Moratorium

「気にすることない」だなんて

語尾が少し丸い言葉が

どうしようもなく癪なんだ

厭世的な僕だった


「辛いことなんてないんだ」

「みんな同じように悩むんだ」

端折った人生は聞きたくない

淡々としていたい


それでも

君が文字通り僕であるならば

人生も違うものだろうか

変わらないことを願うまま

僕じゃない声に気づいたよ

君が誰だとかどうでもいいから

人生が得意ではないから

分からないことを願うまま

焦げ臭い大人になったよ


よくある話のひとつに

数えられるなんて信じない

どうしようもないこんなんじゃ

厭世的なままだった


「辛いことなんてないんだ」

「みんな同じように悩むんだ」

端折った人生は聞きたくない

淡々としていたい


変わらないまま 踏切のない街で

君を待つことなんて嫌

ありきたりな画で持て囃されて

今もまだ


それでも

君が文字通り僕であるならば

人生も違うものだろうか

変わらないことを願うまま

僕じゃない声に気づいたよ

君が誰だとかどうでもいいから

人生が得意ではないから

分からないことを願うまま

焦げ臭い大人になったよ


全てが見えて 嫌になってしまってって

得意なことまで弱みになって

手を伸ばせば

忘れられる味のする魔法


それでも

君が文字通り僕であるならば

人生も違うものだろうか

変わらないことを願うまま

僕じゃない声に気づいたよ

君が誰だとかどうでもいいから

人生が得意ではないから

分からないことを願うまま

焦げ臭い 大人になったよ