令和6年度公認ソフトボールスタートコーチ養成講習会受講レポート! New!
(2024/12/15 @JAグループ茨城教育センター)
日本スポーツ協会・日本ソフトボール協会主催、茨城県ソフトボール協会指導者委員会主管の講習会を受講してきました!
(2024/12/15 @JAグループ茨城教育センター)
日本スポーツ協会・日本ソフトボール協会主催、茨城県ソフトボール協会指導者委員会主管の講習会を受講してきました!
当講習会は、日本スポーツ協会(JSPO)ならびに日本ソフトボール協会(JSA)が主催し、茨城県ソフトボール協会・指導者委員会が主管して開催される講習会です。日本スポーツ協会は、中央競技団体や都道府県スポーツ協会等と連携、東京オリンピック開催翌年の昭和40(1965)年からスポーツ指導者の養成を開始しました。現在は、公認スポーツ指導者資格として5つの領域にわたる19種の資格を設け、ライフステージに応じた多様なスポーツ活動を推進することのできるスポーツ指導者を育成しているとのことした。
日本スポーツ協会(JSPO)サイトリンク:https://www.japan-sports.or.jp/coach/tabid58.html (Click!)
また、上位の大会では、当資格の保有者を有することが、参加条件の一つとなる場合が多いようです。
筆者自身、40年余り(小学校の町内ソフトボール含めると45年余り)ソフトボールと関わっており、現在ではチームも運営するみぎり、水戸市ソフトボール協会の奨めもあって、公認ソフトボールスタートコーチ養成講習会を受講する運びとなりました。以下レポートさせていただきます。
講習会の開催場所は、茨城県水戸市下国井町のJAグループ茨城県教育センターでした。隣に『七ツ洞公園』があって、周辺の豊富な水と池を利用してつくられたイギリスの自然風景式庭園です。木々に囲まれた園内には大小5つの池のほか、イギリスから輸入した というパビリオンやフォリーが設置されており、煉瓦と生垣に囲まれた庭園「秘密の花苑」には、季節の花々が咲き誇る美しい庭園で平成24年には、映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地として使用されたとのことです。できれば少し散策したいと思ったものの、目の前に迫る講習会への緊張で、その余裕はありませんでした。今度来園して楽しみたいと思います。なお、主役のJAグループ茨城県教育センターでは、審判認定会等のソフトボール関連のイベントが催されているようです。当日は、サッカーのイベントが行われていました。これも横目に足早に研修室に向かいました(笑!
事前に公開されたスケジュールを見ると、とてもとてもハードなスケジュールでした。9時過ぎから夜の19時までみっちり!また内容も盛り沢山。以下が当日のスケジュールです。「ロールプレイング」の文字も見えますが、座学が長時間続き、正直体力が持つか(睡魔に勝てるか)自信がありませんでした。だらしないですね。。
開講式では、茨城県ソフトボール協会総務委員長の根本さんが全体の司会進行を務め、会長代行の和田さんのご挨拶、以下役員の紹介や、申込の際に大変お世話になった、指導者委員長の渡辺吉光さんのオリエンテーションがありました。
講義の先陣は、峰 淳一 先生による共通科目でした。峰先生を簡単にご紹介させていただくと、茨城県スポーツ少年団常任委員(ACP指導者)、地元の古河市スポーツ少年団副本部長としてご活躍されており、講義でも説明されておりましたが、『剣道』が専門で、今も現役。後日、令和5年度古河市民剣道大会で3位入賞の記事を見つけました。
総和剣道クラブBLOG (Click)
また、日本スポーツ協会(JSPO)の指導者として、スタートコーチ(ジュニア・ユース)インストラクターやアシスタントマネージャーの公認資格をもち精力的に活動されるとともに、ACP(ActiveChildProgram)の指導者・先導者として、古河市スポーツ少年団をベースに茨城県全土で普及に取り組まれております。今年はSPORTS FESTA KOGA 2024の実行委員も務められました。
SPORTS FESTA KOGA 2024 (Click)
さて共通科目の内容ですが、記事の制約もあるので、簡単に内容と所感を述べます。
