はじめる前に

ーまえがきー

 外国語学習では四技能を総合的かつ統合的に指導することが求められる。それを達成するためには言語活動の機会を十分に設けることが必要不可欠であるが、活動時間の捻出に大きな課題を感じていた。しかし、昨今の急速な教育現場のICT化がその課題への大きな突破口になるだろう。

 教育現場を取り巻く環境は目まぐるしく変化し、今後も変わり続けることが予想される。しかし、教育の本質は今も昔も普遍的である。タブレットや授業支援アプリはあくまでも教師が授業を実施する上での補佐的な役割にすぎず、主体になることはない。従来の指導を継続していく中で、授業内外の業務の効率化のために、ICT機器が一助になることが理想的である。これまで少し煩わしかった作業をタブレットや授業支援アプリを活用して補う、そんな気楽な気持ちで『MetaMoJi ClassRoom』を活用し始めるとよいだろう。本サイトに紹介した活動はあくまでも一例であり、授業支援アプリの活用方法に明確な正解はない。是非、自身の授業スタイルに合わせて運用していただけると幸いである。

  『MetaMoJi ClassRoom』と紙媒体にはそれぞれの特色とメリット・デメリットがある。どちらか一方に固執するのではなく、場面に応じて適した媒体を活動に取り入れることが重要である。そのためにも自ら研究し、他の指導者とも密に情報を共有しながら、組織として新しい教育の形を模索していくことがこれからの教育現場に求められる。今後もその達成に向けてともに尽力していけることを切に願う。

令和3年4月1日

岐阜県教諭  林 輝将

<サイト内リンク>