかげですぐ見つけることができた!
見たい本がすぐに見つかるし、その場で検索できるからたくさん本を調べられる。調べるめんどくささがなくなって嬉しい!
低忠実度のプロトタイプ
理想的な顧客体験の各プロセスを時系列で整理し、ストーリーで書き出していく。
アイデアの可視化、共有、改善といったストーリーの力を使ってお客様の変化に関するイメージや情報を整理していく。
QRコードを読み込んですぐに検索画面を表示させる。同時に著者名やキーワードでも検索できるようにし、お問い合わせと電話番号を記載しすぐに対応できるようにしておく。
詳細ページは本の表紙とすぐにマップ案内に進めるようデザインをシンプルにし、ボタンを下に配置しておく。
マップは現在地が常に理解できるようGPS機能を導入し、道のりが正しく表示されユーザーが迷う可能性をなくす。
陳列場所に到着した後に棚番をわかりやすく表示し、本の表紙と背の部分を表示し見つけやすいようにしておく。