KIYOKA TSUKAHARA / 塚原 清香

生と死

[ Brooch ]Copper, Stainless steel
感情にも生と死があるならば、人と共にその生を歩む。感情が生きているからこそ喜怒哀楽の感情が育ち、言葉や表情で伝えようとする。生き生きと変化し続ける感情達が様々な動きをし、赤々と燃え上がるような生命力に満ち溢れている。そして死にゆく限界まで動き続け、最後は黒々と燃え尽きるように朽ち果てる。
矢坊主という道具で、切り出した銅板を打ち出していきます。矢坊主のサイズを変える事でより深く打ち出す事ができます。打ち出す箇所によって形が決まってくるので慎重に打ち出す箇所を決めていきました。
銅板の形を変えて切り出したり、矢坊主で打ち出したもの。同じ箇所を打ち続けたり、表裏から打ち出すなど試行錯誤を繰り返しました。
いぶし仕上げで黒くマットな質感を出しました。洗剤の入った水を沸騰させて、薬品を入れると漆黒に染まります。ブローチピンはステンレスバネ線を曲げながらそれぞれに合った形に沿わせて自作で製作しました。
緋銅(ひどう)とは日本の伝統的な銅の着色技法です。緋銅仕上げの特徴である赤色をどこまで引き出せるかは運次第です。緋銅の動画です。ぜひ見てください。
こちらが出来上がった緋銅の赤色です。