まず、日本スポーツ協会(JSPO)発行の162ページものの分厚く立派なテキストが配布されていました。パラパラめくると割と文章が多いので、峰先生のご配慮で講義は、図や写真とエッセンスに判りやすく纏められた別資料をベースに進められました。とてもありがたかったです。「あなたの指導ってイマドキッ?!」のタイトルにあるとおり、指導者自身の概念を、被指導者に対し一方的に押し付けた、究極には、体罰やハラスメントも横行していた、旧態依然とした負の遺産を撲滅していくとともに、理想の指導者としてのあるべき姿とその効果について、科学的に理論的に判り易く理解できました。また、大きな団体から一般団体に至るまで、活動する上で遵守すべき基準や規範を自律的に整備する(ガバナンスコード、スポーツインテグリティ)意義や、ハラスメント根絶に向けた取り組み(NO!スポハラ活動)など、最新の情勢を知る有意義な機会となりました。また、峰先生ご自身も、現役の剣道選手として年に4回程度の大会参加も続けており、『自分自身が現役であり学び続けること。学ぶことを止めたら教えることを止めなければならない』のフレーズに感銘を受けました。私自身チームを持つ身として、配布されたテキストや資料を今後、大事にしていこうと思いました(画像が粗くてすみません)。
次の講習は、天野 充敏 先生による応用的科目でした。天野先生についてもご紹介させていただくと、京都産業大学ソフトボール部出身、現在は、千葉県ソフトボール協会で指導者委員長を務められております。また、先生の経歴がとても輝かしく、国民体育大会 千葉県代表で優勝投手、全日本クラブ男子選手権大会1996年(第17回大会)からUSC浦安に属し3連覇、さらには第10回世界男子ソフトボール選手権大会(2000年南アフリカ大会)で銀メダル投手(日本男子初の準優勝!)と、天野先生ご自身控えめなアピールでしたが、後日調べた内容に目を見張りました。特に日本男子ソフトボール界においては長らく黎明期が続いた中での快挙で、エースの西村信紀氏、ストッパーの飯田邦彦氏とともに記事に紹介されていました。
日本男子ソフトボール フィールドの軌跡 (Click)
全日本クラブ男子選手権大会 USC浦安3連覇 (Click)
講義の間、終始、沈着冷静なるも熱意がみなぎる天野先生の語り草には、数々の修羅場をくぐりぬけてきた経験に裏付けされた説得力がありました。
さて専門科目の内容ですが、メインは何といっても、6名1グループによるロールプレイング(グループ討議)でした。『インカレ優勝を目指す強豪大学のコーチであるハルカが、体罰を含む選手への監督指導を目の当たりにし、どう対応していくべきか?』『同じく強豪校である品川情報高校の女子ソフトボール部の監督が、レギュラーになれないことを苦に退部しようとしている部員に、どう対処していくべきか?』、共通科目で学んだ内容をロールプレイで各グループ討議し、最終的に全体発表する流れにつき、とても活気のある内容でした。他グループの発表内容に多くの気づきを得ることができました。また、座学的に紹介された「ソフトボールの歴史と情勢」の枠の中で、天野先生がご経験された世界大会の紹介があった後、最後に、『次の歴史をつくるのは皆さんです!』の呼びかけがあり、胸が熱くなりました。
天野先生の今のフィールドは千葉県ソフトボール協会につき茨城の隣県となりますが、千葉で講習会等のイベントの際はうかがって、またご指導賜りたいと思いました。その際はよろしくお願い申し上げます。
壇上が 天野 充敏 先生
天野先生の講話に聴き入る熱心な受講者たち
講習のラストは、力武 和則 先生による、ソフトボール競技におけるルールを主体としたQ&A形式による講座でした。力武先生についてご紹介させていただくと、茨城県ソフトボール協会の理事(副審判委員長)を務められております。また、過年度は、女子ソフトボールリーグの審判員として茨城県ソフトボール協会から唯一の審判員として、活躍されておりました。一昨年3種公認審判員を取得した超初心者の私としては雲の上の存在であります。
特筆すべきは「質疑の嵐」で、「他に質問はありますか?」を何度聞いたか忘れました。受講者も社会人や学生など多岐にわたるステージの指導者につき、ルールについての質問が途絶えることはありませんでした。
県主催の大会で、またご指導いただける日を楽しみにしております。
壇上が 力武 和則 先生
レポートは以上となります。
最後は閉講式の挨拶で締めくくり解散となりました。
各講座個別の〆もそうでしたが、受講者から自然と「感謝の拍手」が沸き起こり、この手の講習会では稀にみる、感動的な締めくくりであったと感じました。
字面ばかりのレポートとなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。
2024年12月30日 水戸市ソフトボール協会広報委員会 サイト担当