YOKO HIRASHIMA / 平島 耀子

おこめのくつ

[ Boots ]Rice bran tanned leather, Rice husk, Brass, Resin
「過疎化が進んだ地域と社会を繋げる靴」授業を通じて訪れた新潟県十日町市は、人口5万人程のとても小さな町。そこで出会ったおばあちゃんは、私達のような外から来る人と話したりする事がたまの楽しみと仰っていました。そんな何気ないやり取りをきっかけに、人と人との繋がりを強くする靴を制作しました。
十日町は、新潟県のなかでも恵まれた肥沃な土地と気候で、最高峰の十日町産魚沼コシヒカリを作っています。その強みを生かし、お米の靴を作る事で多くの人に十日町を知ってもらいたいと考えました。
お米から取れた米ぬか油で鞣された革を使用します。米ぬか鞣しの革は、ほのかなお米の香りとしっとりした質感が特徴です。
デザインは田植え用の足袋から着想を得、コハゼはお米のフォルムを形取りました。
ソールは不要となった籾殻を入れ、滑り止めの役割を果たします。この靴を通して、十日町の魅力を認知してもらい、多くの人に実際に十日町に遊びに行ってもらいたいです。