チュートリアルセミナー
「生態学における統計モデリングの基礎と応用」
セミナーについて
本セミナーは、日本哺乳類学会大会企画・将来構想委員会が委員会活動の一環として企画しました。委員会の2022年度の企画として、統計モデリングに関するオンライン形式のチュートリアルセミナーを行います。主な参加者として生態学とその関連分野の学生を想定していますが、関心のある全ての方にご参加いただけます。
セミナーは、入門的な内容を扱う1日目と、より高度な内容を扱う2日目に分かれています。1日目は、確率分布や一般化線形モデル(GLM)などの話題を中心に、統計モデリングの基礎となる概念や基本的な手法について解説します。2日目では主に階層モデルを取り上げ、それが種の分布や個体数量の推定という具体的な問題にどう応用されているかに焦点を当てて解説します。それぞれの日にRを用いた実習の時間を設ける予定です(参加者はRの実行に必要な環境が整っており、基本的な操作方法を学んでいることを想定します)。
本セミナーについては、日本哺乳類学会の会員でない方もご参加いただけます。参加を希望する方は、下記の概要をご覧いただき、申し込みをお願いします。
概要
日時
2023年2月27日(月)・28日(火)
両日共に10:00〜15:00
内容
1日目(2/27)
講演者 中島啓裕(日本大学)
タイトル 「MCMCソフトウェアを使い始めるための一般化線形(混合)モデル再入門」
キーワード 確率変数と確率分布・尤度と最尤法・一般化線形モデル(GLM)・一般化線形混合モデル(GLMM)
統計モデリングの基礎知識をおさらいします.想定する受講者は,「Rのglm関数を使ったことはあるが,それほど意味を理解できているわけではない」,あるいは「GLMMで出てくる周辺尤度が理解できない」といった(おもに)学部生~修士課程の学生です.2日目で扱うちょっと高度な内容に入っていきやすいように工夫します.
2日目(2/28)
講演者 深谷肇一(国立環境研究所)
タイトル 「階層モデリング:状態過程と観測過程を説明する統計モデルは生態学的推測をどう改善するか」
キーワード 一般化線形混合モデル(GLMM)・サイト占有モデル・N混合モデル・不完全な検出・ベイズ推測
種の分布や個体数量の評価において種や個体の検出の不完全性を考慮した統計モデリングの実践について解説します。内容の一部は「生態学のための階層モデリング―RとBUGSによる分布・個体数量・種の豊かさの統計解析―」(共立出版)に基づいています。
事前に構築していただく実行環境(Rやパッケージ、その他ソフトウェア)については、2/24中に申込者にメールでご連絡させていただきます。
開催方法
zoom(参加申込者には後日URLをお送りします)
申し込み
参加には申し込みが必要です。申し込みはこちらから。申し込みは締め切りました。
参加人数は最大490名です。申し込み多数の場合は先着順とさせていただきます。