MASAKI NUMAZAWA

Research on Jovian X-rays based on satellite observations & Development of novel ultralightweight X-ray optics

Profile

Name: 沼澤 正樹 Masaki Numazawa

Status: 博士後期課程 Ph. D student, 学振特別研究員 JSPS DC1

Affiliation: 首都大学東京大学院 理工学研究科 物理学専攻 宇宙物理実験研究室 Experimental Astrophys. Lab., Department of Physics in Graduate School, Tokyo Metropolitan University

Introduction

首都大学東京に入学して早8年目、気づけば25歳。「研究テーマ」との出会いは大学3年の終わり、新宿高野本店ビルで (こじんまりと) 開催されたオーロラ展 (コニカミノルタ) でした。今考えれば当然のことなのですが、地球のオーロラのことなんてとっくのとうに知れていると思っていた当時の私は、自分たちの住む星のことですら解明されていない事実に心から驚きました。「宇宙」といえば、ぱっと思いつくところでブラックホールや銀河でしょうか。あの日、新宿にいく前の私もその思いでした。こんなも近くに宇宙の謎が置き去りにされている衝撃的な事実を知り、刺激的な世界に入ることを決心した日をよく覚えています。

以来、興味を抱いた地球と同じ惑星の1つ、「木星」の磁気圏からのX線放射を研究しています。木星磁気圏におけるX線放射のメカニズムを紐解くことは、宇宙にとって普遍な磁場中での粒子加速を解明する手がかりになるやもしれません。木星磁気圏における物理はまだまだ謎だらけです。そう遠くない将来、探査衛星を用いた "その場" 観測の時代がやってくるらしいのです。今は "リモート" が主流のX線観測も、宇宙の中で比較的近い木星ならば "行って撮る" ことが可能です。そんな十数年後を目指して進めているのが、探査衛星に搭載可能な「超軽量X線望遠鏡」の開発です。軽量であるがゆえに対象に近づくことができ、実質的な分解能は現存の望遠鏡に匹敵あるいは勝ちうるものです。日本が世界に誇るマイクロマシニングをふんだんに用いて製作する本望遠鏡は、2つの衛星計画 (AGN の中心に潜むとされるバイナリブラックホールを長期観測によって探し出す ORBIS やX線で地球磁気圏可視化を目指す GEO-X) への搭載が決定しており、2020 年代頭に宇宙へと飛び立つことになります。木星のX線放射に関する研究と将来のそれに向けた観測機器の開発。毎晩のお酒をお供に、二足の草鞋で楽しい研究生活を送っています。