木更津市みつわ幼稚園

理事長不当解任事件

2018年6月1日

当サイトは、千葉県木更津市で「みつわ幼稚園」を運営する「学校法人みつわ学園」の現在の理事長「岩﨑恵」の起こした幼稚園運営上の違法行為と訴訟の経過について木更津市民に周知するとともに、公金の助成を受ける学校法人の理事長としての適格性について懸念を表明し、また当事件に対する千葉県庁の黙認対応の是非を問うものです。現理事長岩﨑恵に関連する他の問題については「みつわ幼稚園 事件」といったキーワードや個人名で検索するなどしてお調べ下さい。

要旨

千葉県木更津市にある学校法人みつわ学園(みつわ幼稚園)の初代理事長Xの娘Yは、Xが老衰により亡くなった平成14年度に理事長職を引き継いだが、その直前に当学園がYから突如2300万円以上の巨額の資金を借り入れたとする不可解な会計処理が決算書上では為されており、それを根拠に当学園からYに対して借入金の返済を理由とする支払いが長期間に渡って行われていた。この借入金に関して、その根拠となる借用書が存在せず返済の時期や金額についての取り決めもない中で、恣意的な時期に恣意的な金額を返済名目でYに支払っていた当学園の財務状況を問題視した千葉県庁は、当学園に対してこの問題に適切に対処するよう是正を指導した。この是正指導は平成14年、19年と繰り返し行われたが、二代目理事長Yおよびその娘である経理担当者岩﨑恵は、当学園から自身らへの根拠のない借入金返済名目の支払いを続行した。

平成24年の学校法人検査でも、千葉県庁は当該借入金に対する是正指導を行った。平成22年に理事長に就任したZはこの時に当該借入金に関する問題を認識し、Yへの借入金返済名目の支払いを停止するよう経理担当者岩﨑恵に指示した上で、当該借入金の経緯や根拠等について調査を開始するとともに、当問題に対する措置状況の報告を求める千葉県庁に対して「実際の借入状況について現在調査中であり、結果が判明し次第、必ず報告する」と回答した。

千葉県庁からの是正指導に応えるため調査を開始した三代目理事長Zは、調査の過程で前理事長Yが虚偽の会計処理を行っていた可能性に気付き、会計専門の弁護士に問題解決を依頼して当学園の帳簿等を検査させていた。すると、母Yへの借入金返済名目での支払いを根拠なく行い、さらにその他にも様々な手口で当学園の資産を密かに横領していた副園長岩﨑恵は、責任追及などから逃れるため、他の役員らと結託して、理事長Zに対して「弁護士に帳簿を調査させたことは第三者への情報漏洩であり重大な不正行為だ」との不合理な非難を集団で浴びせ、汚名を着せた上で役職を解任し、当学園から追放した。この悪質な不当解任には園長や教務主任といった教員理事まで含めZ以外の役員全員が加担しており、岩﨑恵の権力の下に組織全体が支配されている現状とその腐敗の深刻さを如実に示している。

不当解任を強行した後、自ら理事長となった岩﨑恵は、その後の訴訟(千葉地裁平成26年(ワ)第95号事件)においてもなお虚偽に基づいた不合理な主張を展開して元理事長を責め立て貶めるなどして自身らの正当性を強弁したが、千葉地裁は岩﨑恵ら役員の行為の正当性を否定し、岩﨑恵らが元理事長Zに与えた精神的苦痛は慰謝料100万円をもって償われるべき不法行為であると断罪した上で、理事長解任は無効であるとの判決を下した。

控訴審において、新理事長岩﨑恵は地裁判決を大筋で受け入れ、慰謝料の支払いおよび岩﨑恵らの強行した理事長Zの解任が無効であることの確認などを主旨とした和解が平成28年6月に成立した。しかし、平成28年3月ですでに役員の任期が終了していた元理事長Zは役員に復する法的根拠を失っており、結果として、違法な理事長解任を強行した岩﨑恵がその後もなお当学園の理事長に留まっている。

なお、岩﨑恵ら役員によって強行された不当解任は、監督庁の認可を要する寄附行為と呼ばれる法人運用規則に明らかに反する違法行為であったにも関わらず、監督責任を負う千葉県庁は何ら対応措置を取ることなく事実上黙認しており、変わらず年額数千万円に上る公金を助成し続けている。「私学全体に対する不信感につながるような異例な事態に所轄庁が適切に対応するための仕組みを整備する」ことを目的として平成26年に私立学校法が改正され監督庁の権限強化が為されたが、本件不当解任を黙認している千葉県庁の対応は、はたして私立学校法制の目的に沿う適切な対応であると言えるだろうか。

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