神社名 杉神社

通称名 安蘇杉神社

由 緒 当社の勧請年月は不詳であるが、社殿の縁起書並びに古老の口碑などによれば、第54代仁明天王嘉祥2年(849)の頃、肥後国官幣大社阿蘇神社から、御分霊として阿蘇津彦命、阿蘇津姫命を元阿蘇村の西端字(宮床)に勧請したものと伝えられている。

 その後正長元年9月15日神怒あり、宮殿鳴動して焼失する。祝部神慮を伺い、この地から東方約14、5丁の現在地杉林の中に、移転奉戴し阿蘇宮と称した。

 地名の阿蘇村も祭神に因んで名付けたという。今は阿蘇の阿が安に変わり村名になったという。

 又、往古は九門の庄(公文の庄ともあり)の総社であり、杉大明神・姫大明神・明頭大明神といわれて来た。即ち姫大明神とは天鈿女命、明頭大明神とは天手力男命であり、共に天の岩戸別の際の御神徳著しい大神であるので、毎年9月15日の祭日には古事に習い、神慮を慰めまつる為の巫女神楽を奏上する古式がある。

 現在の祭神、大己貴神・少彦名神は往古氏子内に悪疫が流行し、数年にわたり村人が怯えたので、「医薬禁圧の法」を教えた御神徳を尊び鎮護の為合祀したが、年代を経て主神と変更したものと思われる。

 明治4年村社に列せられ杉神社と改称した。惜しまれることは元禄13年再度社殿の火災により古書物総て烏有に帰したことである。 

旧社格 村社 

鎮座地 〒707-0053 美作市安蘇686 

御祭神 大己貴命,天鈿女命,少彦名命,天手力男命 

御神徳 

宮司宅電話 

氏子地域 美作市(安蘇、下山、中河内、鳥渕)