MISAKI NOMOTO / 野本 美咲

leftovers

[ Necklace ]Clay using food loss compost, Japanese paper threads ( Nishinouchi paper )
深刻化する食品ロスの問題を多くの人々に関心を持ってほしいという思いから制作しました。食品ロスからできた堆肥を使用して粘土を作り、通し糸には自然素材の和紙を手で縒ったものを使い構成しています。身に着けることでこの問題を意識し、さらに周囲の人々とも共有するなど身近なこととして考えてもらえたらと思っています。
埼玉県志木市にある【大村商事株式会社】では地元の小中学校の給食や社員食堂から出る食品ロスを再利用して堆肥を作っています。
その堆肥を使って粘土づくり。堆肥 : 木節粘土 : がいろめ粘土の混ぜる比率を少しずつ変えながらテストピースを作りました。
テストピースは同じ寸法で作り素焼きでの縮み具合を見ながら強度を試し、作品に適した比率を決めていきました。今回の制作では陶芸アドバイザーとして高校時代の恩師に作業工程における助言をいただきました。
粘土を作り、パーツを成形。焼成は【Atelier M】で行い、土の表情を活かすため釉薬はかけずに1250℃で本焼きしました。
今回の取り組みは、食品ロスにおける問題提起とともに国連が世界各国に向け掲げた持続可能な開発目標SDGs (Sustainable Development Goals) につながるプロジェクトであり、今後も継続していきたいと考えています。